*2010年5月のワタクシ。*
5月ですよ、もう!
先日続けて2件、古い漫画家仲間から久しぶりの連絡があった。
電話で近況を報告し合ったが、景気の良い話は皆無で、両方とも、仕事は無いけどどうしてる?といった類いの話。
仕事が減ったのは今に始まった事ではないが、そろそろ皆お尻に火が付いて来た頃なのかも。
そういう私も、いいかげんマズイ状況になっている。
携帯配信用の仕事なら、何とか拾えるかも…という話も聞くけれど、どうなんでしょう。
戦闘意欲が湧きません、正直なところ。
5/3(月)
自由業者にはGWなんて関係無い。って言うか、銀行は使えないしスポーツジムも
図書館も早仕舞いなんで不便の方が多い。
出かけてもどこも混んでるので、いつも以上に家でノンビリ過ごす事にしたけれど、今年にしては珍しく連日の上天気で、ちょっと損した気分。
不確かなお誘いがあったので、特に予定も入れずにいたら、向こうの都合で立ち消えになっていた。まったくもう!
いい加減退屈して来たところで、「今夜飲み会やるよ」のメールが入ったので行って来た。
誘ってくれたのはダイビングチームの人だけど、他のメンバーは以前通っていたスポーツクラブで一緒に走ってた人達。
ちょっとお久しぶりで、なかなか楽しかった。
更年期の話とか(笑)健康方面の話題が多かったな。
皆マラソン大会に出たりする人達なので、話を聞いてると、私も走ろう〜という気になる。
中でも、「毎日走ると1kmづつでも効果は大きい」という話は、励みになった。
まあ私の事だから、毎日は走らないと思うけど…、続ける事が大切よね。
でもフルマラソンとか、絶対無理(笑)。
京都から、掲示板のご常連・Kさんが来襲(笑)。
今回は池袋サンシャインを攻めるという事で、宿泊先のプリンスホテルのロビーで待ち合わせる。雨の予報が外れて、青空が覗くけど、風が強く意外に寒い。
実は数年前、私が京都を訪ねた時に、Kさんの地元の商店街で生地を買って、「スカート作るんだ」と言いつつそのまま放置してるのがあって、直前に気付いて慌てて作ったのを着て行った。
明るいグリーンの生地は数年前に選んだので、今見ると色味がかなり派手。着て歩いてみたら、ちょっと丈が長過ぎたかな?
それよりも、久しぶりに測ったウェストサイズにびっくりだよ(泣)。
Kさんは相変わらずスリムで、黒のミニタイトスカートで登場。ああ、ダイエットしよう(笑)。
サンシャインは何度行っても分かりにくい。ウロウロして、まずは水族館へ。
サンシャイン国際水族館は、平日なのにソコソコの人出。街中で場所がいいせいか、かっこうのデートコースになってるみたい。しかしナゼ、小学生連れがこんなにいるんだ???
規模は少し小さめでちょっと息苦しい感じだけど、魚の餌付けショーを日に数回やっていて、ダイバーのお姉さんがサメやウツボを抱っこして見せてくれる!
ウツボ好きの私は大興奮(笑)。興奮しすぎて撮影は失敗。
ラッコも激烈に遊ぶし、魚だけでなく亀やカエルも色々揃って、規模の割りにはソコソコ見応えはあった。
…でも『マンボウの海』って名称はどうなのよ、実態のショボさが際立っちゃう(笑)一応マンボウは小さいのが2匹いたけどね。
1時間ちょいで水族館を見終わって、お次は展望台へ。また行き方が分かりにくくてウロウロ。
物凄く高速のエレベーターに乗って、アッという間に最上60階に到着。
お天気は良いが、朝方まで雨が降ってただけあってガスが出ていて、遠くの方は霞んでいる。でも、高い所はやっぱりいい気分。
ちょっと一休み、とカフェラウンジへ行ったら、『期間限定“あまおう”ソフトクリーム』のポスターにソソられて注文。実は私、イチゴアイスは大好物。
しかし、出て来た自称“あまおうソフト”は、どう見ても(味わっても)イチゴシャーベットのユルいヤツ。ソフトクリームじゃないじゃんっ!!
食べ物の事でゴタゴタ言いたくないが(笑)、私シャーベットには興味ないから。おまけにあのコーンとシャーベットって、全然合わないっての。不満爆裂、看板に偽り有りだと思うんだけど…ぶつぶつ。
不満タラタラで、いよいよKさんの今回のお目当て(かな?)の、『銀魂展覧会』。展望台階の真ん中部分を使った、パネル展示会。
私は恥ずかしながら、全然見た事が無いんだけど、Kさんはハマッて劇場版見に行ったそうで。
展示会は印刷物ばかりでたいした事はなかったが、客層がスゴかった!
劇場版出演キャラほぼ全員のコスプレが大集合。
たまたま申し合わせて集結したんだと思うんだけど、わりとバラバラに展望台内をウロウロしていて、始めはビックリした。
売店を冷やかす○○、カフェでお茶すて話し込む××と△△……etc.etc.なかなか壮観。
そんな中ふと見ると、でかい劇場版のポスターの図柄のパネルがあって、中央の主人公の絵だけ抜けている。寄って見ると「売店のレジにて衣装無料で貸し出します」の貼り紙。
へぇ〜こんなサービスがあるんだーと思っていたら、Kさんがカゴに衣装と木刀を入れたのを抱えて背後に立っていた(爆)。
黒尽くめの今日の服は貸衣装の着物を羽織ると完璧なコスプレ状態。手渡されたデジカメでパシパシシャッターを切る。
売店にはキャラクターグッズがいっぱい…と思ったが、Kさんはロクなモンが無いとおかんむり。すると「連休中に売り切れて納品が間に合いません」の貼り紙が。
売り切れちゃってたのね。Kさんは「けなしてご免」と謝ってました(笑)。
一回りしてソファでまったりしているとR子さんから「池袋駅に到着」の連絡。
駅前の喫茶店で待ってもらって、二人で向かう。
R子さんは今日も真っ赤なヘアウィッグに赤と緑のコーディネイトで、すごい事になっている(笑)。3人揃うのは去年のガンダム以来、って割と最近だったのね。
小一時間がアッと言う間に過ぎて、7時から歌舞伎町でカラオケ予約してあるというので移動。
えっ、カラオケ!?
R子さんとは30年来のお付き合いだけど、一緒にカラオケって初めて!
何を言い出すやらと思ったら、劇団☆新感線のナンバーを歌いたかった模様(笑)。Kさんと二人『五右衛門ロック』を歌っていた。
実はもうじき私の誕生日なので、さりげなく(?)催促したところ、お誕生会にしてくれたんであった。
カラオケ屋でバースデーサービスを受けるには、誕生日本人が会員でないといけないとかで、手続きに手間取ってウザい思いをしたけれど、ホールケーキとなんちゃってシャンパンをサービスしていただいて、お誕生日気分はすごく盛り上がった。
しかし本当に面倒臭い、店に来ているのに携帯電話で打ち込みさせられて、7階の部屋で手続きできると受付で言われたのに1階の受付に戻らないとバースディサービスが受けられないという…会員登録なんてその場で書類に名前と住所記入して終了にしてほしいわ。
ケーキを囲んで記念撮影のサービスも付いて、カラオケで二人が『ハッピーバースデー』を歌ってくれて、プレゼントをいただいて、ああ、こんなの何年ぶりでしょう?
