*200年4月のワタクシ。後編*
2007年4月前編へ
実家の傍のスポーツクラブがリニューアルされたのに、出稼ぎ・旅行と出歩き続きでなかなか行けなくて、やっと時間が取れたので、踊り系まとめてトライして来ました。
いつも通ってる仕事場近くの所は、踊りのクラスは殆ど有料・別料金。しかも高い。
クラシックバレエなんか、入会当初は無料の初心者クラスが週一であったのに、途中で全部有料クラスになってしまい、せっかく買ったバレエシューズも無駄になっていた。
待てば海路の日和あり?やっと使える日が来ました。
まず日曜日に、“太極拳"。
3〜4年前に体験で、一度やったきりで、もうすっかり忘れている。初体験ではないけど全くの初心者。
ソレ用の靴はあるけど、裸足で参加OKで、スタジオ一杯に集まった他の受講者も9割方裸足、もしくは靴下裸足。(滑りそうなので、私は脱ぎました。)
始まったら何となく、以前の体験の時を思い出した。動きはゆっくりだけど、ほぼずっと中腰だし片足立ちが入ったりと、けっこうハード。
おまけに、フリが珍妙なので(笑)なかなかお手本通りに動けない。
手と足が付くともうバラバラ、これは何でもそうだけど。
重心の移動と安定、それにイマジネーション。フリの途中で突然「ここで敵を払って蹴る!」とか言われてビックリしてしまった。
これって武道なんだよね。
一時間ばかり時間が空いたので、20分走ってからストレッチして待った。
ドレッドミル(ルームランナーである)には一台ごとに、TVとヘッドフォンが付いている。ヘッドフォンには使い捨て?取り替え自由のヘッドフォンカバーも。ちょうど良く見るバラエティ番組をやっていたので、見ながら走ってみた。
…うーん、まあ、何も無いよりは退屈しないか。
でも、ヘッドフォン、邪魔。腕を振るとコードに当たるし、汗かいて来ると耳が押さえられてるのって、かなりうっとうしい。
近頃のバラエティは主要台詞は字幕表示になり、いかがなものかと思っていたが、途中からヘッドフォンをはずして字幕を読んだ。こういう場合、けっこう便利(笑)。
なんかマシンの設定で、普通にスタートすると20分で止まってしまう。面倒なのでそのまま終了。
今度スタッフに、使い方を教わらなくては。
汗を拭き拭き、ジムの片隅のマットで自主ストレッチ。サボッていたので硬い、硬い。
スポーツクラブに出入りしていると、かなりご年配でも身体の柔軟性を保ってる人が多いのに驚く。
ジムやプールに行く時間は無くても、ストレッチくらいは家で毎日やろう…と、思うんだけど、すぐサボる。元々柔らかい方ではないので、サボればすぐに固まってしまう。
ダラダラとストレッチして汗も引いた頃、クラシックバレエのクラスが始まる。
待ってました、久しぶりっ♪
勇んでスタジオに入り、バーを組み立てる常連さん達に「そこ、危ないから」と叱られた。すんません。
こちらも初心者クラスで、やはりシューズを履いて来てる人は、それでも4割くらい?あとの人は靴下だ。(バレエは逆に、ある程度滑らないとダメなので裸足はNG。)ヘタクソなのに靴履いてるのは、むしろちょっと、恥ずかしい。
最初に、かなりゆっくりストレッチ。股関節中心にゆっくり伸ばす。か、硬いぞ、私。
続いて簡単なバーレッスン。
いつも思うんだけど、これって殆ど、ずーっとスクワットやってるようなもの。
週一でも続けていた頃は、多少O脚が改善されていた気がするが、無理ない。
…ただ、どう見ても私、かっこわるい。
バレエと言うより、「どすこい」土俵入りみたい。
まあ、舞台に立つとかじゃないから、いいか……(タメイキ)。
バーを片付けて、最後に回転を少し。これも以前はちょっとできた気になってたが、全然ダメだった。
できなくても、かっこ悪くても、なんだかキモチイイ、それなりに背筋が伸びる感じが、好き。
できるだけ時間を取って、続けよう。
翌月曜日、仕事場に帰る途中で立ち寄って、今日はまず“フラダンス"!
これは全くの、初体験!楽しみ!
昨日の太極拳&バレエで、慣れない筋肉を使ったんで、すでに筋肉痛だけど、かまうものか(笑)。
普通にジャージでスタジオに入ったが、3割位?スカートやパレオをジャージの上に付けている。おお、フラだ!
最初にインストラクターが(こちらはバリバリ、パレオに素足のフラ姿)パレオの巻き方を教えてくれる。確か南の島で買ったのが一枚あったから、次回から持って来よう!
