*2007年10月のワタクシ。*

10/4(木)

ダイビング関係の飲み会があった。
DM(ダイブマスター)を取得した人のお祝い。(すごいなぁ…実技もだけど、学科も大変らしい。長い道程だ)
4月に沖縄に行ったメンバーに会えるかな、と思ったが、初対面の人もいて、なかなかの盛況。
新しい知り合いが増える機会って、なかなか無いので、嬉しい。

その初対面の人の中に、近所に住んでて和裁に興味のある人がいた。
私もちょっとお休み続きなんだけど、今度お誘いして、和裁教室の見学&体験にお連れする約束を交わした。
なかなか思うように身体が動かないんだけど、楽しみな事、やりたい事があるのって、いい事だよね。
焦らずに、できる事からやっていこう。

そんなワケで、会場の渋谷から、二次会は地元駅前スナックへ。
地元で飲むのって、オキラクでいいです(笑)。

 

 

10/5(金)

友人Cさんに誘われて、三鷹まで『怪獣と美術 -成田 亨の造形芸術とその後の懐柔美術-』を見に行った。
筑波から早朝長距離バスで来て、午後は別に約束があると言うCさんに合わせて、待ち合わせは午前中。
会場の三鷹市美術ギャラリーは、駅の真ん前、「こんな所に?」という、ショッピングモールの中にあった。

入るとすぐに、『ウルトラマン』の生みの親・成田亨さんの美しい怪獣デザインスケッチをプリントしたロールカーテンが天井から釣り下がっている。成田ファンのCさんは、しきりに欲しがっていたが、残念ながら売り物ではなかった。(欲しがる人いそうだけど…注文販売でもいいから、やったらいいのに)
私は特に怪獣ファンでも成田ファンでもないけど、確かにこれは、綺麗。

その美しいデザインスケッチが、まずは多数展示。
その後、後継者である池谷仙克高山良策の絵や造形。同じ『ウルトラシリーズ』の怪獣でも、成田氏と池谷氏では、随分ニュアンスが違う。個人的には成田氏の方が、スマートで好きかな?
80年代以降の成田氏は「怪獣画家」とでもいうような仕事をしていたようで、大判の油絵でもって「空き地の土管に座って夕日を見るカネゴン」なんかを描いている(が、デザインスケッチの色気には遠く及ばない…と、思う)。
それから、怪獣を離れたシュール系の油絵や造形作品の展示もあり、ごめん、これは、いただけないわ(笑)。
そして最終コーナーは、我らが(大学同期)原口智生の造形作品。
改めて、正統な後継者の位置にあるのだな、と感心すると共に、彼が在学中身を削って今の地位に繋がる仕事を始めていた事に感慨があった。偉いぞ。

一般600円、10/21まで

 

三鷹駅前で一緒に昼食を済ませ、Cさんは次の約束のため電車に乗ったが、私はせっかく三鷹に来たし、お天気も良いので、もうちょっと遊んで行く事にした。
吉祥寺に友人が住んでいるのを思い出して電話したが、用事があると言われたので、一人でジブリ美術館へ行ってみる事に。
(どちらかと言えばアンチ宮崎なんだけど、以前行き損なった事もあって、一度は覗いてみたかったのよ)
駅前からジブリ美術館へ、何やら中途半端に『猫バス』に似せたマイクロバスが出ているが、片道200円、往復300円、徒歩1.7kmという事で、ブラブラ歩いて行ってみた。道は簡単、立て札もアリ。まあ20分もあれば。
入り口に着くと、ちょうど入れ替えで呼び込みをやっていた。
良く知らなかったんだが、ここは「完全予約・入れ替え制」だそうで、入場整理をしているお姉さんに聞いたら「道の向こうのローソンで予約チケットをご購入ください、次回は2時の回です」。

ローソンに行って聞いたら、忙しそうな店員は「あちらでどうぞー」と機会を指差した。
チケット予約用の機械らしいんだけど、こんな物使った事も無いし、前に一人女性が立っているので「これ、どうするんでしょうか」と聞いてみた。
すると、「私、台湾から来ました、分からない…」あちゃ〜。
モタモタしていたら、見かねたのか、その前に買ってた人が戻って来てスタートをクリックして去って行った。(えーと…ご親切にどうも…)
販売機の奥に使用説明書が貼ってあるが、字が細かくて良く見えない。こちとら近視で乱視で老眼でぃっ。しかも裸眼。
それでも、台湾の人と協力し合って、おっかなびっくりディスプレイの指示に従って進み、何とか2枚一緒に予約券を引っ張り出す事に成功。
さらに一般客の後ろに並んで、入場チケットと交換しなくてはならない。
時間が15分ばかりあったから良かったようなものの、本当に面倒!イライラした。
店内は混んでいたので、並んで待つ間台湾女性とちょっと話した。日本語が上手。
一人で来たらしい。「ジブリを見に?」まさかと思ったら頷いた!ひゃ〜、恐るべし、宮崎アニメ!