Kさんからエメラルド(誕生石)のピアス、以前からくれると言ってた『縞つづれ』と『モスリン』の反物、お手製の梅干し。R子さんからは素敵なストッキング、お下がりのペンタブレット、劇団☆新感線の楽曲CDを、いただいた。すごい、大荷物になっちゃった!ありがとう。
4時間もいたのに歌ったのは全部で数曲、ほぼアニソンで。殆ど食べて飲んで喋っていたら、アッという間に(こればっか)時は過ぎて、11時。
正直、カラオケ歌いまくりは疲れるし、これくらいが私はいいな。カラオケBOXの使い方にも色々あるんだねと学んだ。ピザも旨かったし。
R子さんとKさんは、ともに獅子座生まれ。
次回は(来年かな?)二人の合同お誕生会をやろうと話して解散した。
それまでに、もらったCDで劇団☆新感線ナンバーを練習しておかなくては!(笑)
昨日に引き続き、Kさんが午後の新幹線で帰るので、それまでの時間遊ぶ事にして、今日もプリンスのロビーで待ち合わせ。
一走りして支度して、ちょっと早めに家を出たのに、新しく乗り入れた電車を乗り間違えて品川まで連れ去られてしまった(爆)。
色んな路線が入って、とても便利になったんだけど、同じホームから何通りもの路線が出るので把握しきれない。湘南ラインとか、各駅の間隔が広いから、一駅乗り越すと大騒ぎ。
おかげで待ち合わせに遅刻。う〜本当に遅刻の多い人生。
Kさんの今日のお目当ては『ナンジャタウン』。
多分好きになれないと思って行った事がなかったけれど、「餃子ランチ」の一言に釣られて(笑)。
パスポートは3900円だけど、入場だけなら300円。
中は予想通り巨大なゲームセンター、に、餃子、アイスクリーム、ケーキ、うどんの店が集まる。
予想と違ったのは、わりと演出がダークな感じで、薄暗い場所が多く怖い(気持悪い)ディスプレイがいっぱいあった事。
そして、とにかくやかましい。複数の音楽とゲーム音が乱れ飛び、館内放送ががなり立てる…今時はこれが普通なのかもしれないが、注意力障害気味の私には苦痛な空間だった。
行くまで知らなかったが、ここでも『銀魂』のアトラクションがあって、巨大な犬と並んで記念撮影ができる。
が、アトラクションは長蛇の列、100分待ちと聞いて、 Kさんが諦めてくれて、本当にホッとした。並ぶのキライ。
アトラクション(有料)を通らないと犬の横に立てないので、仕方無く柵の外から一緒に入るように記念撮影。
『餃子 スタジアム』は、3種の餃子盛り合わせが食べられる、と聞いて行ったら、なんと『宇都宮餃子12店盛り合わせ』というのがあった。スープとマヨツナのり巻きが付いて900円。二人してそれを注文。
12個の餃子が、それぞれ違う店の物という事で、ちゃんと説明書がテーブルに用意されている。
二人して端から順に、説明書を読みつつお味見していく。
イベントとしてはなかなか楽しいけど、結論的には「餃子は餃子だよね」だった。まあ、平たく言えば似たり寄ったり(笑)。
カレー味の付いたのが一つだけ入ってて、それだけは「一皿これはイヤだな」と話し合ったが、あとの11個は、食べ比べればサッパリとかコッテリとか違いはあるけど、どれもソコソコ美味しいよね、という。
けっこうお腹は一杯になったけど、せっかくなののデザートもと、ケーキのコーナーへも行き、Kさんは『銀魂』のキャラクター『エリザベス』のムースを注文、「どこから手を付けたらいいの…」と、おずおずと後頭部にフォークを入れていた。意外にも心優しいのであった(笑)。
ナンジャタウンを出て、道を渡るとアニメグッズ専門店のビルがある。
まさかそんな所に足を踏み入れる事は無いと思っていたんだけど、Kさんが入ると言うので一緒に入った。
う〜ん………すごい世界。
フィギュアだけは、ちょっと見てみたかったんだけど、そんなに精巧な物は置いてなかった、残念。
15時過ぎに東京駅でKさんを見送る。
ここ何年か、ダイビングばかりで普通に旅をしなくなっている。
ちょっと一緒に新幹線に乗って行きたくなった。いいだろうなぁ、春の京都。
近いようで遠い、でもその気になれば、本当に近いんだけど。
沖縄へ出発。
言わずと知れた(でもないか)ダイビング旅行。
今回は、いつもの団体ツアーではなくて、知り合いのAさんと二人での企画。
生まれて初めてネットでホテルと航空券も予約した!…本当に乗れるのか、ちょっと不安。
今日は夕方ホテルに着いて休むだけという、のんびりスケジュール。出発はゆっくりでいいんだけど、私はテンパッてしまって離陸2時間前に羽田に到着。
搭乗手続きは、今回バースデー割引を利用したために、やっぱり一手間多かったが、それも無事済んで、後は空港内のレストランでカレーを食べながら同行者のAさんを待つ。
定刻通りに離陸した飛行機の機内放送は、「那覇は雨です」え〜、こっちは晴れてるのに。沖縄は梅雨とは聞いていたけど、そんなに毎日終日降るという梅雨ではないとか。
…しかし、那覇に降り立った我々はガクゼン。梅雨っていうより台風みたいな、大雨、そして強風。
迎えに来てくれたホテルの運転手さんも、「こんなに降るのは珍しいんですけど…ここ一週間、こんな感じて、今年はヘンだねって話してるんですよ」あ、そーなんだ…………。
話す間も豪雨は続き、車のフロントガラスはワイパーも間に合わない程雨に打たれて、滝の中にでもいるみたい。そう言えば、気温も低い。
約1時間、5時過ぎに砂辺の海岸沿いのホテルに到着。
砂辺と言えば、最初に講習を受けたのもここだった、懐かしい場所だが、今回はショップも別の所、ホテルの場所もちょっと離れてるようだ。
雨で気落ちした二人に、しかしホテルのフロントでは「ダブルの予約ですがツインが空いてるのでそちらに」と嬉しい知らせ。おまけに最終日は予約できず二人で一部屋だったのに、それも一部屋づつ使えて、料金は最終日の差額分のみ、という親切ぶり。
ラッキー!梅雨時に?と言われたけど、やっぱりシーズンオフっていい事あるね。
部屋は広々したツインルームで、壁も天井も白っぽく明るい雰囲気。全面禁煙のホテルなので、空気もスッキリ、ほんのり良い香り。
窓側にバスルームがある変わった造りで、そこがまた広くて明るく開放的で気持いい。湯船も広くて足が伸ばせる。
その窓から顔を出せば、砂辺の海も見渡せる。(今日は雨だけど…)
雨で気持ちが沈んでいたが、すっかりゴキゲンになってしまった。
一休みして夕食に出る。
雨は相変わらず激しいし、探しまわるのもイヤなので、すぐ近所の店に入ったら、意外とココが当たりだった。
いわゆる無国籍料理(美味しい所に初めて当った)の店で、店の造りはバリ風?エキゾチックな香が漂う。料理はピザやらラタトゥイユ と洋風が多く、お味もナカナカだけど量がすごい!!!
私もAさんも食べない方じゃないけど、とても無理、とダメ元で頼んでみたら、綺麗にラッピングしてお持ち帰りにしてくれた♪
店を出ると雨もやや小降りになってる。
明日からダイビングなのに、昨年末の沖縄の寒くて雨続きだった記憶が蘇り、ちょっと落ち込む。良くなってくれないかなぁ、お天気。
5/17(月)
また年を取っちゃいました〜♪
それはさて置き、心配だったお天気は、少し快方に向かっているようで、雨は残るものの小降り、風も収まって来てるんで一安心。
昨夜のお持ち帰り品と持って来たコーヒーで朝食。キッチンは共同で廊下にあって、ちょっと面倒ではあるが鍋や食器、電子レンジも使えてありがたい。
8時にショップの迎えが来て、今日はまだ波が高いので慶良間は無理という事で、近場のポイントへ行くという。
Aさんは今回、アドヴァンスの講習を兼ねて来ているので、今日明日は別行動、とはいえ、同じボートに乗って同じポイントで潜った。
見知らぬ人達(当たり前だ)5人のチーム。
1本目は“大山沖”。ソフトコーラル、ハードコーラル共にいっぱい、圧倒される。沖縄本島の珊瑚の産卵の中心地なんだそうな。
雨は止んだがちょっと暗い。そして、不備があってカメラの電池が途中で切れてしまって、せっかくのコブシメの産卵やオニオコゼが撮れなかった上、故障かとビビッてしまって後半は気もそぞろ(バカ…)。
それでも、ハナゴイやアサドスズメダイの群れやハナミノカサゴに会えて嬉しい。
2本目は“0番区沖”(仮名)、最近潜り始めたポイントだそうだ。
降りるとすぐに、第二次大戦中の弾丸がそこらじゅうに散らばっている。他の人は銃器類も見つけたらしい。
沖縄らしいミドリリュウグウウミウシ(→)、クロスジリュウグウウミウシ。可愛らしいウミシダウバウオ(←)。
ダイブポイントとしてまだ日が浅いので、「あまり荒らされてない」と、ガイドさんはちょっと申し訳無さそうに言っていた。すみません、やっぱり荒れてしまうんですね…。
ダイコンの記録だと水温は24℃と充分暖かいが、暗いせいか気温が低いのか、ちょっと寒さを感じてしまった。
ボートに戻って昼食、今朝コンビニで買ったオニギリとサラダ。
試みに、ガイドのT氏に「素潜り講習とか無いですか?」と聞いてみたが、シュノーケリングツアーはあるけど教えるとか学ぶとかいうんではないとか。やりたいんだけどなぁ。
一旦港に戻り、講習中のAさんは今日は2本でやめると言う。
どうしようか悩んだが、なんだか寒いし昼食後妙に眠くなって来た。それにどうした事か、お尻が痒い。
久しぶりに着たウェットスーツがきつくて、そのせいかとも思ったが、水から上がったらどんどん痒くなって来て、昼休みに一旦脱いだらもう着る気力が無くなった。
すぐホテルに送ってもらえるなら2本で上がるとワガママを言って、送ってもらい、夕食までの4時間程を泥のように眠った。
後から考えたら、いつもは飲まない乗り物酔い止めの薬を、朝出発前にショップの人が「今日は波が高いかも」と薦めるのでその場で買って飲んでいた。今まであまり意識しなかったが、眠くなる副作用は普通にあるようで、あの異様な眠さは多分、そのせいだと思う。
尻の痒さは、後で聞いたらプランクトンがウェットを通って来る事もあるそうな。痒みはすぐ治まって残らなかったから良かったが、ああ、痒かった。
殆ど気絶状態で眠り、スッキリして夕食へ。
Aさんが前回、お友達の結婚披露パーティで来たという、オシャレな店へ行く。ここもホテルのすぐ近所。
なかなかの盛況で、カウンター席しか空いてなかったが、食事は美味しく意外に安上がり。
今日はお誕生日だからと、Aさんは可愛らしいダンゴウオのストラップをプレゼントしてくれた!
