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   「ああ、すごいよぉ。ものすごく深く入ってる! オニ〜チャンが奥まで来てる! 」

   未来流の身体は、奥まで麗二の物を飲み込んだ。

   以前ほどでは無かったが、受け入れている場所が引きつるよな鈍い痛みがあった。

    獣化している麗二のモノは、以前よりもさらに一回りは太くなっていたからだ。


   しかし、痛みよりも、襞を力強く押し広げられる感覚が、麗二が今、自分の中にいる事を

    自覚させてくれる。その喜びで、未来流の心はいっぱいになっていた。


   その感触を確かめるように、未来流は腰を上下に動かしていた。こうすると、もっと兄の砲身の

    形や大きさを自覚する事ができた。


   未来流がゆったりと動いていると、兄が腰に手を添えてきた。 麗二は未来流の動きに合わせる

    ように、自分も腰を強く動かしてきた。


   彼の砲身のカエシが、未来流の粘膜へ深く突き刺さる。 未来流を逃がさないようにすると、

    麗二は小刻みに腰を揺
すりながら、弟の体内の柔らかな感触を味わっていた。

   その襞は蕩けるように麗二のモノを包み、絡みつくように全体を扱いている。 まるで、麗二の

    身体に、未来流の身体が合わせて作られている、そんな気までしていた。


   麗二は、出来れば、このまま世界が終わるまで、ずっと弟と抱き合っていたかった。

    そんな強い欲望を込めて、弟の腰
へ自分の熱い杭を打ち込んだ。

   麗二は、女性経験は豊富だったが、こんな思いに囚われたのは、未来流が本当に初めてだった。

   徐々に二人の動きは速くなる。

   麗二が力強く腰を跳ね上げるたび、未来流は体内の奥深くまで串刺しにされるような気がした。

    もっと深く、もっと奥まで、麗二のモノを飲み込もうと、未来流も腰を必死で揺すりたてた。


   静かな深夜の公園には二人の喘ぎ声と、腰をぶつけ合う湿った音が高らかに響いていた。

   「見てるよ! ねぇ、みんなが見てるよ! 」

   未来流は興奮したように叫んでいた。

   麗二も気がついていたが、公園の茂みやトイレには人の気配がした。人と言うよりも、未来流の

    芳香に引き寄せられてやってきた、発情した亜人達だろうと麗二は思った。


   その連中に見せつけるように、麗二はさらに腰を激しく打ち鳴らした。

   この美しく、魅力的な芳香を放っている人狼は、今は自分の物なのだ。

   そう思うと、麗二は今までに無く興奮してしまった。 思わず、未来流の柔らかな肩口に牙を

   立てて噛みついてしまった。


   「はぐぅ! あ、あ、ダメェ。イク〜イクぅ〜! 」

   未来流は、その牙の刺激で一気に快楽の高みへと招かれ、膨らんだペニスを暴発させてしまった。

   白い汁が公園の中央へ向かって飛び散った。

   麗二は痙攣するように男根を締める、粘膜の感触に我慢でなくなり、自分も腰を深く突き込む

   ようにして、迸りを弟の体内へ注ぎ込んだ。


   濁流のように腸壁へ流れた大量の精液は、重力でまた下へ落ち、未来流の尻穴から外へ

   どっと溢れ出た。


   前と後から白い液を溢れさせ、快楽に喘ぎながら身悶えている美しい少年の姿を、飢えた

   亜人達が口惜しそうにみつめていた。




   公園の中で、二人は明け方、月が薄くなって見えなくなるまで抱き合った。

   麗二は繰り返し未来流の体内へ精子を注ぎ込んだ。 もし、未来流が雌に生まれていたら、

   確実に麗二の子供を孕んでいただろう。


   二人の頭の中では、相手との関係など、もはや全てが飛んでしまっていた。

   月明かりの中で愛し合いながら、二人とも本来あるべき 《 自然の姿 》に変化していた。

   金色の瞳も、鋭い牙も、生まれ持った物なのだ。

   二人は、美しい二匹の獣になっていた。

   太古の昔、先祖達もこうやって、愛する伴侶を求めたのに違いなかった。




                              
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