金曜日とは言え平日に、すごい人出。やっぱり凄いのね、ジブリって。
入り口で台湾の人と別れ、まずは1階。入るとすぐに吹き抜けのホールがあって、板張りの室内はなかなかいい雰囲気だ。
その横の小部屋には、なんたら言う(名前忘れた)アニメーションの前身のような、絵だけでなく立体も動くように見せる装置の展示。
おお。立体の猫バスが走る!これには感動、興奮!してしまった。
上の階には、背景画、セル画、絵コンテの展示。
これもまあ、背景画のなんともはや、美しい事!目が潰れそう。
正直、セル画と絵コンテは、あまりピンと来なかったが、背景の素晴らしさは本当に感動した。
ああ、もっと真面目に絵を描かなくては、なんて、反省もしてしまった。
さらに上階では、巨大な猫バスのヌイグルミがあって、小学生までの子供は好きに遊んでいい(が、大人は手も触れられない)。お子様連れだと嬉しいかも。残念ながら、写真撮影もNG。
そこから外に出て、さらに塔のような螺旋階段を登ると、なんかデカイのが立ってて、これは記念撮影ポイントになっていたんで、一枚パチリ。

カフェなんかもあったがそこは素通りして、1階に戻って奥のシアターへ。
入場券と引き替えにシアターのチケットを渡されていて、オリジナルの短編アニメ映画が日替わり?で上映されている。
混んでいるので座席が取れず、通路なら座って見られるというので、入った。
出し物は『やどさがし』という12分の作品。ちょっと実験的というか(言うのか?)効果音が文字で画面に描かれて、人の声で表現される。台詞らしい台詞は殆ど無く、鼻歌や悲鳴、笑い声等で感情表現。
これは……うーん。バリバリ宮崎ファンなら喜ぶのかな。
でも、ハッキリ言って一番ウケた瞬間は、伏せられてた声優(あ、でもHPで公開してやんの)がエンドクレジットで明かされた時。サスガにビッグネームでしたが。

とまあ、なんだかんだケチを付けつつも、なかなか凄い設備で、やはり一見の価値はアリ。
「絵が動くって素敵!」っていう、素朴な感動が一杯詰まった空間だ。
火曜定休、一般1000円。前もってローソンで予約取って行った方が無難かも。

 

会場を出ると、まだ陽射しが心地良く、なんだかもったいない気分。
来た道を戻るのもつまらないので、隣接する井の頭公園を突っ切って吉祥寺に出る事にした。
まだ紅葉には間があるけれど、散歩するには良い季節。ちょっと蚊に刺されちゃったけど…(笑)。
武蔵野の木立をノンビリ歩いて、池の縁を半周。
歩いているとけっこう暑くなって、喉も渇いた頃、吉祥寺へ向かう階段が見えて来た。
と、ヴァイオリンの調べが聞こえる。『ムーン・リバー』だ。
花壇の縁に腰掛けて、青年が一人弾いている後ろ姿が見えた。なかなか、いい音色。
近くの自販機で缶コーラを買って、反対側の花壇の縁に背中合わせに腰掛けて、飲む間聴かせてもらった。
『トロイメライ』でコーラが終わったので、ゴミ箱を探しがてら花壇を回ってみたが、コイン入れ等は置いていなくて、ただ弾いているようだったので、そのまま立ち去る事にした。
ちょっと、お礼を言いたい気分ではあったけど。

電車に乗って横浜へ。
今日は実家へ行く予定で、大荷物持ってうろつき回っていたんだけど、実はもう一件目当ての物が。
横浜駅前のムービルってシネコンは、レディスデイが金曜日、と聞いて、 『ミス・ポター』を見て行こうと思ったのよ。
しかし、ネットでザッと調べたつもりが、『ミス・ポター』の上映は16時の回で終了、最終回だけ『オーシャンズ13』上映という、変則スケジュールだった!時刻は5時半。あ〜〜〜失敗!
オーシャンズシリーズって人気だけど、私キライなんだよねっプンプン。
てなワケで最後は締まらなかったけど、まあ色々と、良い1日だったわ。

 



10/9(火)