海に面したテラス席が気持ち良さそう、なんて言いながら、ワインも飲んでデザートまで食べて、大満足で店を出る。
空には星が瞬いて、明日は期待できそう!
少し歩いて、コンビニへ買い出しに行き、途中の道なりにベリーダンス教室を見かけて、しばし道端から見物させてもらった。(実は最近、私もやってるんですよ…笑)イントラらしき女性が、やおら赤ん坊を片手に抱き上げて踊り出したのにはビックリ!かっこいい〜弟子になりたい、なんて口走る、観光客2名であった。
目覚めたらピーカン!ざま〜みろ♪(←誰に言ってるんだか)
今日はAさんが講習2日目でビーチと決まっている。私は一緒にビーチに行くか別行動でボートに乗るかと聞かれて、今回は真栄田岬が目標なので、ビーチが真栄田なら行きますと返事をしておいた。ビーチは砂辺に決まったと聞いて、砂辺もいいんだけど、晴れが何日持つか知れないし、ボートで慶良間へ行く事にして、Aさんとはショップでバイバイする。
眠気の件があったので、酔い止め薬は断って、いざボート!
昨日は小降りのボートに4チーム12人ばかり乗っていたけど、今日はもっと大きめのボートに、なんと客3名!ひろびろ〜。
おかげで、慶良間への1時間ばかり、行きも帰りもゴロ寝し放題で、とってもラクチンだった。思った程揺れも無く、薬もいらない。
尻も痒くない。
1本目、“黒北ツインロック”。
渡嘉敷島の北、黒島のポイント。
地形がダイナミックで楽しい。可愛らしいクロユリハゼやハタタテハゼが当たり前のように遊んでいる。チョウチョウウオもいっぱい。
メガネゴンベ(↑)は、じっとサンゴに座っているかと思うとサッと身をかわすのを、しつこく追い回して撮影、後から「よく撮ったね〜」と言われた(笑)逃げても遠くへは行かないからね。
上がる間際に、浅い洞窟のような所へ案内されて、ネムリブカ(=ホワイトチップ、小型のサメ↓)に会った。体長6〜70cmの小柄なのが2匹。おとなしいと聞いていても、本当に間近に泳いで来られると、ちょっとドキドキする。
残念ながら洞窟内の砂が舞って、写真はイマイチ。でも、サメさんと目が合っちゃった♪
2本目はちょっと移動して、
“タマナーファーム”へ。タマナーとは沖縄の言葉でキャベツの事で、ここに多いリュウキュウキッカサンゴがキャベツに似てるため(そうかぁ?)キャベツ畑に見立てた名前だそうだ。なるほど、見事なサンゴ。
魚もいっぱいで、鮮やかなハナゴイの大群やら、カクレクマノミ(↓)、セジロクマノミと、同居するミツボシクロスズメダイ、いっぱい写真に撮った(けど大半は失敗…)。大きなカメも1匹、1mばかり?のタイマイ。タイマイはアカ、アオウミガメに比べ、クチバシが尖ってるのが特徴だとか。見分けられるかな???
…でも、一番インパクトがあったのは、岩に同化してたタコだったりして…(笑)。
ボートで昼食の後、今日は迷わず3本目へ。昨日と水温は変わらないけど、天気のせいか全然寒さを感じない。尻も痒くないし(笑)。
黒島へ戻って“黒島ヒジャーベイ”。無人島の黒島には山羊が自生していて、“ヒジャー”とは沖縄言葉で山羊の事。
「中腹に2頭…」と指差された先に、なるほど白いのが二つ、動いてるのが見えた(けど、近くに見えるのに山羊があんなに小さい…沖の島目指して泳いで溺れる気持ちが分かるわ)。
岩陰に6〜70cmのマダラハタ、一枚撮ったらすぐ逃げられた。残念!黄色とブルーが鮮やかなセナキルリスズメダイもいっぱい。サラサゴンベは可愛くて、いっぱいいるけどすばしこく用心深くてなかなか撮れない。ガイドのOさんがサンゴの中に隠れてるカスリフサカサゴやダンゴオコゼを見付けて見せてくれた。かわいい!
ショップに戻って来ると、A さんの講習を担当していたイントラさんが、私を見るなりVサインを出して来た。「アドヴァンス実習終了っすよ!」。おお、めでたい。
これでカード習得ですか?と聞いたら、このショップでは、アドヴァンスのカードを出すのに実習の他にレポート提出を義務付けているそうで(私の所ではそんなの無かった…)、その提出が済み次第、という話。そう言えばAさんが、文章書かなくちゃと言っていたっけ。
ボートの3人とガイドのOさんで、今日のログ付け。
一緒に行った二人とも、上手で安心だった、写真も上手。
数撃ちゃ当るとばかりシャッターを切りまくる私は呆れられていた(笑)「ブダイなんか撮ってたよね?」ですって。ブダイもスズメダイも撮りまくりですわ。
OさんがTVに私のカメラを繋いでくれて、出会った魚の解説をしてくれた。
昨日も一緒に潜ったK氏が、「凶暴なゴマモンガラを見かけたので怖かった、避けて通った」と話していたところに、私のカメラにゴマモンガラがバッチリ写っていて大笑い。確かに凶悪な顔してるけど…縄張り意識が強く、よく攻撃して来るんだそうだ。でかいし歯が強いので、けっこう怪我するとか。海って危険がいっぱいだ(と思ったけど次に会ったらまた撮っていたけど)。
2日とも無国籍料理風が続いたので、今夜は和定食なんかいいね、と言って周辺を探したけれど見付からず、美味しいという沖縄料理店はお休みで、そこら辺の海沿いの洋風居酒屋に入ったら、ここはちょっと…、今回唯一の「ハズレ」。まあ、そういう事もあるさ。
海の見えるオープンテラスの席で、雰囲気は悪くなかったけど(ナイトダイブの人達が見えた…ちょっと羨ましい♪)お味はイマイチの上、店員のお姉さんが煙草臭プンプン。最悪。
食事は物足りなかったが他のメニューも期待できないと踏んで、豪勢なデザートを注文したら、これはなかなか美味しかった。
ところで今回のホテル、各階に鍵が付いてて、廊下から靴を脱ぐ形式。共同キッチンも洗濯機(乾燥機もあって使用自由、ありがたい!)もそのスペース内にある。
部屋には使い捨てスリッパが置いてあって、外出時は廊下の下駄箱にスリッパを入れて行くんだけど、戻ってみたら置いた場所に無かったりして、ちょっとイヤなんであった。
ツインルームのせいかスリッパは2足あったんで、新品に落書きをしておいた。昨夜誕生プレゼントにもらったダンゴウオと、晴れを祈っててるてる坊主。晴れたよ、ハハハ。
さすがにコレなら履いて行く人はいないでしょ。
今日も晴天!最高。
ちょっと贅沢して、朝食は近所のカフェでおいしい卵サンドとカプチーノ。おまけにショーケースに並んだパウンドケーキに心惹かれて、2切れ買って帰った。バナナブレッドが美味しい!
時間をちょっと読み間違えて、慌ただしく出発。
昨日「ブダイ撮って…」と言ってたおじさんN氏が、同じホテル泊だったので、3人で迎えを待つ。
ちょっと遅れて車が到着。事故渋滞だったと話していたら現場に差し掛かった。…なんか、すごい事になってた、車グシャグシャ。一台はひっくり返ってたし。
今日も慶良間へ一直線、昨日のように少人数ではサスガになく、シュノーケルのカップルやら白人系のアメリカ人も数人いて
、船内はニギヤカ。
あまりに天気が良く気持ちいいので、日焼けは怖いが二階へ登ってみたら、ちゃんとルーフがあった。携帯で海を撮っていたら、白人のおじさんが私を写してくれた。物凄いゴキゲン顔だ(笑)公開しないけどね。
今日もAさんと二人並んで悪戦苦闘でウェットスーツを着るが、きついのは変わらないけど少しきつさに慣れてきた、かも。
1本目は“アカヤー”。渡嘉敷島の北、儀志布島。 昨日と同じガイドのOさんに、AさんとN氏と3人で着いて行く。
サンゴも地形も魚達も相変わらずスゴいけど、今回は何と言ってもアオウミガメ(→)君!
