1ページ目/全4ページ
第4話 〜狼少年と蠢く蛇・その2 野生への変貌〜
通勤時間の朝早い駅構内は、人が途絶える事は無い。
しかし、駅の地下街。店舗が立ち並ぶ一角から、少し外れた場所にある男子トイレだけは、
存在を忘れられ、取り残されたようにひっそり静まり返っていた。
その中で、今、淫靡な事が行われている。
洋式便器の置かれた狭い個室には、二人の男と少年がいる。
扉に鍵をかけ、彼等は全裸になり、妖しい行為に耽っていた。
少年の年は、まだ十四歳だった。
名前を、八十神未来流(やそがみみくる)と言う。
未来流は小柄で、幼い少女のような容貌をしていた。
筋肉は未発達で、身体には柔らかな丸みがあり、皮膚は白く張りがあり美しい。
成長期の少年特有の中性的な色香のある子供だった。
トイレの床には、紺色の学生服が無残に裂かれて落ちていた。中学へ登校する途中、
立ち寄ったトイレの中で、二人組みの男に暴行されたのだ。
数分前まで、未来流は泣き声を上げながら、必死で抵抗し暴れていた。
しかし、今は。静寂に包まれている。
ただ、ぴちゃぴちゃと湿った音がタイルの壁に響いていた。
未来流は、洋式便器の上に座っているスキンヘッドの男の股に顔をうずめていた。
男はその巨体同様、成人男子の腕ほどの太さはある化け物のようなイチモツを持っていた。
未来流はぎこちない動作で、太い血管が幾重にも巻きついたグロテスクな幹を両手で掴むと、
躊躇する事も無く口に含む。
大きく唇を開けても、蛇の頭のように膨れている先端部分しか入らない。
仕方なく、未来流は、舌で亀頭の周囲をペロペロと嘗めて刺激した後、先端だけ咥え、
太い幹には両手を添えて擦り上げるようにした。
そうしていると、巨根は石のようにカチカチに硬くなり、その生臭い臭気のする尿道からは、
紫色の汁が次々と溢れ出てきた。
未来流の口腔内には、ドロリとした粘りのある液体が広がった。
舌先が痺れるような苦味がある。
未来流は、それを腹の減った子犬のようにピチャピチャと音を立てながら、
夢中になって啜っていた。 飲みきれない液体が、糸を引いて口角から滴り落ちている。
未来流の白い喉も胸元も、こぼれた汁で紫色に染まっていた。
《 蛇神 》と呼ばれるその男の体液は、猛毒だった。
世の中には、人間の他に、多くの亜人が潜んでいた。
蛇神の毒にやられると、人間なら筋肉組織が麻痺して動けなくなる。
下手をすると呼吸筋まで麻痺し窒息してしまう。
しかし、それを嘗め取るたび、未来流の身体には不思議な痺れが起こるのだった。
人狼である未来流は、その毒が体内へ吸収されるたび、全身の昂揚感が高まってゆく。
頭も身体も酔ったようにフワフワとした浮遊感があり、身体中が燃えるように熱く、
気持ち良くてたまらないのだ。
まるで、媚薬のようだった。
男の巨根を愛撫しながら、未来流の色素の薄いペニスは朱色に染まり、自然に硬く
立ち上がっていた。
まだ薄く産毛のような陰毛には、透明な汁がタラタラと流れ落ちている。
無理やり相手をさせられているのに、未来流の身体は興奮し狂おしい程に感じていた。
スキンヘッドの大男も、未来流の口淫が気持ち良い様子で、うめき声を上げながら腰を突き上げた。
未来流の小さな頭を太い腕で強く押さえると、もっと喉の奥まで入れようと、岩石のように
硬くなった棍棒を激しく突き込んでくる。
未来流の口角は限界まで広がり、喉の奥深くまで巨根は無理やり押し入ってきた。
「フ、フグッ! ウッ ウウ〜! 」
窒息しそうになり、苦しげに未来流はうめいているが、その表情は気持ち良さに恍惚としていた。

小説マップへ戻る 2ページ目へ進む
|