2003.03.03
函館本線漫遊(森−長万部)
函館周遊得割パスポートの旅、いよいよ最終日である。
しかし昨日までの晴天とはうって変わって雪模様となった。
今日は徒歩で計10キロ程あるというのに。これは予定変更があるかも。
朝市の有名店で函館丼なる3色丼を食べた綾小路さんは函館駅7時20分発のスーパー北斗1号に乗車した。
そしてこの後すぐにこの旅の最大の目的と言っても過言ではないイベントを迎えるのである。
七飯−大沼間の藤城回り乗車。この区間の乗車で綾小路さんは北海道のJR、第3セクターに完乗となるのである。
中国地方、四国地方に続く3地域目となる。
実はこの区間は下りの、しかも特急しか通過しないのである。
それで最後まで乗車出来なかったのであった。
函館駅を出発し、五稜郭駅で停車した列車は桔梗駅、大中山駅を通過。
そしていよいよ七飯駅をも通過した。
すでに進行方向に向い左側の線路を進んでいた列車はここで陸橋に上がって行き、緩やかに右に旋回して仁山回りの線路を越えて行ったのである。
藤城−仁山分岐 (左)分岐開始、右手に仁山回り、この後陸橋に上り仁山回りをオーバーパスする。(右)分岐直後、左手に仁山回りが分かれて行った。
車窓には見たことのない景色が飛び込んで来た。
その後、何個かのトンネルを通過してやがて右側に仁山回りの路床が見えてきた。
しばらく別の路床を併走してやがて合流した。
この瞬間に綾小路さんは北海道のJR、第3セクターの完乗を達成したのであった。
しかし綾小路さんはこれで北海道の鉄道を制覇したとは思ってはいない。
それは天北線、深名線、羽幌線、名寄本線など廃線になった路線があまりにも多いからである。
今はもう乗車が叶わないそれらの路線。
それら全てとは言わないが半分でも乗車出来ていたら少しは違った感慨があったろう。
藤城−仁山合流
そこからしばらく乗車して綾小路さんは八雲駅で下車し、探索を開始した。
八雲駅
八雲駅からは各駅停車である。
8時42分発の下り列車で2駅先の山崎駅に到着した。
山崎駅
山崎駅の探索を終えここからは徒歩である。鷲ノ巣駅まで4.1キロある。
雪は結構降っているがここで待っていても列車は2時間後まで来ない。
函館本線も函館−札幌の主要駅以外はローカル線であることを痛感した。
特急列車は本数あるが各駅停車はあまりないのである。
気合いをいれ山崎駅を出発。国道に出ていざ鷲ノ巣駅へと思ったがすぐそこにバス停があった。
どうせ本数ないだろうと思ったが念のために確認する。案の定少ない。1日4本である。
しかしなんとそのうちの1本が10分後ではないか。地獄に仏とはまさにこのこと。
そこで予定変更。どうせならと鷲ノ巣駅は見送り、八雲駅のまだ先で探索計画のなかった野田追駅へと向かったのである。
野田生駅
野田追駅の探索を終えたがまだ10時過ぎである。
次ぎの上り列車はまだ1時間以上来ない。国道まで行ってみるか。下りのバスがひょっとしてあるかもしれない。
綾小路さんは2匹目のどじょうを期待して国道まで行ってみようと思った。
まずは念のために待合室で時刻表を確認する。何とそこには下り列車があった。
バスを使ったために列車だけではカバー出来なかったダイアに乗車可能となったのだ。
これで先程見送った鷲ノ巣駅の探索が出来る事となった。何とついている事か。
そして待つことしばし、10時48分発の下り列車で鷲ノ巣駅へ行ったのである。
鷲ノ巣駅
続いては予定の行動である、11時16分発の上り列車で桂川駅へ向かった。
崖下に町があり鉄道や国道は崖上、と言うより崖の一部を削った位置に敷設されていた。
桂川駅の探索後にはまたも函館駅で購入の駅弁となった。
桂川駅
函館駅弁 鰊みがき弁当 ¥840 これはうまい!綾小路さんいちおし。永らくこの駅弁の存在を知っていたが初めて食べたのが今年の正月。鰊がこんなにうまいとは思わなかった。
続いての目的地は落部駅である。予定では13時29分発の下り列車に乗車であった。
しかしこのまま列車を待って落部まで行くと探索時間が9分しかない。
一方、綾小路さんが持参している時刻表は全国版ではなくJR北海道版であった。