そろそろ安全停止…という頃に現れて、スイーッと横切って行ったので、もう行っちゃったかな?と諦めて近くのフエダイなんか撮ってたところ、悠々と戻って来てすぐ傍でお食事(岩に付いた海藻を食べるらしく、岩を齧ってるように見える)を始めた。
小柄だったから、まだ子供?若者だったのかな。多分甲長60cmもなかった?
近付いても全然動じないので、いっぱい撮らせてもらった、ありがとう。(カメラの時刻で見たら、7分近く傍にいました)
しばらく撮り続けていたら、そのうちユラリと浮き上がって泳ぎ去った。泳ぐ姿は本当に優雅。水の透明度と相まって、飛んでるみたい。
うっとりと見送った。
2本目は“サンドトライアングル”、儀志布島と渡嘉敷島の間の砂地ポイント。
実は砂地、けっこう好き♪明るくて気持ちいいし、魚も意外といるもんだし。
で、降りてすぐ、まだ砂地に行く前に岩陰にコクテンフグ。Oさんが「犬顔」と称した通り、犬と言うかアザラシみたいな可愛い顔してる。フグの類いはだいたい可愛いんだけど、コイツはまた格別だ。
砂地に降りると、早速好みのタイプ、ミナミコブヌメリを発見。地味な存在なので、「なに私なんか撮ってんの?」って顔してました(笑)。それから派手なハナミノカサゴ。ミノカサゴとどこが違うの?と思ってたら、尾びれに水玉模様があって、アゴに縞模様のあるのがハナミノカサゴだって、要するにより派手なのがハナちゃんね。
続いてテンスの幼魚(↓)。ナニコレ〜!?な形体で興奮したけど、コイツもすばしこくて、サッサと泳ぎ去って行った。砂地で視界が広いので、かろうじて撮ったけど、うーん、摩訶不思議な奴。大人になると、あのヘンテコなカギ角は無くなってしまうそうで、ますますもって、不思議ちゃんだ。
さらに、リュウグウベラギンポ、複数。だけど砂と殆ど同じ色だし、すばしこくて用心深い。すぐ泳いで逃げるし、砂に潜るし。
なんか砂地の幽霊みたいで、なんとも幻想的で綺麗な魚だ。これだけの透明度が無ければ、絶対見付けられないな。
それからリーフへ回って、ハナビラクマノミやら各種チョウチョウウオに会い、またあんなのって言われそう、と思いながらベラを激写して(だって好きなんだもん→)、ふと下を見たら、巨大なアオヤガラが真下にじーっと停まっている。…あらら、アオヤガラは葉山あたりでも良く見かけるけど、こんな柄があったっけ?と、まじまじ。水が綺麗だから良く見えるのかなぁ…しかし、でかい(これだけ長いと太さもある)。多分体長160cmくらい?下手すると私より長いかも。
今日の昼食はお弁当を注文したので、ボートの上で配られてお楽しみのランチタイム。野菜が多くてすごく良心的なお弁当で、聞けば『健美弁当』と言うのだそうな。
お弁当というと、揚げ物中心で(好きなんだけど)午後の潜りが心配な事もあったけど、これなら大丈夫!
で、今日も迷い無く3本目。再び“黒島ヒジャーベイ”、知ったかぶりして山羊がいるんだよと説明したけど、今日は残念、見当たらず。
なんと私、通算150本ダイブになりました。ひゃ〜。もう、100本超えたあたりから、本数言うの恥ずかしい……(赤面)。
でも、ガイドのOさんに「もう皆さんフリー潜行OKですから」と言われて、ああそう言えば、なんて思った。最初はロープに捕まって潜行だった。進歩はしてるのね…この程度でも。
そのフリー潜行で降りて(透明度がいいと、「落ちて」って感じだ)行くと、ハナゴイの群れが綺麗!キンギョハナダイも幼稚園なの?ってくらい幼魚がうじゃうじゃ。綺麗で愛らしいスミレヤッコがベストショット!
ミゾレウミウシ、ゾウゲイロウミウシ、タテヒダイボウミウシも。Oさんは「今日ウミウシ多いですね〜」と言ってたけど、そうか葉山はウミウシの数なら勝てる(笑)。
そしてまた、巨大アオヤガラ、やっぱり柄がある…。
ショップへ戻ってログ付けをしながら、撮った魚を調べたりN氏の写真を羨んだりしていたら、ふいに部屋の灯りが消えた。
何事?と思ったら、背後の外人さんチームから「Happy birthday…」と、声が上がる。
あれっ、誰か誕生日なんだ、私と近い♪なんて一瞬思ったら、ケーキにロウソク点して私の前にやって来た(爆)。
なんと、二日遅れのサプライズ(本当に驚いたよ…)。
歌を歌ってもらってロウソク吹き消して、ケーキと一緒に写真いっぱい撮ってもらって(ああ、ドすっぴん)皆さんにおめでとうやらHappy birthdayを言ってもらって(半分外国人だった)、西田ひかるちゃん気分を味わった(笑)。
本当〜にビックリしたけど、そう言えば昨日だったか、ガイドのOさんとボートで航空券の話になって、バースデー割引で来たから安かったと自慢したんだった!後から思えば、ちょっと Oさん、シマッタって顔してたかも……気を使わせてしまった、すみません、そして、ありがとうございました。
いや〜今年は本当に、出発前にもカラオケ店でお誕生祝いをしてもらって来て、ニギヤカな年になったわ。
連日御馳走続きだったんで、夕食は軽く沖縄ソバ屋で。
Oさんがオススメしてくれた『ゆしどうふそば』が売り切れで、肉を食べないAさんはガッカリしてた。
私は普通に沖縄そばを注文したが、昨日の昼も同じ店で食べてたAさんは『ご飯と味噌汁』を注文。
あ〜味噌汁って、我々が普通に考えるのと違うんだけど…と説明する間も無く、豚肉タップリ入りの丼味噌汁に丼ご飯が出て来て、Aさんちょっと戸惑った様子。
ふと見上げると、我々の席の真上に巨大なフグ提灯がぶら下がっている!お店のおばさんに聞いたら、釣り人がそば代に置いて行ったんで、それ以来縁起物として置いてる、とかそんな話だったんだけど、その(縁起物に当たる)単語を忘れた(泣)。時々言葉、通じない。
朝食を終えて集合場所へ行ったら、
スッキリした顔のAさんが「レポート書き終わった!今朝あのカフェへ行って書いて来たの」。ホテルに机が無くて書きにくい、とぼやいていたっけ。連日3本、それも講習までやって、その後文章書くなんて大変だ。
厳しくしてもらった方が、後々自分のためだから、ありがたい事だと思うけど。でもこれで、アドヴァンス取得だね。
今日も上天気、念願の真栄田岬ビーチダイブ。でも迎えの車が来ない…待ってウロウロしていたら、今日帰る予定のN氏が海岸の遊歩道で寝転んで日光浴してるのが見えた。ボートでも散々日に当っていたっけ。船が好きだと言ってずっと風に当っていたし。
昨日のログブックを見たらコメントに「明日も必ず良い天気ですョ。色々な魚の写真ドンドンとってネ!」と書いてくれていた。
ブダイ撮って呆れられてると思ったのに、なんだかすごく、いい人だ。
何やら連絡ミスがあったらしく、遅めの出発で真栄田岬へ。それでも10:02には1本目入る事ができた。
昨年12月、轟く波を寒さに震えながら見物して諦めた、あのエントリー階段を下って行く。
下り切った所に少しだけ岩場が出ていて、Oさんが手を貸してくれる。マスクとフィンを付けて、そこからすぐ潜行。
エントリー口から左へ向かって、透明度は最初「うん?」と思ったけど、思ったより深かったせいみたい。
根伝いに渡って行くと、明るい浅場に出る。いたいた、早速、ツバメウオさんのお出迎え!会いたかったよ〜。
残念ながら、群れてはいなかったけど、ツバメウオはいっぱい、そして驚く程人なつこい。
なつこいのはツバメに限らず、サザナミハギだかナガニザだか、それにオヤビッチャ、オニハタタテダイまで、寄って来る寄って来る。
ここはシュノーケラーも多く、エサを与える人がいるらしい、とか。
それはどうかという気もするが、寄って来られてお魚まみれになるのは嬉しいのが本音。(…でも後で調べたら、サザナミハギやナガニザって刺すらしい、痛いらしい…きゃ〜)
ぐるりと回って帰り方向に差し掛かったあたりで、Oさんが
オラウータンクラブを発見。必死でマクロモード(と言っても私のカメラはたいしたマクロにならないんだが)で寄り目になって撮っていたら、脇でAさんが何やらバタバタしている様子で、ファインダーから目を上げたら指差す先、目の前に、岩が浮かんでいる!