ここ数日、なんだか歯に食べかすが詰まるな、というのが、最初の自覚症状だった。
右下の奥歯で、もうとっくに治療済みで金属を被せてある部分。歯並びが悪くて、内側に飛び出した歯なので、元々物が引っかかり易い場所ではあったんだけど。
急にひどくなって食事のたびに歯磨き、な情況に。歳取ると歯に隙間ができるというけど、いや〜ねぇ、なんて呑気に構えていた。

それが、ウルトラマンとジブリを見て実家に帰った5日(金)の夕食時の事。
やっぱり隙間に何か詰まったので指でつまんで取ろうとしたら、歯がグラリ!え!?
歯の神経を抜いてしまっているので、全く気付かなかったが、そう言えばちょっと歯茎も痛がゆくなっている。
それより何より、歯が、触るとグラグラ。一度そうなると、舌が触れてもグラリ、うがいをしてもグラリ。
ひ〜、歯医者!
と、思ったけど、なんと明日から世間は三連休。
おまけに 馴染みの歯医者は仕事場近くで、予約電話だけでも入れようにも電話番号も持って来なかった、電話帳も地区が違うので載ってない、問い合わせには住所が分からない、八方塞がり!
結局、月曜日になってから歯医者からの暑中見舞いがあったのを見付け、予約電話が繋がったので、火曜日の昼に予約を入れてもらったが、2日3晩の間食事・歯磨きのたびに生きた心地がしなかった。
実際は、被せた金属が弛んでいるのかも、と甘く見ていたんだが、睡眠中に外れて気管に詰まって死ぬ事もあると聞いていたし、戦々恐々。

と、いうワケで、待ちに待った予約時間。
診察台に座り、口を開けると、先生はちょっと触ってみて「あ〜、折れてる」。
根本から折れて、皮(歯だけど)一枚で繋がってる状態だったんだそうだ。
そして、残念そうに「もう、助けられない…」。
で、取りあえずグラグラになった上の部分をちぎり取って、なぜか「ちょっと待って」と先生が席を外したので、取り出された歯を手に取って見た。それから、側に手鏡があるのに気付いて口の中も覗く。おお。輪切りの根っこが覗いている!
戻って来た先生が「今日抜いていい?」と聞いて来た。
正直、こんなヘンな所に出っ張った歯で、噛み合わせにも全然貢献していないし、とっくの昔に(別の歯医者で)神経も抜かれてしまっていたので、そんなに未練は無かったんだけど。で、 わりと気楽に「はい」と答えた。
麻酔を追加(効き目速効!)して、何やら金属製の器具でゴリゴリ。
痛みは無いが、アゴや他の歯のあたりに圧迫感を感じる。けっこう苦戦してる?
何とか根っこも抜けて、今日のところは無事終了。
痛みが無いのでピンと来ないが、口の中に鉄の味が広がって、ガーゼを噛んでるように言われ、ああ、やっぱりけっこう大変な事なんだな、と改めて実感した(遅いよ…)。
また先生が席を外したが、今度は血だらけで口の中は見られないので、抜いた根っこの方を手に取って見た。
…あ、なんか、肉か皮みたいのが、付いてる……ゾワワ〜。

しばらく待って一度ガーゼを替え、「2〜30分このまま噛んでて」と指示を受け、簡単に次の選択肢の説明を受けた。
「両隣の歯を削ってブリッジ」「部分入れ歯」「インプラント」の三択。
一長一短のようだけど、とにかく今はそれどころじゃない、って感じで、抗生剤と痛み止めの処方箋をもらって退場。
受け付けで近くの処方箋薬局を聞いて、その足で向かい、薬を出してもらう。
痛み止めって殆ど飲んだ事が無くて、食後がいいんだろうな、でも食事はしばらく無理だよね…なんてノンビリ構えていたら、帰り道でドンドン痛みが出て来てしまった。麻酔って効くのも速効だったけど、切れるのも速っ!
(後で聞いたら、痛くなってから飲んでもダメなんだそうだ、痛くなりそうな時飲まないと…ううう)
ちょっと遠いので、家に帰り着いた頃にはかなりの痛み。
それにけっこうフラフラで、疲れた〜、流動食摂ってバッタリ。

20代の頃、やっぱり抜歯した時は、その足で泊まりのアシスタントバイトに行って平気で仕事した記憶があるんだけど……食事も出された物を普通に食べていたような……。
今はもう、そんなの、とんでもない。
こんなに消耗するとは思わなかった…。
翌日あたりで傷口は塞がり、患部の痛みは和らいだけど、土曜日の今日になっても顔の右半分に鈍痛が残り、唇の軽い腫れが引かない。顎下のリンパもグリグリしてる。
…これ、大丈夫なんか!?
抜いた翌日消毒に行った時は、経過は良好、という事だったけれど。
今週は全く泳ぎにも行かず、じっと家に引きこもって静養に努めたんであった。