さて、まずはステップ。やっぱり終始中腰で、見た目よりキツイ、かも。
でも、ステップ自体はそんなに複雑な事はさせられなかったので、なんとなく踊ってる気分になれた。
次に腕。噂には聞いていたが、フラの手の動きって、具体的な物の表現で、いわばお遊戯的なもの。「山」「波」「美しい」etc.…それぞれの動作に決まった意味合いが込められている。分かり易いし、覚えやすい。
しかし、ではその簡単なステップと、分かり易い手の振りを同時に…と、言われると、あらら、バラバラに。
「上半身と下半身を切り離して」と、イントラのアドバイス。踊り系って、よくこれを言われる。
でも、なかなか切り離せないまま、何となく音楽に合わせてアロハな気分になれたんであった。
で、バレエが「どすこい」なら、フラは「ハイル・ヒッ○ラー」みたい、私…。
同じスタジオで、15分後に“フラメンコ"が始まる。私同様、多くの人がそのまま残っている。
フラメンコは昔から憧れではあるが、実際やるのは初体験。だってもう、見るからに難しそうだし。
現れたイントラは、ちゃんとフラメンコ風の黒いスカートを身に付けて、おお、スラリとした美人!
いつも思うけど、踊る女って、絶対女っぷりがワンランク上だよね。姿勢がいいし立ち居振る舞いが美しい。
フラメンコの踊り手としては、スレンダータイプよりボリュームがある方が好きだけど、ともかく美人の先生は良い。
でも、まずのっけから、「立てない」。
両脚を平行に膝から上向きに外側へ巻き上げて。O脚では形にならない。背中のカーヴも作れない。
立ち方と腕の基本の動きをちょっとやって、アッと言う間に一時間が終わってしまった。
面白いけど…、これも、バレエ同様、踊れるレベルにはならないだろうなぁ、きっと。
月曜日は出られない事も多いし、でも、気分だけでも楽しいので、来られる日は来よう、先生美人だし(笑)。
えーと、バレエがアレでフラがアレなら、フラメンコは…「盆踊り」かな?
さて、4本やってみての感想。
まず、踊りのクラスに有料が多いのは、何となく理由が分かる気がした。
無料クラスで初心者がいつでも出入り自由、お休み自由だと、なかなか踊るところまで持って行けない。ある程度メンバーが固定していれば、振りを進めやすい、というのがあるんだろう。第一、レッスン時間も一時間では足りない。ストレッチで半分終わってしまうもの。
それから、初心者クラスだし、自分もしっかり動き切れない事もあって、汗もかかなきゃ息も切れない、のだけれど、思いもよらぬ筋肉が、一夜明けると悲鳴を上げている。正直、いっぺんに4つもやってしまって、どれがどの筋肉使ったのかよく分からないが(笑)、普段使わない筋肉って、こんなにあるのね、と実感するわ。
面白いな、と思ったのは、全然違うそれぞれの動きなのに、イントラが必ず言う言葉。「肩の力を抜いて首を長く保って」と「上半身と下半身を切り離して」。これがけっこう、難しい。でも、共通項がある、という事は、例えばヨーロッパ言語のように、一つ学ぶと他は覚えやすい、って事かも。
エアロビクスはどうも好きになれないけど、踊り系はダメなりに楽しい。
諸事情あって、なかなか通い続けるのは難しいんだけど、面白いのよ〜続けたいよ〜!
5泊6日で、沖縄へスクーバダイビングに行った。
海外で2度ばかり体験ダイビングをした事があるだけの、初心者。
スポーツクラブの人達にくっ付いて、と思ったら、初心者は先に行って講習を受けておくといい、と言われて、連休前に出発する事に。
朝一で発って初日から講習を受けてもいいらしいが、体力的にも自信無いので(寝坊したら最悪だし)夜着いて翌朝から講習、というコースにしてもらい、15:45発の便で羽田を発った。那覇到着は18時頃。
このところ出稼ぎ・金沢旅行と家を空けがちで、少し気分的に疲れ気味。当日グズグズと支度して、それでも(近頃遅刻続きで反省したので)昼過ぎに家を出た。
羽田でノンビリ空港の写真を撮ったり昼食を食べたり。
飛行機はJalの、なんと2階席、初めて乗った!天井が低くて、ちょっと息苦しい感じ。
連休前なので機内はガラガラ。コーヒーはインスタントだし。
せっかく窓際席なのに、お天気がイマイチで、雲以外殆ど何も見えなかった。残念、だけど雲海を見るのも好き。
那覇空港に着いて、出口前の水槽の所でダイビングショップ(ってそもそもナニ!?)の人がお迎えに来てくれている。
空いてたので、すぐお互いそれと分かった。メガネを掛けた若い女の子が“JAM"(ショップの名前)と書いた紙を胸の前で振っている。
事前にメールをくれた、スタッフのMarinaさん。いきなりのハイテンションで、ちょっと圧倒され気味(笑)。
車に乗せてもらって小一時間、途中の居酒屋に案内してもらい、沖縄料理の夕食を食べる。
Marinaさんは23歳。若っ!!和裁をやってると話したら、成人式や卒業式の和服姿の写真を見せてくれた。目の前のマリンガールと別人(笑)。細面で、ナカナカの和風美人だ。(…しかし、ついこの間なんだよね、成人式。私なんて霧の彼方だわ)
私の服装を見て「ブルー好きですか?」そう言えば、ターコイズ色のネックレスとカーディガン、エメラルドグリーンのカラージーンズ。指輪もブルーオパールだし。「海の色ですねー」あ、本当。
沖縄料理は、口に合うと前から思っていたが、やっぱり美味しい!