目を疑った。なんと、岩と見えたのは、オオモンカエルアンコウが泳いでいる(↓)姿だった!!!うっそぉ〜〜〜〜〜っ!!!!
カエルアンコウと言えば、魚なのは分かっているけど通常岩にへばりついてじ〜っとしてるモノと相場は決まっている。なにせ2007年の改名前は『イザリウオ』だったんだから。大きさだけ取っても、せいぜい体長7cm程度、というのが普通だ。
それが、コイツと来たら、泳いでる!しかも、でかい、多分20cm近い。年を取るごとに色々付着物が増える(動かないせいか?)ので、体中
コケだか海藻だかサンゴだか(それはない)ゴッテリ生えて、本当に岩と見分けが付かない、そんなのがフワフワと浮遊している!
しばし呆然とした後、泡を食ってシャッターを押すが、オラウータンクラブを狙ったままなので顔のアップしか写らないのに気付き、慌ててワイドモードに切り替える、でも近い、あまりにも目の前を過られたのでなかなか全身が入らず、またカメラがフラッシュの充電に時間がかかるので気を揉むこと甚だしい。
幸い、泳ぐスピードはとてもゆっくりなので、充電を待つ間は肉眼でシッカリ泳ぐ姿を観察し、脅かさないように追いかけて何枚か撮影できた。
思ったよりずっと、魚っぽく泳いでいた。胸びれをヒラヒラさせて、ちょっと風船みたい。頭上のエスカもボヨンボヨン揺れている。
けっこう長く泳いでるような気がしたが、後で見たらほんの2分程度(でも凄いけど)。オオモンはフワフワと降り立ち、岩に同化してしまった。
実はAさんは途中、カメラの調子が悪いと訴えて撮影を断念、Oさんは今日はカメラを持って来てなかった。撮影できたのは一番ヘタクソな
私一人…。
そして、岩と化してしまったオオモンを見てから初めて思い付いた、動画を撮れば良かった!!あ〜バカバカ。
出来上がった写真を見ても、浮いてる事は分からないではないけれど、あ〜惜しい、普段動画撮らないから、咄嗟に全く思い付かなかった。残念無念!
オオモンショック冷めやらぬまま、今度はヘコアユの群れに遭遇。これもかなり長い事、ぐるりと回り込んで通り過ぎたと思ったけど、だいたい2分間だった。
そして、浅瀬に戻って来てまた魚まみれになり、大興奮して浮上、上陸。
ここからが、噂に聞こえた真栄田のエントリー階段。
いえね、降りる時も同じ階段だけど、登りの方がきついでしょ。
サッサと重いタンクを降ろしたいので一気に登ったら、登り終わって平地を歩きながら息切れが止まらなくて弱った。鍛え方が足りないわ。
すぐ背後に若そうな3人組がいて、ずっと楽しそうに談笑しながら付いて来てた。私には喋る元気はナシ……帰ったらまた、走ろう。
エントリー口より先に岬を眺める展望台があって、そこの日陰で休憩を取って、2本目は、かの『青の洞窟』へ。
ここはあまりに有名になりすぎて、シュノーケルでも来られる場所なので、ハイシーズンには芋の子洗うようだとか。
今回も、タンクを掴まれて運ばれる体験ダイバーや、水面から脚がニョキニョキ突き出てるシュノーケラーを複数見かけたけど、そんなに数は多くなくて洞窟内を満喫できた。
明るい湾内をツバメウオと共に右手に進んで、すぐ洞窟に入る。
ツバメウオは暗い所も平気と見えて、洞窟内でも悠然と泳ぎ回っている。他にも暗い所好きなアカマツカサやハタンポがそこここの暗闇にひしめき合って、ライトを向けるとキラキラと反射する。
奥へ進んで、Oさんの合図で振り返って見ると、なるほど見事な『青の洞窟』。外からの光が青く輝いて幻想的、その中を泳ぐツバメウオの影もファンタジックだ。
昔、イタリアはカプリ島の『青の洞窟』を訪ねた時は、シュノーケルすらしなかった。もったいない!と、今は思う。
イタリアの程異様な青さではなくて、自然な水の青だけれど、それでも身体が染まりそうな程青い。同じように上の方までは水が来ていないので、奥で一旦浮上して水面上からも眺めを楽しんだ。
洞窟を出てガレ場を回る。やはり魚が多く、人なつこい。
ツバメウオは人に動じず悠然と構えているが、どうした訳か正面に回るとイヤなようで、フイと顔を横向けてしまう。意地になって正面顔を狙ったが、残念、距離が近過ぎてピンボケ(笑)。
明るいので、小さなゾウゲイロウミウシも綺麗に撮れた。もうお馴染みのオヤビッチャやサザナミヤッコ、マダラタルミに混じって、例の凶暴なゴマモンガラもいる。気に障らないようそうっと、遠くからズームレンズで狙う。出来上がった写真を見てみると、こちらを睨んでる(笑)。
1本目で懲りたので、登り階段は少しペースを落として登る。
Aさんは「葉山より足場がいい分楽だよね」と言い、私もそうかもと頷いた。Oさんは「さすが伊豆ダイバーですね〜」。この階段にめげる人が多いんだとか。
昼食はオープンテラスでオムタコライス。美味しかった!
二人が大はしゃぎなので、迷わず3本目を行くと決め、さてどのコースにしようかと話し合った結果、1本目と同じルートでまれに出るナポレオンあたりを探して、泳いでたオオモンカエルアンコウを訪ねて戻って来る事に。
しかし残念ながら、ナポレオンは現れず、当然いると思っていたオオモンも探したが見当たらない。また旅に出たんだろうか?アクティブな奴っちゃ。
オオゴンニジギンポやハタタテハゼなんかの綺麗な小魚を撮りながら戻る途中、中層から岩場に取り付いたオニカサゴ(=好みのタイプ!→)を発見、飛んで行って激写。
オニカサゴはジ〜ッと身動きもせず目だけはこちらに向けてフラッシュを浴びていた
。
数枚撮って、名残りを惜しみつつお別れして、浅瀬に差し掛かった所でうつ伏せになってハゼなんぞを狙っていたら、ヒュンッと私の脇腹あたりに黒い影が泳ぎ付いた。
驚いて見ると、またビックリ!オニカサゴではないか!?
え?なに?さっきの子???大きさも同じくらい。顔も…分からないけど、同じようだ。目を覗き込むと、じっと見返して来た。
犬に懐かれたような、もしくはモノに憑かれたような…?まさかね、単なる偶然。とは思うものの、なにやら少し甘酸っぱい気分になって、その後のイソギンチャクカクレエビもキリンミノカサゴも、なんだか気合いが入らなかった(笑)。
帰り道、また深場の中庸8m位をテレテレ戻っていたら、頭上からドピューン!と突っ込んで来たんでビックリ。若い男の子がシュノーケリングで、軽く15mは行ってた。いいなぁ〜、私もアレやりたい、だけど素潜りはちょっと、怖い。体力もいるし。
夕食は、休業していた沖縄料理屋が今日から開店なので、イソイソと出かける。
Aさんが以前来た事があり、店主さんも顔見知りという事で、座敷の隅の席に陣取って、なんだか友達の家を訪ねたみたいにくつろいでしまった。
沖縄ソバのペペロンチーノ風というのが旨かった!今度真似して作ってみよう♪今夜は大好物スーチカー(塩漬け豚肉)も注文。一人でいっぱい食べた♪
食器類も手作りの可愛らしい物が揃えてあり、店頭販売もやってる。
愉快な店主のおじさんと話に花が咲いた後は、三線抱えて歌ってくれた。
最初の何曲かは、いわゆる“沖縄風歌謡曲”で、ふ〜んと思いながら一緒に歌って楽しかったが、沖縄民謡が始まったらふ〜んどころじゃなかった、すごい!
今回初の泡盛と共に、心地良くホンマモンの音楽に酔ったのであった。
なんと、今日でラストダイブ!え〜ん。
さすがに晴天は続かず、朝から軽く雨模様、だけどもう、この上の贅沢はいいません、お天道様ありがとう。
もう一度行きたいねと話していたので、カプチーノが美味しいカフェで再び朝食。今朝はベーグルセットを注文、クリームチーズが山盛りでウレシイ。
今日もボートで慶良間へ出発、けっこうニギヤカで6チーム14人くらいだったかな?私とAさんは今日も勝手知ったるOさんがガイドに付いてくれて、「お魚いっぱい見ましょうね〜♪」ワーイ。
1本目は座間味島の“知志”。
降りてすぐ明るいガレ場を通り、Oさんが見付けてくれたシマキンチャクフグのチビ(1.5cm)をAさんが狙っている間、ふと横を見るとすごい好みのタイプが!!