 

10/11(木)

10ヶ月ぶりくらいで、仕事の依頼が入った
ワーイ!と喜んでいたら、2日くらい開けて、また別口の依頼が!
聞けば締切が来月半ばと、ピッタリ重なっている(上に一本だもギリギリのスケジュールだ)。
事情を説明して、締切を延ばせないか聞いてみたら、アッサリ「じゃ、ダメですね」。
あ〜〜〜〜〜〜、残念!
ずーっとずっとヒマだったのに、なんで、どうして、重なるかなぁー!?
泣けます。

で、先に受けた方の仕事、竹書房の36ページ。
編集さんが熱心で、早速FAXでプロットを送ってくれたが、私にはとても無理…な、内容だった。
その旨伝えて、直接会って打ち合わせをする事に。
幸い、と言うか、何とかお互いの妥協点のような物が見付かり、これから細かいプロットを作ってFAXで送る、という事になった。
うーん。
何とかなりそう、でも、色々調べたり、辻褄合わせたり、これから大変だ!
仕事がもらえるのは嬉しいけど、体力も自信無くなってるし、ドキドキです。

打ち合わせの場所は、“武蔵小山"という所。
編集さんと別れてから、商店街を散策した。
実は、和裁教室で、次に木綿の単衣を作る事になっていて、生徒さんから「武蔵小山で反物を探す」と聞きかじっていた。
数日前に、ちょっと立ち寄って下見をしていて、その時は時間もお金も無かったのでザッと見ただけだったんだが。
すごい大きなアーケード街があって(昔は「日本一長いアーケード」だったんだそうな)、賑やか、安い、面白い!
お客も店員も、年齢層な高め、もしくは無愛想なヤンキー系(笑)。
だけど、すごい、活気溢れる楽しい街だ。

結局、反物はわりとお高めだったので、見学だけさせていただき、「偉いわね、和裁やってるなんて」と女将さんに誉められ(?)て退散した。
でも、打ち合わせの興奮もあってか、安物の服をいっぱい購入。
(→写真手前左から¥180、¥515、¥180、¥980!→)
おいしいパン屋も見付けたし、昔ながらの喫茶店も健在、大好きな金物屋さんも充実!
また行きたいです、武蔵小山。







10/14(日)

FBM(フレンチ・ブルー・ミーティング)2007を見物するため、日帰りで南信州へ行って来ました!

要するにフランスの車を好きな人が集まって車自慢や情報交換や記念撮影や買い食いや愛犬自慢をする集会、らしい。
正直、私は車の事は全く無知。
南信在住のどんぶらこさんことD先輩のお誘いを受けた当初、こんな私が行ってどーすんねん、と思ったんだけれど、いつも楽しいR子さんが乗り気になったし、所属SNSのMacDockからの参加者も多いというので、off会気分で行く事にした。

…でも、日帰りで信州となると、出発は…新宿発・朝7時ちょうどの〜あづさ1号でぇ〜♪行かなくてはならないっ!!
寝坊な私には大冒険、という事で、これに間に合うだけで今日の緊張感は全て使い果たした感アリ。
幸い、寝坊する事も無く早めに新宿駅に着き、やって来たあづさ1号の指定席に乗り込んで、けっこうギリギリ到着のR子さんを待った。
いきなり早寝ができないどころか、遠足前夜の興奮状態で3時間位しか寝てない二人。
座った途端に爆睡か、と思いきや、遠足当日はもっと興奮状態で眠れず。結局そのまま、“パーカー"(自称…そんな旧ネタいきなり降られても…)D氏のお迎えが待つ上諏訪駅へ突入!

改札前で待つD氏、考えたら25年ぶりの再会だったそうだが、ほぼ毎日のようにネットでお付き合いがあるせいか、そういう感慨はナシ。
ご自慢の“シトロエン"に乗せてもらう。
おお!これがウワサの“エアカー"か!?後部座席に座ったので、スタート前に車体が持ち上がるのがハッキリ体感できた。
「どんぶらこ」とは、このシトロのフンワリした乗り心地を表したんだそうで、なるほど、何となくお尻の下がポヨポヨしてる(笑)。
上諏訪駅から車山へ、ビーナスラインを走る。
晴れたら素晴らしい展望だったんでしょうが、残念!今日は厚い雲が垂れ込めて、降り出さないのがラッキー、な感じ。
それでも、途中のススキが原や湿原(思わず「なんで広場があるの?」と言ってしまった…)は、とってもいい景色。紅葉もチラホラと始まっていて、良い気分ではありました。

会場に着くと、すごい!
車、車、車!で、近付けばそれが、ほぼ100%フランス車!
ハッキリ言って、かーなーり、異様な光景。
車の事は全く無知な私でも、綺麗な色や可愛いフォルムがいっぱいなのは一目で分かる。
奥の方には出店のバンやテントが並ぶ。
ワーイ♪お祭りだ!