この時刻表にはバスのダイアも全国版に比べてかなり詳しく載っているのである。
さきほどの山崎駅から乗車した路線もよく見ると載っていた。
これで見るとバスで行くと30分の探査時間が確保出来そうなのである。
そこで予定変更。ここはバスで行く事にしたのである。
バス停まで行ったが待合室がない。しかもバスの時間までまだ1時間くらいあった。
そこでバス代の節約と時間潰しを兼ね途中まで歩く事とした。しかしこれが大変であった。
いつの間にか雪は小雨に変わり道路の雪も解けて水たまりがあちこちに出来ていた。
歩道がない部分も多く車の水しぶきを浴びる事多数。しかも次ぎのバス停にもなかなか行き着かない。
やっと着いた所で残り15分。そこでバスを待つ事にした。
しかし時間が来てもなかなかバスが来ない。このままではバスに変更した意味がなくなる。
そればかりかへたをすると列車にも乗り遅れてしまう事にもなりかねない。
焦りが濃くなり出した10分後ようやくバスがやって来た。ほっ。
バスに乗車してしばし、ようやく落部駅に到着した。
こうして何とか20分くらいは探査時間を確保した綾小路さんであった。
落部駅
続いては13時56分発の上り列車で石谷駅に向かった。
当初は石倉駅で下車して本石倉(2.1キロ)、石谷(3.9キロ)と徒歩で巡る予定であった。
しかし先ほどのバスの時刻表を見ると石谷駅まで列車で行けば3.9キロをバスで行けそうであったからである。
石谷駅
石谷駅からはバスで本石倉駅へ向かう事が出来た。
本石倉駅
そして本石倉駅から石倉駅までは当初の予定(方向は違うが)で徒歩である。
2.1キロ、この時も悲惨で靴の中はぐしょぐしょになった。
おまけに郵便局の集配の車に泥水を引っ掛けられズボンの膝から下が真っ黒けになってしまったのである。
今日が最終日でよかったが。
こうなると先ほどの3.9キロがバスで移動できたのがラッキーに思えてきた。
ようやく石倉駅に到着。小さな駅なのにやたらとホームが長い。
雪の上にいつも見ている(犬、狐等)のとは違う動物の足跡が。指が3本。カモメか何かの海鳥だ。何しろ海が近い。
石倉駅
石倉駅の探索を持って予定は全て終了した。後は札幌に向かうだけである。
16時35分発の下り列車で長万部駅へと向かった。
長万部駅 (右)はH15-1-6撮影
長万部駅には17時43分に到着した。
周遊区間はここまででここからはまた指定の特急で札幌に戻る訳である。
綾小路さんは19時13分発の北斗19号の指定をしていた。
そこまで待ってももう他の駅を探索する列車はなかったのである。
しかし長い。このまま室蘭本線の各駅停車でも函館本線で小樽回りでも札幌への到着時間はそうは変わらないのである。
しかしこの時間を利用して長万部名物のかにめしを購入。
もう札幌に戻るだけなのでビール、酒も購入した。
そして19時13分、ようやく北斗19号がやって来た。
綾小路さんは駅弁にビール、酒。
ごきげんになりながら札幌に戻ったのであった。
綾小路さんの漫遊は次回に続く!
長万部駅弁 かにめし ¥1000 かにめしは”駅”ではなく駅前すぐの”かなや”にて購入可能。
今回の漫遊で探索できなかった駅
(左)森駅 H15-1-24撮影 (中)山越駅 車内より撮影 (右)山越駅 H14-11-14撮影
(左)黒岩駅 車内より撮影 (中)北豊津駅 H14-11-14撮影 (右)国縫駅 H14-10-20撮影
中ノ沢駅 H14-10-20撮影
至 函館 | ![]() |
姫川 | ![]() |
森 | ![]() |
桂川 | ![]() |
石谷 | ![]() |
本石倉 | ![]() |
※1 |
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至 函館 | ![]() |
東森 |
※1 | ![]() |
石倉 | ![]() |
落部 | ![]() |
野田生 | ![]() |
山越 | ![]() |
八雲 | ![]() |
鷲ノ巣 | ![]() |
※2 |
※2 | ![]() |
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