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この一言で島本さんとの関係は、はじまる。 おっちゃんは、とにかく女性に弱いので、年配の人であろうと、小学生であろうと、やさしい言葉をかけるのも忘れない。その一言にふれたくて、立ち寄る人も多いのだ。
桜ではなくて、櫻。
ロシアの作家チェーホフの『櫻の園』も、女性の友情や学校生活をテーマにしたものだったように記憶するが、おっちゃんの好みの世界が屋号にも反映されていて、よくあるたこ焼屋さんとは、ひと味もふた味もちがう、粋な雰囲気をかもし出しているのだ。
7年前、間口も倍にして、「天下一品のたこ焼」のりっぱな看板もはいった。
大きなタコや特製ソースを入れた年代ものの壺が整然と並び、鉄板のまわりのそうじも行き届いている。
白いエプロン、ブルーのキャップ。これがおっちゃんのトレードマーク。
コナを混ぜる音もリズミカル。
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