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≪オススメ度【5:秀作】≫


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PS2 ドラゴンクエスト5
PS グローランサー デビルサマナー ソウルハッカーズ


ドラゴンクエスト5 天空の花嫁 (PS2/スクウェア・エニックス/2004年)
 スーパーファミコン用ソフトとして発売された同名作品のリメイク版です。無理のない修正や追加がされており、より良い作品になっているといえます。

 この作品の最大の魅力はシナリオです。
 少年時代には子供ならではの、青年時代には若者ならではのイベントが物語の中心になっているため、非常に雰囲気が良く、しかも味のある物語になっています。テンポよく話が進んでいくため、退屈することもありません。追加されたパーティ内での会話も、有ると無しでは大違いでしょう。
 戦闘を含めてゲーム部分はシンプルですが、これもプレイヤーに負担をかけず、余計な時間をかけさせず、シナリオを楽しむことに専念できる要因になっています。操作性やマップ構成なども同様で、とても快適に遊ぶことができます。

 1つ1つの要素を見れば傑出した部分は少ないものの、優れたストーリー、シナリオを中心に、とても良くまとまっている作品だといえます。欠点を探せばいくらでも見つかりますし、探さなくても気付くようなアラもありますが、それでも十分に楽しむことができます。それどころか不満を感じる部分でさえ、他のRPGと比較すれば良い出来だと言えるくらいです。
 このような水準以上の部分に不満を感じるのは、分かりやすさ、快適さ、楽しさのすべてに優れているために、プレイヤーが内容を無理なく把握でき、主人公に感情移入でき、その結果もっと深く楽しみたいという欲を出せるからでしょう。プレイしていて感じる心地よさは偶然の産物ではなく、目立たないが重要な部分にも(一部の)開発者が力を入れたという、努力の結果だと思われます。

 時々ちょっとした不満を感じ、ゲーム的で強引な展開に苦笑しながらも、初めから最後まで快適かつ楽しく遊べるというのは、ドラクエシリーズの、そしてこの作品の大きな魅力です。またゲーム的には不利なのが分かっていても、遊んでいて楽しいと思えることを優先したくなるのは、主人公となって生きることを楽しむという、RPG最大の特徴にして魅力を生かせている証拠だともいえます。
 ・・・もちろん理想は「一番楽しいと感じる遊び方が、ゲーム的に不利とならない」ことであり、そこまで作りこめていればさらに素晴らしくなったはずなのですが。

 このように不十分な個所は多々あるものの、「実際にプレイして」「実際にどれだけの人が対応でき」「実際にどれだけの楽しさと満足感を味わえるか」を考えると、私が知るかぎり最も優れた、それも飛び抜けて良くできたRPGだと思います。それどころか今後も簡単には並ぶことさえできないレベルの作品であり、RPGというジャンルだからこそ生みだせた名作であると思います。

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グローランサー (PS/アトラス/1999年)
 全体的によく出来ている作品です。特にシステムとストーリーをうまく生かしたシナリオは大変面白く、RPGが単に、戦闘と物語とパズルを足しただけのゲームではないことを教えてくれます。またゲームシステムに明らかな欠点が見当たらないRPGは、私が知る限りでは他にありません。
 ただ1つ残念なのは、終盤の山場で強引すぎる展開があること。物語とゲームにご都合主義は付き物ですが、少し度が過ぎるように思います。それでも目をつぶれないほどではありませんので、十分に楽しめるのではないかと思います。

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デビルサマナー ソウルハッカーズ (PS/アトラス/1997年)
 女神転生シリーズの外伝的な作品ですが、物語上のつながりは全くなく、システムも少しだけ異なります。また前作(著者未プレイ)が存在し、若干関係があるようですが、知らなくても楽しめます。

 ストーリー、基本システムともに平均よりは上という程度の出来ですが、最大の魅力はシリーズの特徴である悪魔(神から魔王までひっくるめてこう呼ぶ)関連のシステムで、これだけでも十分に楽しめるほどです。そしてもう1つの良さがRPGらしさで、魅力的な世界を無理なく堪能できる適度な自由さと、プレイヤーの嗜好に合わせた遊び方ができる柔軟性は、間違いなく楽しさに貢献しています。
 3Dマップが中心の作品ですが、それが苦手な人でもなんとかなると思います(お助けアイテムが存在します)。

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