なんだろうコイツ、上唇にヘンな模様が入ってて、出っ歯みたいに見える。水中で思わず吹き出した。サンゴトラギス(←)というんだそうだ。
サンゴトラギスを撮ってから、チビフグも追いかけ回す(ガレ場は隠れる所が少ない)。チビだと目の割合とか大きくて、カワイイ。
その先に洞窟があるのだが、先客がいて混んでいたので入り口で引き返す。と、出た辺りが一面、“太陽の砂”。星の砂よりトゲトゲの数が多く丸っこい白い砂だ。
リーフに上がってアマミスズメダイの大群をポカンと眺め、クマノミを狙って粘り、さてそろそろ安全停止、と指示が出た後で、目の端をかすめる黄色い姿。
やった!ミナミハコフグの幼魚(→)だ!!アイドル登場。
Oさんに知らせるとマスクの奥でニコニコ笑ってくれた。岩陰に入るけれど、あまり本気で逃げないのか姿は隠さない。ちょっと育ち過ぎ(4cm)だけど、か、かわいい、自分で見付けると愛着も湧く。後から来たAさんにも教えて、ちょっと得意(笑)。名残りを惜しみつつ浮上。
2本目はやはり座間味の“百合ヶ浜”。
砂地でまたリュウグウベラギンポに出会い、リーフでクギベラを狙い(すばしこくてダメ)、セジロクマノミ(←)をいっぱい撮って、洞窟へ入る。
まっ暗な中ライトを照らすと、コバルトブルーの魚影が尾を引いた。すごい!綺麗な魚。光が当るとすぐ逃げるので、暗い所へ見当を付けてやたらにシャッターを切る。何体か捉えたけれど、洞窟内は砂が舞っていて邪魔になる。ああ、撮りたい、鮮明な写真。
ツバメタナバタウオ、その時は気付かなかったが、お腹を上にして、すごい早さで泳ぎ回る、美しい魚だ。
洞窟を出ると、岩と同化してる、なんだかグチャグチャな色使いのでかいウミウシがいた。5cm位はありそうな(と言う事はツバメタナバタウオと同サイズ)その名も“モンジャウミウシ”というそうな。なるほどね。
昼食はすっかりお気に入りの『健美弁当』。
今日のお客は半数が外人さんチームだが、Aさんは英語でペラペラ会話をしている。おお、かっちょいい。
結局一生オンリージャパニーズかなぁ、と思うと、ちょっと寂しいと言うか情けないな。
とか思ううち、ついに3本目、ラストダイブ!潜り納めだ。
2日目にも行った、“黒北ツインロック”。
最後なので張り切って、小魚相手に撮りまくり、ハナビラウツボを一枚撮った時、開始10分ばかりで突然液晶モニタに赤いバッテンマークが出現。シャッターを押しても反応しなくなった。
え?なに?目をこらして良く見ると、「メモリが一杯になりました 撮影できません」のアラートが!がびーん。
初日は電池切れ、最終日はメモリ切れ、ですかい?
私のカメラは起動した状態でハウジングに入れるタイプで、ハウジングから出さないと電源が切れない。恥ずかしながら、ちゃんと取説を読み込んで来なかったので、撮影モードで電源入れたまま不要データを削除する方法が分からない!
いつも一旦電源を切って、再生モードで入れ直して削除していた。もしかしたら、と思い、ホテルで毎晩チェックして、明らかにボケボケとかハウジングの赤いフタが写ってる(よくあるのよコレが)のとかは消していたんだが、液晶モニタでは分かりにくいので、多めに残しておいたんだけど、こんな事ならもっとバサバサ切っておけばよかった…。
後で調べたら、撮影モードで保存した写真をチェックするのも削除するのも至極簡単、当然だ。でもその場では、たったの『ダブルクリック』が思い付かなかったのよ〜!!
…まあ、いいや。すぐに肚は決まった。せっかくのラストダイブでカメラばかり覗いてチマチマ作業してても悲しいじゃん。(負け惜しみだけどさ)
今回はカメラは無かった事にして、ノンビリ見物ダイブに徹する事にした。
カメラを構えない方が、魚は警戒しないようで、より近寄れる気がする。
近頃はついついファインダーが視界の全てになりがちなので、時々カメラが鬱陶しくなる事もある。
沖縄の海ともしばしの別れ、って言うか、次回いつ来られるか全くアテにならない身の上なので、広い視野で思い切り深呼吸して帰ろう………と、思うには思ったが。
前回も行ったネムリブカの棲む穴へ行くと、ものすごい近くまで来てくれた。それに今回、我々3人で貸し切り状態、砂を巻き上げる人も無く、すぐ顔の横をサメがすり抜けて行く!あ〜、やっぱり残念。
他にもクモウツボとか、イチゴミルクウミウシやムラサキウミコチョウ、目の覚めるような紫色のヒラムシなんかに会った。
そしてまた安全停止に入った頃の浅瀬で、目の前をゴミみたいなモノがピヨ〜ン!飛び跳ねたので目で追うと、やはり3cm位の灰色のゴミが跳ねている。
良く見るとボロボロのゴミには目がクリクリしてて(魚じゃん)、でも魚の泳ぎ方とは思えない、斜めにピョ〜ンと移動する、ヘンな動き。か、かわいい。
上がってすぐにOさんに報告したら、ノドグロベラの幼魚だと教えてくれて、ショップで図鑑も見せてくれた。すごい、あの説明で分かるなんて……。
ログ付けをしてたら、またしても灯りが消えて、またしても誕生祝い!
今度は外人さんチームの若い男性。皆で歌って拍手して記念撮影をパシパシして、今日はおかげで美味しいチョコレートケーキにありつけた♪
最終日なので、一応ショップの庭で機材を洗って干して、郵送用の書類を書く。私は次回の葉山が一週間後なので、ガイド役のY氏に直接送り付けるんだが、せっかく郵送なので服とか小物類もできる限り詰め込んでしまう。カメラのハウジングまで入れちゃう。
帰りの車の中では、同じホテルに泊まっているレスキュー講習二人組の女の子達と少し話をする。レスキューは無茶苦茶体力勝負だ、とか。
昨夜の夕食を聞いたら、我々が初日に行った店で、同じように食べ切れなくてお持ち帰りしたとか(笑)。
それを聞いたからでもないけど、今夜の夕食は、もう一度そこで。
ワインを飲んで、少なめにしようねと言い合いながら、結局おいしくていっぱい食べてしまった。
楽しかったねと話し合った。
さてさて、最終日。なんと、再び陽射しが戻って来た!
送車は9時出発なので、少し時間に余裕アリ。散歩がてらもう一度例のカフェまで行って、またバナナブレッドを買った。だって美味しいんだもん。
空港で荷物(と言っても送っちゃったから、たいして無いけど)を預け、今日は半日観光日で、斎場御嶽へ。
一昨年の秋、阿嘉島から西表島に移る間に、一人で訪ねた場所だ。
阿嘉島のショップのスタッフさんが薦めてくれた、沖縄の聖地。行きのバスで一緒になった女性と二人で歩いて、お昼を食べた。
その日はあいにくの雨で、空が暗く道もぬかるんでいた。晴れた日に、あの岩の隙間から、青い海が見たいと思っていた。
そして今朝、海にはいいが、街歩きには蒸し暑い中、Aさんと一緒にバスに乗る。クーラーが利き過ぎて、しまった上着を預けるんじゃなかった。
1時間ばかりで緑濃い 南城市へ。そして、海が見えて来るとじきに、斎場御嶽のバス停だ。
入場料を払って資料展示室を抜け、一歩踏み出すと、なんだか良い香りがした。なんだろう?花のような…くんくん。
前回は雨で、足を傷めていて、怖い思いもしたけれど、今日は大丈夫。と、思ってずんずん歩いていたら、すぐ後ろを来るAさんが軽い悲鳴を上げた。
振り向くと、今私が歩いたあたりを可愛らしいイモリが横断している!