“テビチ"こと豚足に初挑戦。最初なかなか歯が立たない程プリプリ!コラーゲンたっぷり。
ホテル近くのスーパーで朝食の買い出しをさせてもらい(ホテルは素泊まり)、ショップの真向かいのホテルまで送ってもらった。
2階のフロントで鍵を受け取って、4階の部屋へ。
ちょっとイヤな予感。果たして、室内は煙草の臭いが充満している。
…いえね、ビジネスホテルなんかでも、良くある事。私がかなり嫌煙家で神経質なので、先日の金沢も、わざわざ禁煙ルームを予約したんだった。
アロマ系グッズを持って来なかった。窓の開く部屋で良かったけど。
時計を見ると、まだ9時台。それに、夕食で飲んだオリオンビールで、中途半端な良い加減。
先ほど教えてもらったスーパーは、一本道を数分。とって返して、消臭スプレーと缶ビールを買って戻る。
夜道は暗めだが、犬の散歩が多くてのんびりしたムードだった。
入浴後、ベランダで夜景を見ながらビールを飲んでいたら、雲の切れ間から月が覗いた。
日焼けは怖いけど、晴れるといいなぁ。やっぱり、南国の海はエメラルドグリーンでなくっちゃ。
目が覚めると、窓の外に海が見えてビックリ。天候はイマイチ、薄曇りといったところか。
昨夜スーパーで買った朝食をゆっくり取って、朝8:30ショップへ。
正直、昨夜は緊張して眠ったんだか何だか、という状態、寝てる間、無茶な踊りのせいで筋肉痛が残っているのも心配になる(講習始まった途端に忘れたけど)。しかも私にとって、朝8時台は早朝だ。
オーナーのJinさんから、今日は波が荒いとの理由で、プールで講習と言われた。あらら、ちょっとガッカリ。
(と、一瞬思ったが、最初から海だとパニクッたかも…笑)
昨日のMarinaさんかと思ったら、さらに若いMiharuさんというイントラがマンツーマンで講習をしてくれた。
丘の上の、とってもオシャレなホテル。入り口前は大きな棚になっていて、ズラリとシーサーが飾られている。
キレイな更衣室でレンタルのウェットスーツを着込み、室内のプールサイドへ。おお。貸し切り!
最初にプールサイドで機材の付け方を習い、足の立つプールで潜る練習。
浅いとは言っても、水中で呼吸するのは妙な気分。
水中では喋れないので、インストラクターはボードに書いて説明してくれる。こちらはもっぱら、頷いたり手振りで意思表示。
グラスクリアやら、レギュレータを外してから戻す、レギュレータクリア、バディに予備呼吸源を渡す、受け取る。
しかしこんな事、実際海でやったら慌ててしまいそう。
プールの水温が高く、かなり暑くなってしまった。スーツ着てるし。レギュレータで口呼吸を続けていると、喉がカラカラになる。
ところでこのレンタルスーツ。出発前にメールで身長・体重を申告してあった(この時ばかりはサバ読めない・笑)ので、それに合わせて選んでくれてあったんだが、慣れないせいもあって着脱に悪戦苦闘。
おまけに私、人より腕が太い。
真剣に説明を聞いてたら、気が付けば手の指がしびれている!
肘下のファスナーを外し、肘を曲げないように気を付けたら、血が通って来た。ああ、びっくりした!
一通り済んでから水深6mのダイビングプールに移動して、下まで潜った。
スポーツクラブで“シュノーケリング"のクラスに何度か出ているので、潜る事自体は経験アリだけど、耳抜きが一番心配だった。スンナリ抜けて問題ナシ。
“中性浮力"というのを習い、ウェイトとBCD(浮力調整具)の空気で調節、水中で浮遊。これって、かなり別世界。
昼前にプール講習を終了、ホテルのシャワールームを使わせてもらい、ショップへ戻って近くの海沿いの店で“ソーキそば"の昼食。
沖縄そばは豚のあばら肉が乗っているが、ソーキそばは骨付き肉、またまた軟骨コリコリのトロトロ!美味しい。
午後はショップで学科講習。激眠い!