まずはD氏の開いてる「リンゴ屋さん」のテントへ。
栽培中のリンゴにシールを貼って、シトロエンのマークやら、macのアップルマークやらを白く残したリンゴを販売する、という企画で、もう何年もFBMでやっているらしい。
私とR子さんはゴネた末、数少ないAppleマークのリンゴをゲット!しちゃいました。
リンゴテントの隣では、D氏のお友達で同じSNS仲間のK氏(初対面!)が、奥様の手作りのシトロ刺繍入りグッズを販売。
(←素敵なワインカラーの車はK氏の愛車DS)
挨拶もソコソコに、会場を一回りする、と言い置いて徘徊する二人。
祭の楽しみは、まずは買い食いにアリ、とばかり、食べ物売りテントに突進!
これがまた、なかなかバラエティに富んでいて、フランス料理店やフランス菓子、パン屋、ワインバーはもちろん、ナゼかモンゴル料理店まで(モンゴル餃子ウマかった)!
R子さんとアレコレ買い漁り、立ち食いしつつテントに戻れば、Kさんがコーヒーを入れてくれ、反対隣のテントの人は熱いチリビーンズをフランスパンに乗せてくれる。
程良く寒くて、最高に美味しい!
…実は、歯を抜いたばかりで、硬い物はちょっと辛かったんだけど、美味しさには勝てない、噛み砕きましたとも、気迫と根性(と食い意地)で。

正直、車の祭典なんて、退屈してしまうかもと心配していたんだが、とんでもない!
色取り取りの車も見ていて全然飽きないし、あちこちでバンパーを開けて中身を覗き込む人、古そうな車に群がって記念撮影する人、細々と車の前で露天を出す人…と、人を見るのも楽しい。買い食いも楽しいが、色んな小物を売る店もいっぱい出ていて、冷やかすには最適?
欲しい物もあったけど、買えませんでした、ワタクシ。
実は、お金を下ろすのをすっかり忘れていて、気が付いたら帰りの切符をまだ買ってなかったんであった。
駅ってカード使えたっけ?みたいなレベルで心配してしまって、ちょっと買い控えてしまった。(買えました。)
それから、犬。やたらと、犬連れの人が多い。
犬種も偏ってて、フレンチブルドッグが多い(笑)!あと、巨大なグレートデン?だの、なんか細い犬だの、色々いて、なんだか皆服を着ている。
山の上は寒いからか、ここぞとばかりオシャレしてるのか?分からないけど、見物するには楽しい。
イベントも、子供のお絵描きコンテスト(車にペタペタ貼り付けてあった!)や、クランク掛け競争(←盛り上がったー!)。
ウロウロしたり、テントに戻ってコーヒー入れてもらったり、気が付いたら閉会の時間。
テントを畳むのを手伝って、会場を後にした。

ところで、D氏のリンゴテントには、わざわざ訪ねて来るお客さんがいっぱい。
「ホームページ、いつも見てます」という、いわゆるファンの方だ。
おお。『どんぶらこ』って、人気サイトだったのね!?
ちょっと見直した。が、皆さん必ず言って行く言葉、「なかなか更新しないいですね」(笑)。
確かに、あの手の入りようは(気の入りようもだが)タダゴトではないよな。うん。

温泉もあるよ、と言われたが、そんな事したら寛ぎすぎて起き上がれなくなりそう(笑)なので、やはり信州なら蕎麦、という事に。
諏訪湖の周りをちょっと迷って、お蕎麦屋さんへ。
お座敷に通されたので、適度にのんびりできて、良かった。
お蕎麦はシッカリガッツリしていて、やっぱりちょっと、食べるのがしんどかったけど、美味しかった!
…ああ、歯がダメって、本当に辛い。大事にしよう…。

駅前で降ろしてもらって、すぐ切符を買うと、R子さんが改札前でモジモジしている。
目線の先には、『風林火山』にちなんだ、武将とお姫様の立て看。あの、昔の観光地によくあった、顔の部分がくり抜いてあって、そこから顔出して写真撮るヤツね。どうやら大河ドラマに当て込んで、新しく作ったらしい。
……………まさか。
と、思ったが、「撮ろうか?」と訊いたら、イソイソとお姫様の方から顔を出して来た(笑)。
撮影後、改札を抜けると、なんとホームの中に“足湯"のスペースがあった!
発車まで数分。
あ〜ん残念!入りたかった!
これが今日唯一の、後悔かも。

