3豆AVという話題の時の小話。

 

配役等の注意書き

食い詰めて、AV俳優になろうと決めた豆。監督モーちゃん。そして、相手役の男優、かーる。

「監督、本当に、彼なんですか?本当に、本当なんですね。最初の振りだけがこのきれいな彼で、あとは、相撲取りみたいなのが出てきたりしないんですね」
ずいぶんマニアックな作品ばかりを渡り歩いてきたかーる。突然の幸運に舞い上がっています。
面接後、即、撮ろうと、言い出された豆は、緊張気味で、開き気味の瞳孔は、潤み気味。そして、頬はこわばっています。
でも、豆には、サッカー賭博でできた借金がありました。
「かーる。がっつくんじゃない。彼が、怖がっているだろう?先輩らしく、リードして緊張をほぐしてやるんだ」
モーちゃんは、震える豆をフィルムに収めながら、にやにやと笑っています。
かーるは、まず、軽いスキンシップからと、震える豆の髪や、頬にキスをしました。
「大丈夫だから。俺、この業界長いし、優しいって、これでも相手役には受けがいいんだ。モノは、ちょっと大きめだけど、無理はさせないし、安心して」
「・・・よろしくお願いします」
小さな豆の声に、かーるの喉がごくり。と、鳴ります。
豆の金髪を撫でながら、唇にキスしようとします。
覚悟を決めている豆も、キスのために唇を寄せます。
「ちょっと、待った。やはり、この場合、かーるより、俺のほうが、絵面的に、彼とベストマッチだ」
モーちゃんは、いきなり洋服を脱ぎだし、かーると豆のいるベッドに近寄りました。
「そんな!監督。だって、あんた、いつもは、俺以外の誰がカメラに指示が出せるんだって、俺が勃たない時だって、無理やり勃たせてやらせるくせに!」
「彼の大事な処女作だぞ。相手役だって、それ相当な人間が務めなきゃ、これからの彼の人生にかかわる」
豆の体の上には、二人の男が、のしかかりました。
二人は、先を争うように、豆に襲い掛かります。
『実録、レイプ けだものたちに犯された私』
豆の処女作は、モーちゃん監督のプライベートライブラリーに並ぶことになりました。
その後も、彼の作品が、店に並ぶことはありません。

 

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