昨夜眠りが浅かったせいか、昨日の飛行機と午前中の潜水で、意外と疲れたのか。そもそも早起きがコタエるのかも。
やはりマンツーマンで、Miharuさんが丁寧に解説してくれるのに、睡魔に勝てない。
「大丈夫ですか?」と聞かれると「大丈夫」と答えるけど、またウトウト。(後から考えたら、素直に「ダメです」と言った方が失礼が無かった。すみません。)
途中、Miharuさんが車でお迎えに出る事になり、講習は中断。
やれやれ、とホテルに戻りベッドに倒れ込むが、そうなると眠れない。
モソモソ起き出して、近所の100均店(アメリカ風の広々したショッピングモールの中)へ行き、芳香剤を探していたら、携帯にショップからメッセージが入っていた。(どうも使いこなせないのよ、携帯電話。)慌ててかけ直し、ショップへ戻って講習の続きを受ける。
講習に使う“OWD取得"の教科書は分厚いが、要所を選んで説明してくれる。ふと見ると、教科書も残り少なくなっている。
今日一通りやっちゃうのかな?と思っていたら、「そろそろ6時半だよ〜」で、本日は終了。
さて、まだちょっと明るい時刻。
さっき買い損なったのでショッピングモールへ戻り、念願の芳香剤をゲット。
ここにも食料品のスーパーが入っていて、パックに入った寿司がある。良く見ると皮の青い魚とか入ってる。ショウユもちゃんと付いている。
夕食は寿司とビールで決定。
寿司の味はまあまあだったが、付いてたショウユが、九州でも食べた、トロリとした甘い味で、ちょっと苦手。残念。
暗くなった頃から雨が本気で降り出して、稲光まで光る。
大丈夫か、海。
昨夜の荒天でハラハラしたが、夜が明けてみれば、まあまあの薄曇り。
9時にショップへ行き、今日も講習は私一人、Miharuさんに連れられて“砂辺"の海岸から入って講習。
連休前だというのに、海岸沿いはダイバーの車がビッシリ。GW中を想像すると恐ろしい。
ここはそういう場所らしく、一見して私と似たり寄ったりの初心者風がいっぱい。
足場の危うい浅瀬をタンクを背負って(10kgちょい、だそうな)歩くのはハラハラしたけど、水に顔を浸けてビックリ!足が立つ所でも、色取り取りの魚がいっぱい、しかも餌付けする人がいるそうで、むしろ人に寄って来る!キャ〜!熱狂(笑)。
プールでは平気でも、海だと怖いかな、と思ったが、魚達に歓迎?されて、一気にテンション上がった。
でも、やはりそこは自然。浅瀬から潜ったら流れに捕まって、一瞬身動きが取れなくなってしまった。すぐmiharu さんが手を引いてくれる。赤子になった気分、と言うか、海の中では生まれ立てなんだ、私(笑)。
ここはソフトコーラルの群生地。まさしく『海のお花畑』という景色だ。
だいたい昨日教わった事の復習で、アッという間に30分が過ぎる。
一度上がって、パラソルの下で休憩、熱い紅茶(美味しい!)をいただいて、もう一本潜る。
水深12mの海底で、中性浮力の体験。
Miharuさんが「一発芸」と称して、水中でエアーをドーナツ型にして見せてくれた。おおー!水中では、手も叩けない(笑)。
ちょっと薄日が差したりして、キモチイイ。
車に戻ってお湯をかけてもらい(気持ちいい!)、車内で着替えて、昼食は砂辺の海岸前の、いい感じのお店の外席。“タコライス"なる物を食べた。
南国繋がり?メキシコ料理のタコスをご飯物にアレンジしたらしい。白いご飯に、挽肉ソボロ、刻みレタス、トマト、チーズが乗って、甘辛いチリソースをかけていただく物。
なかなかイケます、タコライス。初めは「あったかご飯に刻みレタス〜?」と疑ったが、乾いた喉にシャリシャリ感が心地良い。家でも作れそう♪
あちこちの店に“ぜんざい"のメニューが出ている。「沖縄のぜんざいは氷が入ってて小豆もちょっと違う」と聞いて、テイクアウトして車内で食べた。
なるほど、かき氷の上に小豆と白玉が乗って、小豆味のシロップがかけてある。小豆は大降りでサッパリした甘さ。練乳のトッピングは大正解!
出発前、ユルユルやっていたダイエットは、影も無く消え去っていた。
午後は、ほんの少し残っていた学科講習の後、学科のテスト。
マークシートだし、かなり大甘な感じで、無事合格。
後は明日一本潜ってちょっとテストをして、終了、だそうな。
…で、OWDって、ナニ!?この時点で全然、分かってないんであった。
今日も6時頃に解散。ちょっと海沿いに散歩してみた。
カラフルな花が咲き乱れる庭先、やはり南国。
嘉手納は基地の町。上空をひんぱんにジェット戦闘機が飛び、大通りの両脇はズズーッと米軍領だ。
そう言えば今朝、砂辺の堤防で、凄い望遠カメラを抱えたおじさんが戦闘機を狙っていた。(近過ぎてダメだと言っていた・笑)
米軍基地の中を縫って海浜公園がある。トラックやテニスコートをぐるりと廻って、海岸沿いの堤防を歩く。
残念なお天気で海は鉛色。でも、近付くと驚く程水は澄んでいる(と、思ったらそれもそのはず、その“水釜"堤防沖はダイビングポイントだった)。
這い上がって来るカニなんか見てぼんやり過ごす。
どんよりした空に、突然ポカンと夕日が顔を出した。すかさず撮影!地味だけど。真っ赤な夕日を見て帰りたいなぁ。
暗くなって来たので町中にルートを折れて歩く。
スーパーの少し先に、こぢんまりした居酒屋があったので、カウンターで夕食にした。
せっかく(何が?)なんで泡盛を一合。ヘチマの味噌煮、ブリの巻き寿司(また寿司かい?)、豚の串焼き。
オナカ、一杯でっす。丼一杯のヘチマ、細巻き2本はあったぞ、寿司。
しかしキレイに平らげ、カウンターの中から店長らしきおじさんが話しかけてくれて、地元の常連さん達とちょっとお話ができた。
珊瑚が白くなってしまってる事(聞いてはいたが、多分私はまだ、そういう所には連れて行かれないんだろう)。台風が来ないと珊瑚が窒息する。地元の人は台風には慣れっこで平気で出歩く…。思わず「瓦とか飛んで来ませんか?」と聞いたら、「沖縄の瓦は飛ばないさー」。あっ。赤い屋根瓦は漆喰で固めてある!
