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   未来流が、最も熱くてたまらないのは、尻だった。

   それも、尻穴のずっと奥深い部分が疼いて切なかった。

   その場所には、床に膝をついた赤い髪の男が、すでに指と舌を差し込んでいた。

   人差し指、中指、薬指の三本が奥まで入り込む。それは細く長く、まるで木枝の節ように、

    関節は膨れて歪な形だった。


   それが、深く差し込まれるたびに、尻穴の縁は限界まで広げられ、粘膜がギチギチと

    苦しげな音を立てていた。


   男の指の動きは自在で、複数の蛇が重なり合い洞穴でうねる様子に良く似ていた。

    その蛇は絡まりながら、襞の間に隠された未来流の急所ばかりを的確に探し当て攻撃を加える。


   「フッ! ウ〜ウ〜! 」

   快感が強すぎて切ないのか、未来流の尻が逃げるように跳ね回る。

    男はそのたび腰を押さえ、意地悪にも、未来流が嫌がる箇所ばかりを狙って、

    さらに強く指を突きこんだ。


   深く根元まで押し入れた三本の指で、快楽の急所をえぐり取るようにほじり、柔らかな襞を

    巻き込むように、手首を利かせて激しくかき回した。


   未来流はその度に、感極まった悲鳴をもらした。

   その間にも、男は器用に紐のように長い舌を、狭い尻の隙間へ差し込んだ。

    二股に分かれている蛇特有の物だった。


   自分の紫色の唾液を流し込むためだった。

   その毒は尻の粘膜からも吸収され、未来流を狂わせていた。

   毒で濡れそぼり、ぐちゃぐちゃに蕩けた尻の中を、蛇のような細い指で執拗にこねまわす。



   未来流は朦朧状態だった。

   もう何もわかっていない。

   ただ、無意識に左手で自分のはちきれそうなペニスを擦りたてていた。

   大男の巨根に口内や喉を犯され、赤い髪の男に尻の奥を虐められ、未来流は夢中になって

    自分のモノを摩っていた。


   小ぶりのペニスは限界まで膨れて拍動していた。

   「ウウッ、……あ、もう出る。出る! 」

   未来流が頂点を迎えようと、大男のモノから口を離し、身体を仰け反らせた時。

    背後にいた赤い髪の男が、未来流の左手を押さえ込んで邪魔をした。


   「あ、何する……! 」

   男は未来流の尻から口を離すと、紫色の汁を垂らしている口元に嫌らしい笑みを浮かべた。

   「イキてぇ〜んだったら。望みどおりにしてやる。早く尻を上げな! 死ぬほどイカせてやる。

    その尻が裂けるまでぶち込んでやる。」


   その男は知っていた。

   神経毒でやられた亜人は、自分達の命じた通りに必ず服従する。

   未来流は、言われた通りに陵辱者の方へ尻を高々と上げた。

   男の目の前に、未発達の小さな尻穴が向けられた。

   ほんの数十分前までは、拒絶するように硬く閉じていたそれは、花が綻ぶように開ききり、

    男の注いだ紫の唾液を涙のように滴らせていた。


   「そうか。俺の太いのをぶち込んで欲しいのか? それで、お前のドコに入れたら良いんだ? 」

   未来流は、自分の両手を股に差し込むと、二本の人差し指を尻穴の縁にかけ押し開いた。

    男の愛撫で散々虐められた粘膜は、赤く腫れたようになり、生き物のようにヒクヒクと蠢いていた。


   自分の言いなりになる少年の姿に、男は可笑しそうに笑った。

    先ほどまで嫌がって暴れていた少年とは、別人のようだった。





                             
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