危うく踏むところだった。オキナワシリケンイモリ(↓)というそうだ。
小さな池にはオタマジャクシもいっぱい。…カエルもいるのかな?と思ったけど、よく考えたらイモリの幼生だったかも、良く見て来ればよかった。
ここに来ると、拝所もさる事ながら、滴るような緑に目を奪われる。やたらと写真を撮ってしまい、三庫裏(さんぐーい)を抜けて念願の“久高遙拝所”(くだかようはいじょ=岩の間から海が見える)で青い海を見たあたりで、またしてもメモリが無くなってしまった。
昨夜何枚か消しておいたのに!と思いながら、また画像を削除していると、Aさんにそっと袖を引かれた。気付けば三庫裏の岩の脇、向こう側から撮影するに絶好な位置に、私は突っ立ってカメラをいじくっていたんだった。土曜日の事とて観光客は多く、皆ここで撮影したがるのに、すっかり邪魔してしまった、すみません。
空はスカンと抜けてるとは言いがたいが、取りあえず陽射しの当たる景色を見られて嬉しかった。(本当は神事が成されたという夜間に来てみたいものだけど…コワイかも)
三角岩を抜けて戻って来ると、地元の人らしき4人ばかりが、何やら供物を置いてお参りをしていた。一人はかなりご高齢な“おばあ”で、もしや巫女かも、なんて想像を逞しくして見た。
すごい一眼レフカメラをぶら下げた老夫婦もいて、二人してガンガン撮っている。見ると、ヤシの木に咲いた黄色い花に寄って来たハチを狙っている。
気付けばその花が、とてもいい香り。最初に感じたのは、この香りだったかな?キンモクセイを爽やかにしたような。『クロツグ』と名札が掛かっていた。
ちょっと神妙な気持ちで御嶽を出ると、ランチには良い時間。
前に来た時、一緒に歩いた女性と入った同じ店でランチをとる。今日は晴れてるし、海の見えるテラスに席を取った。
向かいで何やら工事をしているのがちょっと興醒めだったが、しばらくすると休憩時間か静かになり、空にはパラグライダーがさかんに飛んでいる。そう言えば近所に海洋センターだかがあったっけ。可愛らしい鳥が電線に止まって綺麗な声でさえずる、イソヒヨドリかな?
私はカレーセット、Aさんはパスタセット。二人ともデザート&コーヒー付き、とても美味しく野菜もタップリで良心的なメニューだ。
ブーゲンビリアが咲き乱れ、海風が吹き、日陰は涼しく気持ちいい!
と、思っていたら、後から来た客がテラスに出て来て並んで煙草を吸い出して、気分は台無し。反射的に食べかけの皿持って中に入ろうとして、Aさんにたしなめられた(笑)。
近頃は禁煙の店が増えて嬉しい限りだけど、そうするとテラスに出て来て吸うんだよね…煙モウモウの室内よりはマシだけど。
またバスに乗って戻り、国際通りの奥のアーケード街でお買い物。
朝乗ったバスターミナルまで戻って“ゆいレール”に乗ろうとしていたが、途中で近くを通るかも、と思い付いて慌てて地図と路線図を照らし合わせたら、やっぱりすぐ近くを通過するルートだった。
国際通りの反対側にある『開南』バス停で降りて、地元色の強いアーケード街へ入る。
何度か来てはいるけど、なんともアジア〜ンな雰囲気の商店街。吊るしの服のセンスも凄けりゃ、刺身をポンと外に並べて売ってるのも凄い。
島ラッキョウやら青パパイヤ、自家製ジーマミー豆腐、パン、赤飯…と、アッという間に両手がいっぱいになり、良いタイミングで目に飛び込んで来たリュック¥1000を買って詰め込む。(ちょうど新しいリュックを探していたんだけど…持って帰ったら大き過ぎた)そしてまた、買う、買う。殆どがお土産ともつかない日用食品ばかりだけど。
アーケード内の沖縄そば屋に『ゆし豆腐そば』の貼り紙を見付けたけど、夕食には早過ぎる……断念、残念。
すっかり汗をかいてしまったのに、荷物は預けてしまって着替えが無い。500円で売ってたTシャツを買って空港で着替える。暑いので、ポリ容器に入った生ゴーヤジュースを買って飲む、うーん、美味しくはない。最後にアーケードを出てスーパーで沖縄そばも買う。ちょっとヒートアップし過ぎました(笑)。
牧志駅からゆいレールに乗って空港へ行き、手続きを済ませて、空港内の沖縄そば屋で軽い夕食を取った。
飛行機は空いてたので座席は二人とも窓際に変更してもらい、着陸時には羽田の夜景が見えた。
空港で解散、家に帰り着いたのは、11時近く。
Macを起動して留守中溜ったSPAMメールを始末していたら、なんと、仕事の依頼が入っている!!
一瞬青くなって日付を見ると、一昨日。まだ間に合いそう、良かった!速攻で返信を入れる、明日は電話も入れなくては。
旅行中ずっと、働いてもいない私に、いったい何のご褒美で、こんなに毎日天気も良くて楽しい思いをさせてもらえるのだろう?と思っていた。
それが、
戻って来たら仕事!いったい何のご褒美で、仕事が舞い込んだんだ!?キャッホー♪
仕事だ!
…でも、なんだかとても、急な話。久しぶりの仕事なのに。大丈夫か!?
5/24(月)
沖縄土産を持って、実家へ行った。
実は旅行中、父方の叔父が亡くなっていたのを、戻ってから電話で聞かされた。
患っているのは聞いていたけれど、発覚からわずか3月。早かった。
知らせても仕方無いと判断したのか、沖縄には連絡が来なかった。
父と同じ肺ガン。年齢もほぼ同じ、経過が早かったのも同じ。二人ともスモーカーだった。
お土産と言っても、毎度たいしたモノは買わない。
母の好物の『豆腐よう』は毎度のお約束。他に、国際通り奥のアーケード街で買い込んだ『ジーマミ豆腐』(コレの日持ちが心配ですぐ持って来た)、それに青パパイヤの漬け物(八百屋で買って昨夜自分で漬けた)、島ラッキョも買ったので、『ラッキョチャンプルー』も作ってみる。
パパイヤ以外はおおむね好評(笑)。まだ時期が早いから、旬の値段の倍だよと何度も言われて買って来たのに。
陽気で人なつこい人だったので、
叔父の葬儀はすごい人出だったそうだ。
3人いる父の弟の中でも、一番面倒見が良くて話し易い叔父だった。
今頃あちらで、「なんだ、もう来たか」「同じ年だよ」なんて父と言い合ってるかも。
母はお通夜に行って、葬儀所の近くのビジネスホテルで一泊して葬式にも出て来たそうだ。
なんと、ビジネスホテル初体験だったんだとか。
いくつになっても、新しい体験ってあるものなんだね…。
沖縄にいる間にメールでお誘いをいただいて、今日は葉山ウミウシツアー。
沖縄のショップに機材の郵送をお願いするのに、葉山のガイド役のY氏に直接送り付けてしまったので、ウェットスーツで潜る。
暖かいといいなと思ったのに、天候は雨!寒い。
水温も18℃と、まだ低い。ログブックを確認したら、今まででウェットで潜った最低水温は19℃だった。
…でもまぁ、その時そんなに寒い思いをした記憶は無いし、大丈夫、もうすぐ6月なんだから!と、自分に言い聞かせて出発した。
逗子駅で待ち合わせ
、 Y 氏のお迎えでショップへ。
若いOL風の二人組と、もう一人が一緒に乗って行く。
今日の狙いは『ウミウシ』。Y氏のガイドで、初対面のMさん、だいぶ前に一度一緒に潜ったP氏にも久しぶりに会った。そうそう、ウミウシ好きだった。
二人は車で直接ショップに来た。なんとMさん、真っ白で巨大な犬を乗せている!!うきゃ〜♪
犬“カリンちゃん”は『サモエド』と言って、犬ぞりを曵く犬種なんだそう。確かに、体力も腕力もありそう……巨大化したスピッツみたいだが、実際はスピッツの方が小型化種。飼い主のMさん曰く「番犬にならない」とても穏やかで人なつこい、可愛い!
私は犬はだいたい好きだけど、でかくて優しい耳とシッポの立った犬は特に大っっ好き。ちょこまかカリンちゃんにかまいつつ、準備をした。
雨は何となく上がったけれど、気温は低く風も強い。
私以外の人は(他のチームも)皆ドライかロクハン(冬用厚手のウェット)だ。やはり無謀か…???迷惑かけると困るなぁ。
ちょっとビビりながら岩場を渡る。ドライの時よりウエイトが軽いので、歩き易い!ちょっと感動。
おっかなびっくり水に入ったら、案外そんなに冷たく感じなくて一安心、えらいぞ、ウェットスーツ!