隣の席に白人の1人客が座って、刺身でビールをお代わりしている。「泡盛美味しいよ?」と、教えてあげたかったが英語で言えなかった(笑)。
OW講習最終日は、ボートで水釜沖へ。昨日歩いた、ホテルの前の堤防の沖合だ。
今日はMarinaさんが講習してくれた。
お天気は相変わらずイマイチで、ボートが走り出すと、ちょっと寒い。
今日はボートのハシゴでMarinaさんがフィンを履かせてくれた。ちょっと過保護…?でも、自分でやると倍は時間がかかるだろうな。
潜るのはボートの錨のロープを伝ったので、わりと楽。
Marinaさんはひょうきんで、おかしな事ばかりするので笑ってしまって、マスクに水が入りっぱなし。マスククリアができるようになってて、良かった…「あれで練習してもらうんですよ」とは、Marinaさんの弁。さすが!?
ハリセンボンに会えたので、大熱狂!しかも我々に怒って膨れていて、(申し訳無いが)物凄い可愛い!ついつい追い回してしまったが、思うように動けなくて足が上に行ったり、身体が浮かび上がってしまったり、もうジタバタ(笑)。Marinaさんが立て直してくれた。
巨大なオニヒトデも見かけた。すごい、悪い奴とは聞いていたが、こうして見ると本当に、凶悪な容貌。Marinaさんは「触っちゃダメ」と私に忠告して、やおら計器を振り下ろしオニヒトデにめり込ませる。おお!「武器が無い…」悔しそうだ。
ダイバー、特に私のようなにわかダイバーが、その気は無くてもデリケイトな珊瑚に接触してしまい、その傷が元で珊瑚が枯れる事も多いという。必死で珊瑚に迷惑をかけまいとするけれど、なにしろ自分の身体のバランスが保てない。ごめんなさい。早いとこ上達して、保護に回れるようになりたいです。
今日の“テスト"は、「エアーが切れてしまったためバディに知らせて共に緊急浮上する」シミュレーション。ああ、怖い、想像しただけで。
私は軽く注意力障害っぽいから、魚に気を取られて計器チェックを忘れたりしないよう、肝に命じておかなくては。
少しモタついてしまったが、取りあえず浮上のフリをして、なんとか講習は、終了!これでOWD取得できる、らしい。
JinさんとMiharuさんは、一緒に沖へ出て、ボートの底をお掃除。
上がってから聞いたところ、上向きで船底の汚れを落としていると、すごく酔うんだそうだ。Jinさんは沖縄歴10年。そんなベテランでも、酔うのね。
今日は一本だけ潜って終了なので、ボートの上でお湯をかぶってショップに戻り、ウエットスーツを脱いでホテルで入浴してから、marinaさん、Miharuさんと3人で昼食。
先日とは別の、ショップ近くの店で、今日は沖縄そばのヤキソバを食べた。ヤキソバも、イケまっせ!
食事の後ショップに戻って、申請書に書き込み。
夕方には、やっと来るメンバー3人と合流して食事の予定で、その時には仮免許がもらえるらしい。
夕食まで、ポッカリ時間が空いたので、また散歩に出た。
先にショッピングモールでブルーシールアイスクリームを買い食い。ヴァニラは初めて食べたが、昔家にあったアイスクリームメーカーで作ったアイスに似た味、って言っても誰も分からないか(笑)。さらに普段は買わないような派手なシャツを500円!で買って、バッグに突っ込んだまま、デジカメ片手に町中をブラブラ。
花も木も南国。民家も、昔ながらの赤瓦の家は少ないものの、南欧風のコンクリ製の家が多くて、それもまたエキゾチック。なるほど台風対策なのでしょう。
人通りは多くないが、家の中から人の気配が濃厚に漂う。庭の手入れをする人も多い。猫も犬も野放し。可愛い子犬が走って来たので呼んだら、後にお兄さんが着いて来てて赤面。でも、すごくいい笑顔で見送ってくれる。
海から2本ばかり入った通りを歩いていたので、大丈夫、と思っていたら、やっぱり迷った(笑)。
時間はタップリあるの、と、しばらくはフラフラしていたが、だんだん夕方めいて来て少し焦り出した。
今夜は3人が合流して一緒に夕食を取るので、そのうち電話で集合がかかる。「どこにいるか分からないのでいつ行けるか分かりません」は、マズイでしょ、やっぱ。
道を訪ねようと思うと、なかなか通行人がいない、いるんだけどなんだか子供ばかり、と思ったら、小学校に出た。
学校も花だらけ、校舎の屋根にまでシーサーが!おとぎの国の学校みたい(笑)。
子供のお迎えに来ていたらしい女性に道を聞いて、取りあえず海へ出る。(全然思ってた方角と違った!)
