2003.03.27

宗谷本線漫遊(名寄−音威子府)

札幌から石勝線、根室本線で根室まで行き、釧網本線で網走、石北本線で遠軽、上川を経由。
とうとう綾小路さんは宗谷本線に姿を現した。
いよいよ今日は宗谷本線を漫遊して稚内に宿泊予定である。

天塩川住民保養センターから天塩川温泉駅へは徒歩15分ぐらいで到着する。
もうすぐ4月だがまだまだ寒い!何しろ朝の6時半である。
相変わらず綾小路さんの朝は早い!

天塩川温泉駅

まずは6時46分発の上り列車に乗車した。上りである。えっ!上り?稚内方面じゃないの?
せっかく音威子府の一歩手前まで来ているのだがここは一旦旭川方面へ戻る。
なにしろ幌延までは行けてもそこで2時間半も足止めを食ってしまうのである。それにはさすがの綾小路さんも我慢できなかった。
ほんま、北海道のローカル線を舐めたらあかんで!
本線ではあるがローカル線並みのダイアである。

ともかく朝一の列車に乗車して智恵文駅に到着した。

智恵文駅

続いて8時05分発の下り列車で智北駅に到着した。

智北駅

ここからまたまた南下する。
8時21分発の列車で名寄駅まで行き、8時43分発の列車に乗換え、さらに南下して多寄駅に到着した。
まだまだ綾小路さんが探索出来ていない駅は多いのである。

多寄駅

多寄駅はホームと待合室だけの駅であるから探索はすぐに終了した。
まだ次の列車までたっぷりと時間がある。
ここで100m程度歩いて国道まで出て見た。バスに乗車したいのだ。
時刻表を見ていい時間帯のバスが運行しているのは分っていた。しかしどこに停車するか詳しく出ていなかった。
バス停の時刻表を見るとどうやらそのバスはここ多寄駅前には停車するみたいだ。
しかしそのバスは急行であった。
綾小路さんが行きたい下士別駅付近に停車するかどうかが分らない。
バスを待っているおばあちゃんに聞くと停車するらしい。
しかしやってきたバスの運転手に聞くと停まらないらしい。
しかたない。その時は士別駅を探索するかと思ってそのバスに乗車した。
しかし次に終点の士別駅に到着するのかと思ったそのバスは41線に停車すると言う。
あれっ、たしか下士別駅はその付近だなと思って運転手に確認すると”ああ、あれみたいですね”と見えてきた下士別駅を指した。
ここも小さな駅でバス停の名前と違うので運転手が勘違いしていたのだ。
かくして下士別駅にはバスで行く事が出来た。ここまでは幸運の女神は綾小路さんについていたのである。
下士別駅の探索を終えるとちょうど列車がきて東風連駅まで乗車した。

(左、中)下士別駅 (右)東風連駅

東風連駅に到着したあたりから幸運の女神は疫病神に変身した。
探索を始めると雨が降り出したのだ。気温も下がってきた。
そのうえ次の名寄駅までバスがあるものと思い国道まで出てしまったのである。
最初から徒歩なら国道には出なくて真っ直ぐ行って約3.6キロであった。
それが国道に出たため迂回する格好になったのである。
今度も時刻表にはいい時間帯のバスが載っていた。しかしバス停の時刻表には載っていなかった。
急行だったのか?じゃ次のバス停には停車するかもしれないと国道沿いを歩く。
しかしそこの時刻表にも該当するバスのダイアは載っていなかった。
じゃあ次だ、次ならまだ間に合うはず。いや雨が降ってバスも遅れているかもしれないと歩いたが一向に載っていなかった。
とうとう綾小路さんはあきらめた。

腹をくくった綾小路さんは名寄駅へ向けて尚も歩き続けた。迂回したので5キロくらいかもしれない。
しかし犬も歩けば棒に当たるとはよく言ったものである。
綾小路さん歩けば鉄道関連物に当たる?
前方に何かのオーバーパスが見えてきた。
河川か?地図と照らし合わせれば現在地が特定出来き、あとどれくらいで名寄駅に着くか分かる。
綾小路さんはさっそく地図を出した。しかしそれらしき河川は載っていない。
疑問に思いながらさらに近づくとある看板が目に飛び込んで来た。
”深名こ線橋”
そうか深名線の跨線橋だ。平成7年まで名寄−深川間を結んでいた路線だ。
綾小路さんはようやく思い出した。

深名跨線橋 (右)は深川方面、廃線本を見るとこの雪のベルトの下には砂利の路床があると言う。

バスが停車しなかったのがよかったのか、少なくともこの時だけはそう思いたかった綾小路さんであった。
それにこれが深名線の跨線橋なら名寄駅はもう近いはずである。
さらに歩くことしばし。ようやく綾小路さんは名寄駅に到着した。
昭和2年6月に完成の駅舎である。
明治36年までに名寄まで敷設されていた天塩線(現宗谷本線)は明治44年11月3日には恩根内までが開業。
続いて大正元年の11月5日には音威子府までが開業した。
そして順次稚内まで敷設されていったのである。
後に名寄本線が全通して鉄道の要衝となった後に完成した駅舎である。

名寄駅

たっぷり運動して、しこたま腹をすかせた綾小路さんは名寄駅でブランチ。
若い女性も食べていて結構な人気でした。

名寄駅そば 天ぷらそば ¥350

長い長い時間が過ぎやっと発車時刻となった。
下士別駅からそのまま列車で来ていたらちょうど2時間30分待ちだったのだ。
どうりで5キロ近く歩いてもまだ時間が余ったのであった。
12時44分発の列車に乗り込み駅で購入した駅弁をさっそくひろげた。
そばだけで足りるはずもなかった。しかも昨日まで3日間も駅弁を食い損ねていたので満を持しての駅弁であった。

名寄駅弁 ニシン・カズノコ弁当 ¥800

名寄駅を発車した列車は5分で日進駅に停車した。
次の智東駅にも5分で到着するが冬季間は通過する臨時駅である。
列車内から確認出来たがあと5日後には停車するようになるはずである。

(左)日進駅 H14-10-27撮影 (中)智東駅 車内より撮影 (右)智東駅 H14-10-27撮影 

列車はさらに5分で北星駅に停車した。
続いて今朝立ち寄った智恵文駅、智北駅に停車。
その後は南美深駅、美深駅に停車する。
この間はすべて3分間隔である。

(左)北星駅 (中)南美深駅 (右)美深駅 全てH14-10-27撮影

美深駅では1分間停車して13時12分発。
ここから4分づつで初野駅、紋穂内駅に停車する。
しまった、紋穂内は写真がない。
お次は7分で恩根内駅、9分で豊清水駅に停車となる。

(左)初野駅 (中)恩根内駅 以上はH15-1-15撮影 (右)豊清水駅 H14-10-30撮影

列車は豊清水駅から5分で天塩川温泉駅に到着した。
ようやくふりだしに戻った事になったのか?
このあと3分で咲来駅に停車して、さらに6分で音威子府駅に到着した。

咲来駅 H14-10-30撮影

駆け足で名寄−音威子府間を過ぎたが綾小路さんの漫遊は宗谷本線(音威子府−稚内)に続く!



至 旭川 名寄 日進 (臨)智東 北星 智恵文 ※1


※1 智北 南美深 美深 初野 紋穂内 恩根内 ※2


※2 豊清水 天塩川温泉 咲来 音威子府 至 稚内

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