1本目は権太郎岩を大きく回ってウミウシを探し、帰り際に沖へはみ出してダンゴウオを見学、だったんだけど、ダンゴがどこにいるか分からず見逃してしまった。後で聞いたらデカ過ぎて逆に目に入らなかったのでは、との事。
透明度が悪く(1〜3m)うねりもあって、他にもノコギリヨウジも見逃したし、写真に至っては失敗だらけ。
でも、ガーベラミノウミウシ(→)やサクラミノウミウシ、ムカデミノウミウシなんかがいっぱい。可愛らしいオレンジ色のチャガラの幼魚があちこちに群れ、カゴカキダイ(←)もけっこうな数が群れて泳いでる。
心配した18℃の水温は、そんなに苦痛ではなく、ドライスーツのMさんがトイレに行きたいと訴えたので終了、でも70分入ってた。
干潮時で、いつも以上に長い岩場を歩いて戻りながら、北風が身にしみて来た。
いつもの通り道路っ端に機材を降ろし、頭にお湯を被り暖かいお茶をもらって飲んで、少しは人心地付いたものの、風に吹かれて濡れた身体が熱を奪われる。
葉山は江の浦やらと違って海辺の浴槽が設えが無い。あったら天国なんだけどな…環境的に無理なんでしょう。
上半身ウェットを脱いでドライタオルで拭いて、パーカーを羽織ったけど寒い、隣のチームの男性が「見てるだけで寒い」と言ってたので、かなり寒そうだったんだろう。あーボートコート欲しいな。
1時間休憩して2本目に行く時も、ちょっとマズイかな?ってくらい身体が暖まっていなかった。でも、まあ何とかなるさと機材を背負って出発。
2本目も権太郎岩方面、今度は小さめに回って“ウミウシロード”を散策。
けっこういると思ったけど、ガイドで葉山常連のY氏に言わせると「この間まで3001匹いたなんたらウミウシが30匹になってた」。30匹いれば充分だけど(笑)300も見てみたくはあるな。
ヒロウミウシいるよと呼ばれて行ったら、手前にチャチャッと動く影。なんか細長い魚だ!と思ってそっちを撮影、バッチリ撮れた!と思ったのに、ボケボケだった(泣)。ウバウオだったそうです。残念〜!
絶対撮れてる手応えがあったので、1本目に出会って逃げられたと思ったコモンイトギンポ(→)が写ってたのを、ウバウオと勘違いしてしまった。コモン君の方が、かなり大きいんだけど、まあ細長いし…。
他にもフジエラミノウミウシだのアカエラミノウミウシ、コトヒメウミウシなんて可愛い綺麗どころがズラリといたんだけど、玉砕。小っせーんだよっおめーらっ(怒)!!ワレカラモドキ(エビの一種)なんて小さい上に透明なんだよ!?見た途端、撮影は諦めたよ。
ああ、マクロな奴らをホイホイ撮れるようになりたい。
うねりは1本目よりきつくなるし、砂は舞うし、小さい被写体を狙うとついつい息を止めてしまうし、その上やっぱり水はドンドン冷たく感じられて来て、最後の方は頭が痛くなって来た。Mさんのトイレ申告に内心ホッとしたくらい。
それでも、2本目もシッカリ70分ダイブ。深度はたいしてないけど、これだけ潜れば本当、充分です。
ところでドライスーツで平然と潜っていたP氏、オムツ着用なんだそうだ。実際使用したかどうかは、不明(笑)。
上がってみたら、なんと青空が覗いている。片付けてショップに戻り、とにかくまずは
熱いシャワーを浴びて、ああ、生き返る!
やっぱり水温18℃はキツいわぁ。
ドライ苦手なので、余計な操作が無く浮き上がり少なくてウェットはいいな〜と思うけれど、寒い時にはドライはありがたい。存在意義を再認識した、色々悪く言ってごめん、ドライ。
取りあえず暖まってから機材を洗って干して、
もう一度確りシャワーを浴びて服を来て、野外のテラスで昼食&ログ付け。
いつものお弁当屋さんで、今日は辛口タコライスを注文したら、これが辛いのなんの!口がしびれた(笑)。
ここのショップには柴犬がいて、時々顔を出すんだけど、今日はMさんちの巨大スピッツ(違う!)とハチ合わせ。
いつもポヨヨンと大人しい柴ちゃんが、口も耳まで割けんとばかり顔を引きつらせて吠え付いていたのにはビックリした。犬にはイヌの事情があるのね。
MさんとP氏が帰るまではカリンちゃんに遊んでもらい、二人と一匹が先に車で帰った後は、柴ちゃんにベタベタ甘えて嬉しかった。
でも見かけた他のチームのお兄さんが「猫扱ってるみたい」と言ってた。そう、私犬って飼った事がなくて、実は扱い方が良く分らない。気持ちだけは熱いんだけどさ(笑)。
今日は仕事中だし、沖縄旅行の着替えなんかもキャスターケースに入ってて普段以上の大荷物なので、ショップから家に送ってもらおうかと思ってたんだけど、雨も上がって機材もほぼ乾いたし、手続きも面倒そうなんで、結局引きずって帰った。
ドライスーツが入ってるよりは軽いみたいだし、それにこのところ、機材引きずって歩くのもそんなに苦にならなくなって来たみたい。慣れ?
そう言えば葉山の岩場も慣れて来たしな。
5/31(月)
今年最初の(泣)漫画の仕事、無事終了。
沖縄から戻ったら依頼のメールが入っていて、一瞬青くなったけど、何とか依頼を受けるのに間に合って、今年1本目の漫画を描いた。
…と、言っても企画宣伝モノの12ページ、しかも原作付き、と言うよりは、もうネーム(絵コンテ)が出来上がっていて、「これに絵を入れてください」という、私の作品と言って良うのも申し訳ない仕事なんだけど。
ページが短く、内容が出来上がっているとはいえ、依頼から締切りまでが11日間ってのは無茶振りだ。
仕事が無いし、欲しいので、とにかく引き受け、慌てて着手したけれど、入れてしまった予定は外せないので、落ち着かない仕事になってしまった。
依頼主は、タロット占い師さん。で、企画タイトルは『情熱占い師・早坂沙織』今回のタイトルは『略奪の行方
』
この早坂さんという人、あちこちのレディス誌に似たような広告を出しているらしい。
私が載せてもらった『嫁と姑デラックス』誌上でも、私以前に2本、それも別々の漫画家さんが描いていて、「うん?」と思った覚えがある。
何が「うん?」かと言うと、通常こういう広告モノの漫画って、ページはせいぜい2〜3ページ、描き手もだいたい見た事も無いような若手というかアシスタント?というのが多いのに、普通にその雑誌に載ってる漫画家さんが絵を描いている事、そして、普通ならだいたい何度かは同じ人が続けて描くものなのに、1本ずつ違う人が担当している事。
ヘンな企画だな〜と思っていたら、自分におハチが回って来ました(笑)。
後から聞いたら、そこの事務所のスタッフに漫画好きな人がいて、絵コンテを書いているのだとか。
内容は、早坂先生(と、呼ぶらしいです)の元に相談のメールが届く。悩んでいる依頼人と早坂事務所が交互しながら、早坂先生がタロット占いをし、霊感に導かれてアドバイスをメールで送る。依頼人は早坂先生の熱い励ましに背中を押され、思い切って事にぶつかり、めでたく解決!そしてお礼のメールが届く。
と、つまり、ネット経由でタロット占いをしてくれる、というシステムの宣伝らしい。
そう言えば昔、タロットカード買って真似事したっけな。
占いに対しては自分には霊感も無いとすぐ諦めて、でもカードは綺麗で面白いので何組か買って取ってある。確か実家に。
大学時代のデザインの授業の提出作品もタロットカードを使った。『愚者』と『魔術師』何の事はない、カード番号『0』と『1』なんだけど(笑)。
そのうち大アルカナカード13枚くらい、自分で描いてみたいな…なんて、思っていたんだっけ。
今回は、実家まで取りに行ってみたものの、よくある普及型の絵のものが見付からず、確か解説本も持ってたはずなのに見付からず、結局ネットで絵柄を探して(すぐ見付かった)参考にさせてもらった。
今回私が描いたのは、『死』『女帝』『裁判の女神』『吊られた男』。図案が細かいので(特に『死』とか)大変だけど、昔を思い出してちょっと楽しかったな。
最後に仕事をしたのはいつだっけ???
にわかに思い出せない程なので、腕は鈍るわ道具は錆び付くわ……と、思ったら、そんなでもなかった。
ページが短く、全体の仕事量が少ないせいだと思うけど、わりとサクサクと進んで淡々と終わった。
…まあ、あまり動作も無くアップの多い絵コンテ内容だったから、楽させていただいた、かも。
取りあえず見た事もない早坂先生は思い切り美人でちょっと色っぽい女性にして、助手の女の子を元気で楽しいキャラにして。自分ではちょっと思い付かないようなゲスな男も出て来て、チンピラ風に描くのが面白かった。
たまに他人様の風を入れるのは、ちょっとした刺激になって面白い。
モチロン本当は、オリジナルのちゃんとしたストーリーを描きたいけどね。
描きたいなら描けばいいんだけどさ…。
と、いう訳で、今回は尺が短い分途中で息切れもせず、体調も良く、無事完成させる事ができました。
でも結局、締め切り日の夕方ギリギリまで描いてたんだけど…どうしても、ギリギリになってしまう。
そろそろ発売日のはずだけど、出来がどんなかちょっと楽しみ
、ちょっと怖い。手元にあった時間が極端に短かったので、どんな出来だか良く分らない。
それでもとにかく仕事、もらえて良かった〜。