ホテルのあたりは堤防だが、出た所は白砂の漁港。浜辺に漁師さんらしき姿が見える。
その先は細長く湾になっていて、川だか海だか分からない所にコイノボリがいっぱいぶら下がっていた。多摩川でもあるけど、南の海でコイノボリって、ちょっとシュール。
すれ違ったお婆さんに道を確認すると、「いっぱい歩くよー」と教えてくれた。地元の人は目が合うと、ニッコリ笑ってこちらを覗き込んで来る。なんだかイタリアの田舎とか、そんな感じ。
すごく遠くまで来てしまったかと思ったが、海沿いに行くと案外すぐに見慣れた景色に戻って来られて一安心。
さすがに歩き疲れたので、ホテルに戻ってゴロゴロしてると、じきに電話が入った。
6:40に、Mさん、Yさん、Oさんとショップで合流。
けっこう風が涼しいので、買ったばかりのラメ入りシャツを引っかけて行く。
Mさん、Yさんは、もう夕方一本潜って来たそうだ。すごい!Oさんは、私と同じ講習を明日から受けるそうで、ちょっと不安そうにしていたが、すぐテンション全開になって元気一杯。本当、元気な人が多い!
MarinaさんとMiharuさんに近所の居酒屋へ案内されて、沖縄料理三昧。
あらら、今夜はレディースナイトだわ。Jinさんも顔は出したが、すぐ音も無く消えていた(笑)。
ビールと泡盛を少々。“島ラッキョの天麩羅"“イカスミ煮"“もずくの天麩羅"etc.etc.…やっぱり沖縄料理、好き!
OWD終了の仮証明書を渡されて、皆で記念撮影もして、向かいの席にいた白人の子供が可愛いのでかまっていたら、帰りがけに投げキッスをしてくれた。いや〜、カワイイ。
ホロ良いでスーパーで買い物。Oさんは大量買いして店から郵送している。賢いかも…。
明日はいよいよ、ファンダイブ。
でも、今回は、それで終了、明後日には帰らなきゃならない。
ニギヤカになったので、急に寂しい気がして来た。
うわ〜ん、もっと長く予定組んで来れば良かった!?
最終日は潜れないので、海に入るのは今日が最後。早いな〜、もっと長くいれば良かった。
朝から冷たい雨が、降ったり止んだり。
結局スカッと晴れた南国らしい海には潜れなかった。日焼けは怖いけど、ちょっと残念。
昨日到着した3人とショップに集合。皆が1人ずつ、私の顔を見て「眠い?」「大丈夫?」「低血圧?」と聞いて行く。一見して分かるらしい、本当、午前中から活動するのが、何より辛い。何とかしたい…。
車で港に着くとボートの乗り口にチームの“ボス"M氏がスタッフのような様子で待っていた。
一本目は水釜沖、昨日よりちょっとズレた場所だったらしい(が、地形まで見てる余裕は無い)。
やはりハシゴからゆっくり入り、ロープを伝って潜る。海面はちょっと波があるが中は静かで、見上げると雨の波紋が見える。見とれていたらまたバランスを崩して裏返ってしまった…と、思ったら、どこからともなく救いの手が伸びて体勢を立て直してくれる。何度かジタバタしたが、そのたびにスタッフか、“ボス"M氏か、誰だか良く分からないけどベテランの人が助けてくれた。ああ、安心。
でも、泳いでいる時はまだしも、水中でじっとしていられない。裏返ったり、足が上がったり、沈んでしまって珊瑚に乗り上げたり。
前のめりに体重をかけた方が安定する、とか、慌てるとつい息を吸い込んでますますプカプカ浮いてしまう、とか、少しずつ分かって来たかな。
水中で、皆で記念撮影、ここでもまた、止まってるのが一苦労。
一旦ボートに上がって移動。水の中の方が暖かい。
ちょっと走って、北谷(チャタン)の遺跡ポイントの近くという所で二本目。
遺跡は全く分からなかったけど、ここも魚、いっぱい。だんだん余裕も出て来て?岩陰をそっと覗いたり、できるようになって来た。可愛らしいクマノミや、コケの生えた岩と見まごうハゼ、巣を守って逃げようとしないハギ。色取り取りのウミウシ、ヒトデ、ヒラヒラのミノカサゴ。ウミヘビも目撃!大興奮でMarinaさんに知らせたら、「シマウミヘビ」と教えてくれた。島?縞?
…実は、ちょっと危ないかな?と思ったんだが、着脱が大変なのでトイレに行かずに2本目に行ってしまったら、途中かなり切迫した情況に(爆)!上がって重機材を下ろしてすぐにボートのトイレに駆け込んでウエットを脱ごうとしたらウエイトベルトを外してない!ギャー。狭い個室でジタバタしてたら外そうとしたウエイトが壁に当たって、外でJinさんが「ゴトゴト言ってるよ」と笑っている。あー、恥ずかしい、って言うかそれどこじゃない!
講習中に「海の中で出してもいいですよ」と、Miharuさんに 教わったが、いくら海でも周囲に皆いるし、出てから臭いでバレると聞いてるし、第一足の着かない所でどうやって出すんだ!?ああ、辛かった!