帰りの電車は、サスガに二人して爆睡状態。
秋のシーズンに入って混んでるそうで、通路を挟んで隣だったので、二人とも見知らぬ隣の席の人にもたれかかりそうになりつつ、グースカ眠りこけて新宿に帰り着いたんであった。
「家に帰るまでが、遠足です。」と、言い合って、別れた。

※FBMについて、とっても詳しくは、こちらのどんぶらこさんのページをご覧ください。

 

 

 

 

10/19(金)

前からの約束があったので、プロットを放り出して、上野で展覧会をハシゴして来ました。

まずは当初の予定通り、西洋博物館『ムンク展』へ。
『叫び』は無かった(笑)。
姉妹品の『不安』はポスターにもなってて、ムンクと言えばこの手、と思うのだけれど、今回の展示はちょっと趣きが違い、ムンクがこだわり続けた「装飾性」に焦点が当てられている。
入り口のご挨拶を読んで、「ムンクが装飾画家?」と、ちょっとピンと来なかったんだが、なるほど見ていくにつれ、その意味が理解できるようになっている。
ムンクは生涯を通じ、いくつかのテーマを繰り返し描いているが、その各々独立した絵画作品を並べて展示する事による効果にこだわっていた、という。その意味で、「装飾画家」である、というんであった。
と、いうワケでか?有名所の絵ばかりでなく、素描、習作、下絵も多くて、複製や写真による「装飾的組み合わせ」例の展示も見られる。

多くの芸術家の伝説と同様に、ムンクに関しても、孤独で、心身を病み、何も考えずひたすら創作に情熱をぶつけるだけの人生、というイメージが先行しているが、実はけっこう色々考えて、「世の中のために私に何ができるだろう」なんて言っていたり、だいたいかなり長生きしてるし、お金持ちが個人的に邸宅の装飾を依頼したりしてる(途中で怒っちゃって中止した依頼主もいるけど…笑)し。
オスロにある某チョコレート工場の社員食堂の壁には、今でもムンクの連作が飾られているそうな。行ってみたい!
陰鬱な印象の強い画家だが、実物を見ると意外にも色鮮やか。全体のトーンは、やはり決して明るくはないけれど。

面白くはあったが、ちょっとサッパリしちゃって食い足りない印象だったかな?
一般1400円、1/6まで。

わりとサッパリ終わってしまったので、お茶一杯飲んで、国立博物館『大徳川展』へ。
こちらは江戸時代260年に渡って積み重なった、将軍家のお宝300余点一挙大公開!とあって、見応えありました!
関ヶ原で家康が着たという甲冑やら、歴代将軍の書画、肖像、茶器、嫁入り道具、能面、刀剣etc.etc.………すごいです。
なにしろ“モノ"が古いので、会場の証明が極力抑えてあって、真剣に解説を読んでいたら目がかなり疲れてしまった。
でも、その価値は充分。
特に、17世紀初頭の絹の着物なんかが殆ど無傷で残っていたりして、スゴイ!能面にしても、保存状態の良さにはホレボレしてしまう。
蒔絵や金細工で彩られた、姫君達の細々とした嫁入り道具も楽しかった。

たまたま、18代当主徳川恒孝氏の著書『江戸の遺伝子』というのを読んだばかりだったせいもあり、とても興味深く見る事ができた。
和裁から派生して、江戸がちょいマイブーム?
元々時代劇好きだったんだけどね…。
一般1500円、12/2まで。

 

 

10/23(火)

プロット、取りあえず終了。
編集様にFAXを送り、あらすじはOKをいただいたものの、細部の小道具使いに問題アリとの指摘を受け、もう少し取材調査をする事に。
今月中には最悪でも、ネームを完成したいところ。

今回、ネットがからむミステリー仕立てなんで、今までダラダラとネットで時間を費やした事が、ちょっとは役に立つみたい(笑)。
…でも正直、ミステリーで36ページは、無理。
50あったらちょっとマトモに仕掛けられるんだけどなぁ。
何か思い付いても、「あ、入らない」と我慢の連続、ストレス溜まります。
説明し過ぎても飽きられちゃうし、かと言ってナゾが残っちゃいけないし。

まあ、大雑把でも、プロットができるとホッと一安心しますわね。
久々の仕事、本当に嬉しいっす。

 

 

10/24(水)

またもやプロットを放り出し(嬉しいと言った舌の根も乾かぬうちに)、先輩漫画化のNさん宅を訪問。
「知り合いが新米を送ってくれたので、食べに来ない?」との美味しいお誘い、断れましょうや!?

