綾小路さんは2003年の年末に札幌から丸亀まで帰省した。
明けて2004年、今度は札幌への帰路を考えなければならない。
そこでまず始めに、いつ移動するかで移動手段・経路は変わってくる。
綾小路さんも人の子、やはり正月三箇日ぐらいはゆっくりしたいと言うのが本音であった。(実際にはJR四国駅の撮影に勤しむ)
そういう訳で今回は1月4日の日曜日1日で札幌に移動する事にした。
となると移動手段に航空機を使わざるを得なくなる。
いや本当は鉄道で帰りたいのは山々である。
しかし1日で丸亀から札幌まで移動するのは時間的にも無理だし、費用的にもかなりかさむものになる。
そこで確認のため時刻表で調べてみた。
丸亀駅を5時22分発の予讃線始発で出発し(注:土曜、休日は運休)、坂出駅で瀬戸大橋線に乗換えて岡山駅に向かう。
岡山駅からは6時42分発の”のぞみ”に乗車して、東京駅には10時06分に到着する。
ここで10時04分発の”はやて”には2分だけ間に合わず、次の八戸行き新幹線は10時56分発になる。
八戸駅着が14時04分で、これに接続する北海道方面の列車は14時15分発の白鳥だった。
白鳥に乗車して函館駅で乗換えると、なんと21時28分には札幌駅に到着できるのだった。
ははは、そうかー、時間的には行けるのか。
しかし移動の費用は高いだろう。
綾小路さんは次に費用の計算に入った。
まず運賃の計算をしてみた。
瀬戸大橋線の加算普通運賃や、幹線運賃と地方交通線の運賃など、細かい部分は面倒なので大まかに計算する事にした。
まず、丸亀から岡山までは48.5キロだった。
岡山−東京間が732.9キロで、東京−八戸間は631.9キロか。
そこから札幌までは568.3キロらしい。
トータルで1981.6キロ、これがすべて本州内の幹線だった場合はと・・・、19320円だった。
実際にはこれより若干高くはなる。
次に特急券の計算だ。
のぞみの自由席券は5660円。
はやては全席指定席なのでこの時期は6200円。
いや札幌までの乗継ぎ割引きを利用すると、八戸から札幌までの特急券込みで8410円のようだ。
特急券は締めて14070円、これに運賃を加算すると・・・、34000円程度か。
あれー、航空機利用より安いではないか。
その上、札幌−高松間の直行便は昨年ぐらいに廃止されていたので、航空機の乗継ぎを考えるとかなり安くなるか。
じゃあ、いつか試してみよう。
まあそれはともかく、高松から札幌まで直行便が出てない以上は航空機の乗継をしなければならない。
しかしそれでは費用もかさみ、なにより面白くない。
そこで今回はまだ未乗の加古川線に乗車して、関空から新千歳空港までは航空機の利用とした。
幸い、青春18きっぷの1日分の残りもあった。関空までは格安だ。
年末・年始には例年のごとく、讃岐うどんをたらふく食べた綾小路さんであった。
12月30日の22時41分に丸亀駅に到着してから、先ほど6時47分に出発するまで104時間余り・・・。
うーん、たらふく食べてなかったな。
大盛りもあったものの、たったの5杯でうどん玉にすると推定7玉だった。
徳島県でのうどん一杯(大盛り)、徳島ラーメン一杯(大盛り)、祖谷そば一杯(大盛り)、他に丸亀でラーメン一杯、これらがたたったか。
いかんいかん、今度帰省したときはもっと食いまくるぞ!
そんな事を考えていたら乗車8分で坂出駅に到着した。
坂出駅にはホームに駅うどんが営業しているが、朝も早く開店前のようで、讃岐うどんの食い収めとはいかなかった。
さらば、本場の讃岐うどん、半年後か1年後の次の帰省まで。
ここで6時59分発のマリンライナーに乗換え、7時44分には岡山駅に到着した。
ここから山陽本線で加古川駅まで行くが、実は丸亀駅出発が予定より1本早かった。
そのため、岡山駅を8時22分発車の予定も繰り上がり、8時08分発の和気行き列車に乗車できた。
そして途中の万富駅に一時下車したのであった。
こういう地道な努力が全線全駅舎撮影という途方もない、究極の最終目標へとつながっていくのだ。
他にも山陽本線ではここまで、東岡山駅や瀬戸駅となかなかよさそうな駅舎が目に付いた。
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