昼食は港近くの食堂のオープンエア席で、雨漏りの中“海鮮卵とじ丼"。スープとさんぴん茶(ジャスミンティー)も付いて、あったかい物が嬉しい。
ちょっと薄日が差したりしていたけど、やっぱり雨が降ったり止んだり。
昼食後、ベテランだというご夫婦が加わって、再び出港。
“北谷沖シチャゾネ" で(私は)最後のダイブ。
さっき懲りたので、入る前にもう一度トイレに行った(笑)。
入る時、ボートの手すりから“シッティングバックロールエントリー"をやってみた。
初日のプールでは立って一歩踏み出す“ジャイアントストライドエントリー"をやったけど、どちらにしてもBCDがすぐ浮き上がってくれるので、大丈夫!心配なのは、後に人や岩がないか確認する事だけね。
ところで、毎回タンクを背負う前に、腰にウエイトベルトを締めるんだけど。…なんか、日に日にオナカがプヨプヨして来てる気が…!?
ご飯が美味しい上に、潜ってすごく活動した気になってるけど、実は水中にいるのは1日通算1時間〜1時間半。いつもの水泳は、モチロンやってないし、ヨガのクラスも無い。今度来た時は、公園のトラックで、走ろう…。
この辺一体は、珊瑚の養殖をやっているそうで、カゴのような物が岩の上に並んでいる。marinaさんが説明してくれたところでは、珊瑚の新芽?は弱いので、外敵から守るんだそうだ。
エコとか何とか以前に、この景色を見たら、失いたくない、と思う。
頑張れ、珊瑚。
と、いう事で、“Sea seed"ステッカーというのをショップで一枚、購入しました。
売り上げ金がサンゴの移植費用になるという物で、他にもTシャツ、ストラップなんかもあるそうです。
興味のある方、賛同される方は、こちらをご覧ください。
ああ、海に入ると30分なんてアッという間。終わってしまった。
ウエットのまま車に乗って2時過ぎにホテルに戻り、入浴。
ボート上で、ちょっと寒い思いをしてしまったので、暑いお風呂は極楽だ。
…と、思ったら、入った途端に物凄く指がふやけてしまった。水に入る事は多いけど、長時間浸かっていても、こんなになるのは久しぶり。海水だから?浸透圧!?
お風呂の後また散歩に出ようと、昨日買ったシャツに手を通してビックリ。右袖の縫い目がパックリ裂けて大きな穴になっている。最初からか、昨夜バリッとやったのか…、シワ加工なので目立たないとはいえ、これは情け無い。
ソーイングセットなぞ持ち歩かないので、隣の部屋のMさんに聞いてみる。MさんはYさんに聞いてくれて、無事縫う事ができた。やれやれ、針と糸くらい、常備しておかなきゃね(とは口ばかり・笑)。
シャツの穴もふさがったので、郵便局のATMで、お金を下ろす。明日は支払いだ。
昨日と反対方向に歩いてみるが、大通り沿いはレンタカー屋ばかりで、その先は基地。
仕方無く戻って、スカートを試着してみるが似合わないので却下。食料品をお土産に買い足して、広い駐車場を横切って戻ろうとしたら、白人のお兄さんが子犬を見せびらかして(と思った)いる。しかも、その3匹のうちの一匹、私好みの鼻面の黒い奴が、私の方にコロコロ走って来る!
思わずしゃがみ込んで呼ぶと、子犬はちょっと尻込みして立ち止まる。
と、青い目の兄さんが抱き上げて手渡してくれた!!受け取る。軽い!柔らかい!あったかい!考えてみたら、こんな小さな子犬を抱いたのって、生まれて初めてかも。子犬はまだ見境が無いのか、迷わず私の顔を舐める。うを〜♪
笑って見ていた青目兄が、さかんに何か言っている、もちろん英語。
一瞬売りつけられるのかと思ったら、どうやらもらい手を探しに来てるらしい。「タダだよ、持ってって」みたいな事を言ってるようだ。
「No!」これだけはさすがに分かる、数少ない英語。私の生活では、犬はとても無理。ましてやこのカワイ子ちゃん、絶対デカくなる。多分、レトリバーか何かだ。そんな巨大生物を、どこに置きどうやって食わせろと言うのさ。
…なんて事をきちんと説明できる英語力は無いが、青目兄は理解してくれたらしく、連れて帰れないんだね、分かった…と、子犬を受け取った。
ああ、胸が痛い。いい人にもらわれるといいね。この辺は広い一軒家も多いから、案外スンナリ里親が見付かるかも…、ああ、切ない。
本当に、本当に、いい人に引き取られて、幸せになって欲しい。
思いを引きずりつつ海浜公園へ行って、海を見るが、今日も夕日は無理そう。分厚い雲が立ち込めている。ホテルに戻ってコーヒーを飲んだ。
夕食に案内されたのは、もしやと思ったらやっぱり3日目に行った居酒屋だった。
大人数なので、奥の座敷席。またしても沖縄料理がズラリ。美味しい、でも、ヘチマの味噌煮がまた出たので1人で笑ってしまった。もう明日は潜れないので、けっこう飲んだ、泡盛。
チームリーダーのM氏が、可愛い鯨のストラップをくれた。
OW取得のお祝いに、皆に渡してるんだそうだ。すごいなぁ。
水中での音の話をしていたら、Marinaさんとmiharuさんが「スギモトさんの『うをっ』とか、みんな聞こえてますよ」。ええっ?そうなの!?