午後から歯医者に行って、歯のクリーニングを受け、来週から抜いた歯の隣の歯を調べる、という予約を取って(ブル〜)、プールで一泳ぎ。
Nさんのお宅へは、最寄り駅前からバスで一本、30分程度。
南信で仕入れたリンゴと梨をお土産に持ってバスに乗った。

いつも思うのだけれど、漫画家でお料理ヘタな女っているんだろうか?
多分何かしら、共通点があるのかな、と思うくらい、知り合いの漫画化さんはお料理上手。
あちこちの漫画化さんのお手伝いに行っていた頃も、殆ど合宿状態で食事当番が回って来たけれど、仕事ダメな子はだいたい料理もダメだった気がする…。
え?私?えーと、仕事も料理も、手早いのが取り柄?かな(笑)。味は大味、どちらも。
と、いうワケで、Nさんもお料理上手。って言うかグルメなのかな?
今日のメニューは手巻き寿司だったんだけど、イカ刺しで握り寿司も作ってくれて、これが絶品!かぼすを絞って、醤油じゃなくて塩降って食べる。イカの甘味がタマリマセン。
水菜とジャコのサラダも、なんだかやたら美味しい。単純なのに、ひと味違う。うーん。
アッという間に、食べ過ぎ&飲み過ぎてしまいました…。

毎度、ご馳走様ですー。
次回は忘年会、という事で、楽しみ。

 

 

 

 

10/30(火)

ネーム、かろうじて終了。
かろうじて、というのは、何カ所か資料が足りなかったり、細部がキマらなかったりしてる部分が残っているから。
一応、大筋では編集さんからOKが出たので、原稿制作にGO!なんだけど、けっこう重要な何点かが未解決のままの見切り発車なので、一安心とはいかず、ちょっと落ち着かない。
最初はどうなる事かと思ったけど、なんとかドラマらしきモノにはなったかな、と思ってはいるんだが。どうでしょう。
馴染みのSNSなんかで他人様に相談したりして、ああ、ネットって本当にありがたい。

でも今回は、慣れないミステリ仕立て。
扱う材料も「ネット集団自殺」(注文主の意向)とあって、デリケイトな問題も絡むし、山小屋、夜の雪山、車等々、描き慣れない物もたくさん出て来る。
動作や表情も、ごまかしが効かない深刻な内容なので、描ききれるか心配。
たださえ久しぶりの仕事で、不安があるのだし…。
少し余裕を持たせたスケジュールなのだけど、どうかな?

(結果、ズタボロに仕事が遅くなっていて悲惨でした…泣)

 

 

10/31(水)

京劇初体験。
日中スポーツ・文化交流年認定 日中国交正常化35周年記念公演『覇王別姫』日中芸術家によるコンサートと京劇の競演
と、なかなかモノモノしい企画だ。

和裁教室の先生が、主演の中国人俳優の方とお知り合いだそうで、随分前にチケットをお願いしていたもの。
会場はよみうりホール。何度か映画の試写会なんかで行った事がある。
ネームができて、取りあえず一段落、という所なので行って来ました。

前日に近所のヨー○ドーで買ったばかりのおニューのショートブーツを履いて出かけた。
本来なら下ろしたての靴で外出なんて無謀なのだけど、駅から近いし乗り換えも無いし、きっと大丈夫、とタカをくくって。
甘かった。
試着の時は爪先やカカト部分ばかりを気に掛けていて、ショートブーツの足首部分がくるぶしの骨に当たっているのに気付かなかった。
電車を降りたあたりからこすれて痛み出し、すりむけて来た…、ヤバイ!
バンドエイドをバッグに入れて来たものの、ストッキングを履いてしまったのでそこら辺では貼れない(泣)。
取りあえずカメラ屋の7階のホールへ行くと、和裁の先生や顔見知りの生徒さんが入り口で待っていてくれて、そのまま入場、バンドエイド貼りそびれた(泣)。やっぱり、時間ギリギリはイカンね。

さて、ほぼ満席の会場、席は前から3番目のど真ん中!
照明が落とされ、幕が上がって、さあ、絢爛豪華な京劇!…と、思いきや。
ムードミュージック調の曲が流れ、タキシード姿の東洋人男性が登場。え?え?え!?
満場の拍手と共に歌い出すその男性、チラシに載ってた主演“女優"の張紹成(チョウ・ショウセイ)のようだ。…京劇は…???
呆気に取られる私を尻目に流れる甘いメロディ。中国語(らしき言語)で歌い上げる張さん。
…と、右隣の女性が、一緒になって歌い出した。え?中国語。そう言えば張さんが登場した時、小さな悲鳴を上げていたような……。
横目で見ると、なんとその厚化粧の中年女性、泣きながら歌っている!!えええ!?
…中国から付いて来た、親戚のおばさんか何か?と、思ったが、幕間に傍の人と日本語で話し合っていた。コアなファンらしい…うーむ。

