2003.03.02

江差線漫遊(木古内−五稜郭)

函館周遊得割パスポートの旅、その3日目。
今日は1日で木古内−五稜郭間を漫遊の予定である。
そのうち木古内駅、茂辺地駅については昨日までに探査を終了しているので除外する。

まずは腹ごしらえ、今日は函館駅で駅そばを食べる事にした。
そば屋は駅構内に2軒あり、そのうち駅弁を出している”みかど ”が朝早くから営業していた。

函館駅そば みがきそば ¥400 駅弁もそうだがこの店の鰊がうまいんだなあ。

綾小路さんは昨日と同じ7時04分発の上り列車に乗車した。
もっとも今日は木古内までは行かないが。

まずは一番遠い札苅駅まで行く事にして車内でのんびりしていた。
列車は上磯駅を過ぎ、またトンネルに入り停車だなと思っていたら何と海沿いを行き出した。
あわててカメラを出すが今日はもやがかかっていた。
時刻表を見たらこの時間帯には対抗列車はなく、多分昨日のは貨物列車だったんだと納得する。
しかしなかなか函館山の風景が撮れない。だんだんあせってきた。

列車は8時前には札苅駅に到着した。

札苅駅

札苅駅の探索を終了して8時23分発の下り列車で泉沢駅へ向かった。
泉沢駅には隣の札苅駅とまるで双子のような駅舎が建っていた。
探査中には近くで何かのイベントがある様でマイクの音が耳についた。

泉沢駅

泉沢駅の探索を終え、ここからはまたお得意?の徒歩である。釜谷駅まで3.1キロ。
国道に出て少し歩いた処である看板が目に付いた。
”泉沢小廃校を考える会”
中に入って行くと警察官が駐車場の交通整理をしていたので聞いてみた。
すると小学校が廃校になるという。しかもなんと今日がその廃校式だというのである。
泉沢駅で探索中の放送はその準備だったのだ。
そのうえここだけではなく札刈、泉沢、釜谷の3校が木古内小と合併するとの事。
今後釜谷から木古内へ通う小学生は大変であろう。
校内には古い開校100周年記念碑もあり歴史ある学校であった。

木古内町立泉沢小学校 写真(右)が開校100周年記念碑

さらに釜谷方面に歩いて行くと神社の鳥居の脇に立て札があった。
”泉沢小学校発祥の地跡”
もともとはここに開校して先ほどの地に移転したのだろう。

泉沢小学校発祥の地跡

この区間は少し余裕があったが寄り道したので時間がせまって来た。
どうせなら釜谷小学校も見ておきたい。
だが駅の向こう側だとあきらめるしかない。
祈りながら歩いているとあった、釜谷小学校という看板が。

木古内町立釜谷小学校 (右)ここにも開校100周年記念碑が

釜谷小を後にして5分で釜谷駅に到着。
急げ、列車が来るまで10分しかない。

釜谷駅

なんとか無事釜谷駅の探索を終え10時01分の下り列車に乗車した。
だが日曜の午前中で函館に遊びに行くのだろう。かなり込んでいる。
カメラで景色など撮影出来る雰囲気ではない。
ああ、またも函館山が・・・・・

綾小路さんは約40分後に七重浜駅で下車した。
ここは昨日、一昨日と何回か通過していたのだが、綾小路さんは誤解していた。
いままで駅舎だと思っていた建物がそうではなかった。
旧駅舎であった。駅は無人だが橋上駅として存在していた。
旧駅舎はJR関連会社の事務所であり駅としては使用されてはいないが駅長事務室はあるらしい。

七重浜駅 (左)駅全景 (中)旧駅舎 (右)現七重浜駅 橋上駅だ

七重浜駅では時間があったので少し早いが昼食をとった。
昨日も駅弁、今日も駅弁、そして明日も・・・・・

函館駅弁 北海幕の内 ¥740

今度は11時27分発の上り列車で清川口駅へと向かった。
ここは駅の待合室の出入り口がホームと斜めに配置されていてユニークであった。
また駅名看板も何故か横長であるが、ホームの端には通常サイズの物もあった。

清川口駅

探索は快調。この区間は結構列車がある。次は11時58分発の下り列車で東久根別駅だ。

東久根別駅

続いて12時25分発の上り列車で一旦上磯駅へ向かう。しかしここでは8分しかない。
ここでは駅のホームのみを探索、また後の列車で10分以上停車するはずなのでその際に改札を出て探索をする事にした。
そして折り返しの12時43分発の下り列車で久根別駅に行ったのである。

久根別駅

綾小路さんはいよいよ13時23分発の上り列車で渡島当別駅へ向かった。
近くのトラピスト修道院を思わせるメルヘンチックな造りだが郵便局との併設である。
駅内を探索しているとあった。出入り口の上部にマリア様ならぬ修道士が赤ちゃんを抱いていた。
トラピスト修道院は日本で唯一の男子修道院なのである。

渡島当別駅

駅の探索を終えた綾小路さんはやはりトラピスト修道院に行く事にした。
時間もあったので男爵記念館かどちらかに立ち寄ろうと計画していたのである。
徒歩で20分と駅の観光案内板に書いていた。
綾小路さんは片道20分なら間に合うなとトラピスト修道院に向かった。

長い見事な並木道を抜け、坂を登った所に立派な門があった。その門から中に修道院の本屋が見えた。
残念ながら日曜日は見学不可、しかも往復はがきで申し込みが必要との事であった。あと男子のみだそうである。

トラピスト修道院 (左)長い並木道 (中)坂の頂上に門と修道院本屋が見える。 (右)修道院本屋

修道院を眺めているといるとだんだん心が洗われて行くようだ。
綾小路さん目覚めたか?いや正確に言えば”昔とったきねづか”である。
こう見えても実は綾小路さんは聖母幼稚園の出身なのだ。30ウン年前は天にまします我らの神よ、とかやっていたのである。
よーし、いっそ修道院に入るぞ!とはこれっぽっちも思わない綾小路さんであった。

15時15分、渡島当別駅を後にして五稜郭駅へ向かった。
途中ようやく函館山の撮影に成功!

函館山

五稜郭駅へ向かう途中、上磯駅で列車を増結するために13分程度停車した。
綾小路さんは時刻表で事前に停車時間が長いのを確認していてこれを利用したのである。

上磯駅 (右)終点でもないのに江差方面の駅名がない。実は函館への通勤電車用の駅名看板

再び動き出した列車はやがて五稜郭駅へ到着した。
綾小路さんが下車した列車は函館駅へと向かって行った。
上磯線として昭和5年10月25日に開業した五稜郭−木古内間ではあるが五稜郭駅自体は明治44年に函館本線の駅として開業していた。
まあその当時の駅舎ではないがなかなか趣きのある駅舎であった。

五稜郭駅

昼食が早かったので五稜郭駅で駅そばを食べる事にした。
今日2杯目である。しかしこのあと函館本線の駅を探索する予定もある。
先はまだ長いのである。

五稜郭駅そば 天ぷらそば ¥350

綾小路さんはこの後に桔梗駅、渡島大野駅を探索して函館駅へと戻った。
この日はラッキーピエロなるハンバーガー屋で夕食を摂り一昨日に寄ったサウナにて夜を過ごしたのである。

綾小路さんの漫遊は函館本線(森−長万部)へと続く。



至 江差 木古内 札刈 泉沢 釜谷 渡島当別 茂辺地 ※1

中小国



旭川
※1 上磯 清川口 久根別 東久根別 七重浜 五稜郭 至 函館

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