自分の呼吸音ばかりが耳に付いて、他の音に意識がいかないので、私の声も聞こえてないような気がしていた。って言うかそんな叫んでたか、私!?
ハズカシー(赤面)。
トイレに立った帰りに、カウンターのおじさんとも話をした。
「潜水のプロ」で、米軍特殊部隊の訓練をしてる、とか。す、すごい!そんな人が、いかしたアロハを着てたりする、沖縄って本当、素敵。
もう帰る日になってしまった。
なんだかアッという間の6日間。早かったー。
気圧の関係で、潜水後18時間は飛行機に乗ってはいけない、という規定があるんだそうで、今日は潜れない。
飛行機は19:23発、時間はあるので、ちょっと遠出になるけど『美ら海(ちゅらみ)水族館』へ行く気になった。
車だと片道1時間半位、という話だったが、バスを乗り継いで行くと2時間以上かかるらしい。Marinaさんが乗り換え等を調べて教えてくれた。
荷物がすっかり重くなってしまったので、ショップに預けて行く。
他の皆さんとは、バス停前でお別れ。ああ、羨ましい!
那覇空港から来た大通りを、さらに北上するバスに乗る。
走り出してものの15分程で、雲が切れて日が差して来る。
ああっ、やっぱり私がいなくなると晴れた。そんな気がしたのよ、悔しい!
でも、海沿いを走るバスの車窓からは、やっと沖縄っぽい白砂の浜とエメラルドの海が見えた。
“でいご"の花が、街路樹になってる通りもある。前に来た時は見られなかったので、得した気分。真っ赤、と形容されるが、朱に近い赤い花。屋根がピンクのブーゲンビリアで覆われた商店街もあった。ああ、南国。
ムーンビーチ、タイガービーチ、万座ビーチ…と、聞いた事のある地名がドンドン過ぎる。“琉球村"やら“木綿原(モメンバル)遺跡"なんて、ちょっと面白そうな所も、わりと近くにあったんだ。散歩ばかりしてないで、ちょっとバスに乗ってみても良かったな。
しかし、バスって決して乗り心地の良い物ではないし、料金はドンドン上がる。
乗り換えの名護バスターミナルで時刻表をもらったら、水族館で過ごせる時間は1時間ちょいだ。
乗り換えると、バスはさらに田舎町へと分け入って行く。本当に、こんな僻地に大きな水族館があるの?戻って来られるの?
いいかげんお尻も痛くなった頃、「海洋博公園前」のバス停に到着。
降りてビックリ、と言うか予想してもよさそうな物だったんだが、やたらと広い公園の、かなり奥まった所に水族館はあった。
いや〜、バス停からの徒歩時間を計算に入れてなかったので、ちょっと焦った。
連休も始まったし、お天気も良くなったので、園内はけっこうな人出。縫うようにして水族館へ急ぐ。
しかし、水族館自体はそんなに大きな施設ではなく、1時間でちょうど回れる規模だった。イルカショーとハイビジョンシアターが見られなかったのが、心残りではあるが。
でかいマンタとジンベイザメ(複数)が泳ぎ回る大水槽の前で、しばし惚ける。
そう言えば海中で写真は撮れなかったので、ここで数枚撮影。
(後で調べたら、マナティやウミガメの別館があったらしい、残念)
一通り見て、水族館を出て、ショップに電話を入れる。
公園前から名護までのバスが少ないので、今から乗るとかなり時間が余りそう。
念のため次のバスではダメかと聞いてみたがダメだと言うのですぐバスに乗り、名護で昼食に沖縄そばを食べて(これは、美味しくなかった!やっぱりピンキリあるのね)15時頃にショップに帰り着いた。
ボートもちょうど戻った頃で、ショップの人達が次々に入って来る。
Miharuさんが車を出してくれて、Jinさん、Marinaさん、それにM氏が手を振って見送ってくれた。
連休に入ったので道路が混むかと心配したが、空港へ向かう方は空いていて(反対車線は混んでいた…Miharuさん、帰りは大変だった?)、16時には着いてしまった。
Miharuさんと握手をして空港に入る。やっぱり手を振ってくれている。
空港から荷物を送ってしまおうかと思ったが、割れ物は梱包しろとか面倒そうなので、機内預けにして持って帰る事にした。泡盛がね、重いのよ。
那覇空港は、羽田程には遊べないので、ちょっとお土産を冷やかしてから滑走路の見える店に入ってコーヒーを飲み、すっかり忘れていた読みかけの本を読む。
車に乗ってる間もガンガン日が照っていたが、まだ空は明るい。ふと気付けば、滑走路の向こうは海が広がり、傾いた太陽を反射している。
…ひょっとして、今日は夕日が見られるかも。
夕日の良く見えそうな店を選んで入って、窓際に陣取った。
…ところが、いよいよという頃にまた雲が出て、西の空にびっしりと居座ってしまった。
場所で選んだのでメニューは選べず、何とも珍妙な味の黒いカシミールカレーを食べながら、近いうちに、ここの夕日を見てやろう、と思った。