1.5 Texinfo 記述の注意事項

• Texinfo のすべてのコマンドには先頭に `@' がつきます。@Tex{} コマンドを除く全てのコマンドは小文字で記述しなければなりません。
• Texinfo には `@', `{', `}' を除く全ての文字列を記述する事ができます。前記の文字列を記述するにはエスケープ文字 `@' を用い `@@', `@{', `@}' と記述する必要があります。
• TeX ではタブはスペースで表示されます。また、連続した半角スペース・タブは 1 つのスペースとなります。Info ではそのまま表示されるので注意しなければなりません。
• TeX では 1 〜 3 つのハイフンの連続を通常のハイフンより短く連続して表示します。また Info ではハイフンの連続を1つ減らして表示します。HTML では 1 つのハイフンはそのまま出力されますが、2 つのハイフンを `–' による出力、3 つの連続したハイフンを `—' による出力となります。
• TeX では引用符で囲うテキストを逆クォート（S-@ で入力される文字）と一重引用符で囲う慣習があります。二重引用符は逆クォートと一重引用符を 2 回記述して表します。TeX はこれらを `‘...’ ', `“...”' と開始、終了の引用符に変換します。

  例．

            `一重引用符で囲ったテキスト'
            
            ``二重引用符で囲ったテキスト''
       

  一重引用符をそのまま出力したいときは @w{} コマンド¹ を用い `'@w{}'' と記述します。

• @footnotestyle separate 指定時²、脚注のテキストが配置されるノードは脚注が現れたノード名＋ `-Footnotes' になるのに対し、生成される相互参照がノード名＋ `-Footnote-1' 等と違うものになってしまいます。
• Info において、相互参照³ の参照先のノード名が長く、途中で改行されたりすると、改行が半角スペースとみなされ参照先へいくことができません。
• 別ファイルインクルード時、インクルードファイル内のノード名に次の日本語を使用すると、HTML を非分割で生成時、ファイルが正しく生成されないときがあります。

            構　表
       

  極力ノード名には英数字のみを用いましょう。ブラウザによっては HTML パスに日本語が含まれると表示することができないものもあります。