お気楽スナップ講座
目次 > お気楽スナップ講座 > 15. 特別講座(1) ちびキャラ撮影法
オフラインなど、一人では撮影が難しいちびキャラですが、それでも、上手くフレームに収める方法がいくつかあります。ここでは、一人でフレームいっぱいにちびキャラを撮影する方法をご紹介します。
15. 特別講座(1) ちびキャラ撮影法
「壁際でのアップ」は使えない(?)

一人でアップの写真を撮る方法としてよく知られているのが「壁際でのアップ」です。これは、キャラに対してカメラ(視点)が本来あるべき位置が、マップ上で定義されていない空間に入ってしまった場合、カメラ(視点)がキャラ側に近づくという性質を利用したものです。キャラを壁や塀などに近づけて、その壁や塀の側からキャラを見るとこの現象が起こります。

詳しくは「アングル・ズーム・ファインダー」の項で説明しますが、PSOのカメラアングルの回転中心は、厳密にはキャラそのものではなく、キャラの前方やや上の点にあります。ちなみに、この点の高さはキャラの身長に関わらず一定であり、ちびキャラの撮影が難しい理由はまさにここにあります。

ズームアップした際にも、カメラ(視点)はキャラそのものではなく、この回転中心に向かって近づきます。「壁際でのアップ」を利用した場合にもこれは変わりません。ですから、でかキャラには有効なこの方法も、ちびキャラの場合には、ただ頭上の空間が大写しになるだけで、キャラ自身はフレームアウトしてしまうことがほとんどです。

回転モーションを利用する

ローアングルにしたりズームアップしたりすることによって、キャラの見える位置が画面の下側に移動してしまい、フレームに収まらなくなる。ほとんどの方がそういう経験をしていると思います。ですが、これは自キャラを前方から見た場合の話であり、キャラを後ろから見ている場合には、ローアングルやアップにしても、キャラの見える位置はほとんど変わりません。それどころか、逆に上に移動する場合すらあるのです。

このアングルを利用すれば、ちびキャラでも、ローアングルでフレームいっぱいに収めることができます。もちろん、この場合、普通に撮ったのでは後ろ姿しか写せませんが、素手系、クロー系、ダガ―系、スライサー系、あるいはダブルセイバー系、タリス系などの回転を伴なう攻撃モーションを利用して、キャラが後ろを向いた瞬間を切り取れば、後ろからの構図を保ったまま、キャラを前から捉えることができます。

なお、このとき、マグは終始前を向いたままなので、キャラが振り返った瞬間には、キャラとマグとが互いに向き合う格好になります。それが気になる場合は、あらかじめマグを外して撮影すると良いでしょう。
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視点の追従の遅れを利用する

キャラが移動すると、それに応じて視点(カメラの位置)も移動します。ですが、視点の追従はリアルタイムではなく、若干のタイムラグが生じます(ゲームをする上ではその方が見やすくて良いのですが)。この性質を利用して、ちびキャラをフレームいっぱいに収めることができます。

撮影には「坂」を利用します。傾斜がキツいほど効果的です。まず、坂の下にキャラを配し、坂の上に向かって、剣系や杖系の前進を伴なうモーションをとらせます。銃系やテクニック系の前進しないモーションではこの方法は利用できません。

さて、この一連のモーションをキャラの前方から、つまり坂の上から見た場合、モーションによってキャラが前進するのに伴ない、視点(カメラ)は後方に、そして高い位置に移動しなければなりません。ですが、上に述べたタイムラグにより、キャラが踏み込んだ一瞬にはその後退(と上昇)が間に合いません。したがって、その瞬間、カメラは通常より近く、かつ高い位置でキャラを捉えることになります。この一瞬を利用すれば、ちびキャラをローアングルでフレームいっぱいに収めることができます。

下の作例は、いずれも遺跡エリア1・滝部屋の坂を利用して撮影したものです。坂の頂上付近はとりわけ傾斜が急で、ここだと、ご覧のようにキャラが屈んだ状態でさえ、フレームいっぱいに収めることができます。なお、この場合、モーションの踏み込みが深いほど、キャラを大きく捉えることができます。

「壁際でのアップ」と「視点の追従の遅れ」を併用する

一人でちびキャラのクローズアップを撮影する方法です。とても難しい撮影法ですが、オフラインでの撮影がメインの方には試してみる価値はあるでしょう。

場所は神殿や宇宙船、プラントなどの坂のある通路です。いずれも通路の両側を囲む壁や塀で、先の「壁際でのアップ」を利用することができます。ただし、普通にそれを使ったのでは、ちびキャラの場合、やはりキャラ自身が画面下にフレームアウトしてしまいます。

そこで、それに加えて、上で説明した「視点の追従の遅れ」を利用します。キャラは通路の端に立ち、坂の下から上に向かって、前進を伴なう攻撃モーションをとります。そして、これを壁や塀の側から撮影します。こうすると、通常ならフレームアウトしてしまうちびキャラでも、踏み込んだ瞬間、「壁際でのアップ」を捉えることができます。

下の2枚はこの方法を利用して撮影したものです。

ただし、最初に言ったとおり、撮影はかなり難しいものになります。モーションの間、キャラはほとんどフレームアウトしていて、踏み込んだ瞬間にしか画面に現れません。したがって、その瞬間を狙って、キャラが見えないうちにシャッター・ボタンを押さなければなりません。まずはじっくりモーションを観察して、そのタイミングを把握しましょう。難しい撮影ですが、是非頑張ってください。

このページで使用されている画像は(株)ソニックチームの許諾を得て、ニンテンドーゲームキューブ用ゲーム「ファンタシースターオンライン エピソード1&2」よりキャプチャーしたものです。配布や再掲載は禁止されています。
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