3ページ目/全3ページ 重ねられた手を握り、すばやく口づけする。家からほど遠くて男同士でも入れるホテルにさっさと入る。 車から降りるとき思い出したように、 「沙羅には許可はもらった。あの人がどうにか繕ってくれるだろう。お袋もそれに協力してくれる。 ただ彰吾にはごねられると思うから、お土産買っていこうな」 「お父さん知ってるの? ……判った。皆の分のお土産買っていこう」 恥ずかしげに顔を俯かせていたが、開き直ったのか早く部屋へ行こうと促した。 さっさと部屋へと入ると、すぐに互いの身体を弄りあい、キスを繰り返す。 「んんっ……あ……」 舌と舌を絡め合い口内を思いっきり蹂躙する。服を脱がしながら、ベッドに彼を優しく押し倒した。 情欲に潤んだ彼の瞳に見つめられて、俺は身体が熱くなるのを感じた。 真っ白な肌にしなやかな腕が自分を迎え入れるように広げられた。 焦らすようにその指から手、腕へそして待ちわびていた唇へと口付けを落とす。 首に回された腕を愛しげに口付けをすると、先を促すように力を入れられた。 顔中に口付けをし、顎を甘噛みする。俺の指は彼の赤く色づいている乳首を摘んだ。 「あっ……駄目だってそこは……」 「駄目なのか? でも、ここはいいっていっているよ?」 「あっ……や……っ」 やわやわと乳首を摘んだり、引っ張る。 嫌だといいながらも、もうひとつの乳首を触るように俺の頭を促す。 促されるままに舌で葉月の肌をなぞりながら、愛撫を待ち望んでる乳首を口に含む。 甘い嬌声が部屋に響く。ビクビクと身体を震わせた。 過去を教えてもらっている。この身体を知っている男たちがいる。しかも、幼き日から。 その度に傷ついた心。俺が癒せればいいのだが。葉月を抱くとき、いつも願う。 彼が泣かないでいられればいいと。大事に……そして極上の快感を与えようと。 指と唇で乳首はより赤く染まり、ぷるんと立ち上がっていた。 耐え切れないように腰を浮かせてモジモジと振る。それとともに、葉月のほっそりとした自身が揺れる。 白い肌にピンク色の自身。とても可愛い。 揺れるそれを触りながら俺は耳元に葉月お気に入りの低い声で甘く囁いた。 「葉月。もう少し足を広げてごらん。いつもの様に舐めてあげるよ」 「京一……京一……」 酔ったように名前を呼びながら、ゆっくりと脚を広げて間に俺を入らせる。 ほどほどに筋肉がついた脚を手で撫で擦りながら、持ち上げて甘噛みをした。 若鮎のように身体を跳ねらせる。俺は愛撫を待ち望んでいた自身を口に含むと、 「ぁうん……ん……あっ」 「いいか?」 しきりに頷かれて気をよくした俺は舌で形をかたどって下へ行き、頑なな蕾を舐めた。 快感に喘いで俺の髪の毛の中に指を潜らせている葉月に、促されて蕾の周りを舌と指で解し始めた。 「ああ、……ぅん……京一……京……」 「葉月。可愛い。どうする? 俺を舐めたい? それとも指舐めるかい?」 「あん、京一の……舐める……」 身体を入れ替えて、自分の顔を跨ようにさせて、自分の怒張を舐めさせる。 嬉しげにピチャピチャ音を立てながら舐める。葉月のしたいようにさせて、蕾を解した。 時々震える太股を甘噛みしながら。 「よく濡らしたね。今からこれをお前の中に入れてあげるよ?」 唾液で濡れそぼった怒張をわざと見せながら説明すると、顔を真っ赤にして横に首を振るが、 ちらりと俺を見るその瞳は期待で煌いていた。見せびらかすように更に扱くと、葉月は忙しなく 俺にキスをすると、腰をゆっくりと持ち上げた。 待ちわびて収縮を繰り返す可憐な蕾に怒張を焦らすように挿入した。 「ん、あぁぁぁーーっ」 ただでさえきつい中が完全挿入した途端、一気に絞られる。 凄まじい快感に襲われたが、なんとかその波をやり過ごす。 「葉月?」 「……見るなっ」 葉月の腹の上には自身が吐き出した白濁の液が散らばっていた。息も絶え絶えになりながら、 手を交差して顔を隠す葉月は羞恥で真っ赤になってた。 「えっ? 葉月」 「見るなったらっ」 葉月が俺の顔を手で隠して、精一杯押しのける。されるがままに成りながら、俺は呆然としていた。 はっきりいってこんな事は初めてだった。彼の方が何かと慣れているということもあってリードさせて もらっているが、実際には彼が主導権を握っているようなものだった。 それが、こんな風に挿入しただけで達くなんて。 俺は葉月を慰めていいのか判らぬまま、下半身は快感に飢えながら、 上半身は情けないほど呆然としていた。 <後編に続く> ![]() 2ページ目に戻る ![]() |