歌謡ショーはじき終わり、やれやれ京劇だと思ったら(でも、主演“女優"のお支度は?)、日本人の芸人の司会者が登場。
なんだまだ本編じゃないの?と、一瞬引きかけたが、紹介されて登場したのはハデハデ京劇衣装にお面を被った男性一人。
京劇の特殊な技で、『変面』と言うんだそうな。これが、すごい!
踊りながらお面の顔の前を腕がよぎると(『大魔神』変身を思い出されたし)一瞬にして別のお面に変わっている。
そう長くない曲の間に、14〜5個の顔があった。席が近いので良く見えたが、完全なお面もあれば、一部特殊メイクのように顔の表情の動く物もあり、素顔(メイクはしてるだろうけど)もあり。壇上でもすごいと思ったが、客席に降りて来てお客と握手をしながら顔が変わる。殆ど目の前でもやって見せられたが、本当に一瞬で、どうなってるのか分からない。
これには思わず大喝采!
中国四千年、すごい!!

『京劇変面』の動画を見付けました。もっと凄かったけど。

大喝采の中、意外と年配の変面おじさんが退場し、今度こそ『覇王別姫』かと思ったら、また司会者が登場。「日中国交企画なので日本のアーティストも紹介する」と、しごくもっともな説明と共に、聞いた事も無い日本のユニットを紹介した。
振り袖姿の女性4人組は、なるほど日本的民謡調の歌をキイキイ声で2曲歌った。音響も悪いし、最悪
日本の文化……著しく、見劣りしました、マジ。いいのか?こんな企画で。

ゲンナリしたところで、今度こそ京劇!と思ったら、今度は音楽と共にタイツ姿の男女が登場。
これが、ダンサーではあり得ない美しくない体型で下手なバレエを踊り出したのでビックリしたんだが、実はいわゆる『中国雑技団』だった!
すごい。本当にすごい。
女性がトウシューズで男性の頭上でアレベスクをキメるのよ!!!
どうなってるんだ、あの首の筋肉。
またまた大興奮、大喝采!
中国四千年、本当〜〜〜〜に、凄い!!
と、盛り上がった所で第一部終了、休憩に。

そして、いよいよ第二部、京劇の本編へ。
意外と短くサッパリしていた。内容的には、見所の一部抜粋、という所じゃないかな。
確か高校の漢文でやったぞ、「四面楚歌」。そして「虞や虞や汝をいかにせん」。
大筋を知ってるし、電光掲示板で字幕も出るんだが、一兵士役が解説進行役になっていて、その中国人俳優が日本語(上手)でストーリーを説明してくれる。日本人もキャストに混じって、所々日本語で台詞も入るサービスぶり。内容はとても、解り易かった。
“ヒロイン"は、傾国の美女・虞。鮮やかな黄と水色の上着にピンクのスカート。目が覚めるような華やかな衣装だ。
なかなか綺麗、でも残念、どう見ても男
手がずっと「キツネ」だったのが可愛かった。なんか色々、仕草にも意味付けがあるようで、面白い。
席が良かったので、衣装の細部まで堪能できて良かった。
でも舞台装置とか立ち回りとかは、ちょっと地味。狭い舞台だし、内容的にダイジェスト版という印象だったな。

幕が降り、先生が「楽屋行く?」というので着いて行くと、何と今幕が降りたばかりの舞台!
衣装のままの役者さん達がゾロゾロ、電気コードをまたぎつつ、“主演女優"の元へ…と、“女優"が先生を見付けて叫声を上げ、熱烈にハグ。
あまりの勢いに気圧されてしまったが、せっかくなので美しい衣装をじ〜〜〜っっくり見させてもらう。どうぞと言われたので、ちょっと触らせてもらった、お、恐れ多い…100年とか使われ続けてる伝統の品。金糸銀糸の刺繍が物凄く、重そう……。
ボ〜ッとしてしまって、外へ出てから「携帯で写真撮らせてもらえば良かった!」と気が付いた。遅いって。
写真は残念だったけど、滅多にない貴重な体験をさせていただきました。

それにしても足、痛かった。
結局、甘く見て翌日泳ぎに行ったら悪化してしまい、その後一週間泳げなくなってしまった。
久しぶりの仕事で肩はバリバリに凝っているのに、泳いでほぐせないのは拷問……あーあ。
やっぱり新しい靴で外出は、ダメですね。