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   赤い髪の男が、恐怖で目を見開いている未来流の青ざめた顔へ、自分の顔を寄せてきた。

   そして、長い舌を出すと、未来流の柔らかい頬や口元をチロチロと嘗めてきた。

    舌の先は二つに割れている。口からは、やはり強い臭気がしてくるので、未来流は耐え

    切れずに顔を背けた。


   「わかったかい? 坊や。オレ達が何だか? 」

   彼らの匂いは良く知っていた。この街で何度も嗅いだことがあった。しかし、こんなに

    接近したのは、未来流は生まれて初めてだった。


   彼らは、蛇神と呼ばれている。この世界には、人狼の他にも様々な種族が潜んでいる。

   人狼と蛇神は、全く生態も習慣も異なる種族だった。

   「発情期の犬ッコロが、勝手に縄張りに入って、こういう真似をして良いと思ってるのかい? 」

   赤い髪の男は、薄い布切れで隠されている未来流のペニスを指で強く弾いた。

   「う! やめろよぉ! 」

    嫌がる未来流を見て、さらに面白そうに二人の男は笑い合った。


   それから、男達も衣服を脱ぎ捨て、全裸になった。 二人の股間には、すでに兆している

    巨大なペニスが揺れていた。 未来流は、勃起した他人のモノを見たのは初めてだったが、

    そのグロテスクさに驚いてしまった。
自分の物とは全く違うからだった。

   二人とも、未来流の三倍はあろうかと思える長さと太さだった。それは青黒く輝き、砲身には

    血管が浮き上がってトグ
ロのように巻きついている。さらに、先端近くの溝はくびれが強く、

    亀頭部は逆に膨れて男達の拳大ほどの大きさだった。


   まさに、蛇の頭のように見えた。

   未来流は嫌悪感のため、思わず目を閉じてしまった。

   自分がこれから何をされるのか、考えなくてもわかったからだ。



   スキンヘッドの男は未来流を抱いたまま、洋式トイレに腰かけた。それから、自分の太股の上に

    未来流を乗せると、膝裏に腕を差しこんで、限界まで大きく股を押し開いた。


   まるで、赤ん坊のオムツを替える時の格好だった。

   一方、赤い髪の男は、未来流の正面に回りこむと、開かれた足の間へ入ってきた。

    下着をつけたままの未来流の股間を、両手でもみしだいた。

    まだ柔らかいままのペニスを面白い玩具のように弄りまわす。


    「嫌だぁ! やめろよ! 」

    逃げようと腰を動かす未来流を無視し、次に下着に爪を立てると、ゆっくりとそれも引き裂いてく。


   「それじゃあ、子犬チャンのいやらしいトコロでも、見せてもらおうかねぇ。 」

    下着は花びらのように散ってしまった。
恐怖のあまり未来流のペニスは少し萎んでいた。

   身体の震えがその部分まで伝わり、小さな桃色のペニスは皮に隠れ、男達の前でフルフルと

    揺れていた。
さらに、その下にある尻穴も、緊張のあまり硬くなり口をしっかり閉じていた。

   赤い髪の男は、自分の長い舌でペロリと手を嘗めると、未来流の大切な部分へ持っていった。

   唾液で濡れた指で、未来流の尻穴の縁を軽くつつく。

   すると、反射的に赤い襞がパクパクと口を開けた。

   「う〜う〜! 」

   未来流は尻を激しく揺すって抵抗したが、その敏感な尻の反応に赤い髪の男はにんまりと笑った。

   「ふ〜ん。お前、敏感だなぁ。おまけにとんでもなく良い匂いをさせているじゃね〜か。

    いやらしい匂いだなぁ。嗅いでいるだけで立ってきやがるぜ! 」


   未来流は、自分の失敗に気がついた。

   満月期の人狼は発情期のため、独特のフェロモンを出していたのだ。

    それは同じ種族の間だけではなく、人や、他の亜人にも影響を与えるほど強力だった。


   電車の中で痴漢行為にあったのも、そのせいだった。

   未来流は兄達から、満月期は危ないので、決して一人にならないように注意を受けていた。

   こうなったら必死に抵抗するしかない。未来流は足を動かし、身体を捻って起きようともがいた。

   「そんなふうに興奮すると、ますますいやらしい匂いが強くなるんだぜ! たまんねぇ〜なぁ。 」

   赤い髪の男は涎を垂らしながら、未来流の胸に顔を寄せてきた。そのまま右の薄い桃色の

    乳首を嘗めて歯を立てた。
さらに左の乳首を指で摘み、捻りあげるようにして強く爪を立てる。

   「痛い! 止めろよ! お前ら、何するんだよ! 」

   未来流の叫びは、胸を嬲る男へだけでなく、後ろにいるスキンヘッドの男にもかけられたものだった。

   彼は自分の膝で、未来流の足を開いたまま固定し閉じられないようにしてしまった。

    それから、空いた両手で未来流のペニスを弄り始めた。


   男に少し触られただけで、硬くなり立ち上がる自分の物に怒りを感じた。

   思い通りにならない自分の身体が、未来流は悔しくてたまらなかった。



                                       
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