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インタヴュー/A SEED JAPAN

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あなたのコンビニ依存度は?

A SEED JAPANのブースでは「コンビニ依存度チェック」なるものをしていた。5つの質問に答えてその合計点であなたのコンビニ依存度を診断してしまう。といったものだ。私の場合は30/100点で依存度は低い方だった。あなたもA SEED JAPANのホームページでチェックしてみては?
コンビニ依存度チェックを終えた後、スタッフの田辺さんに話しを聞く時間を取ることが出来た。

きれいな会場にA SEED JAPANあり

こちらの団体も学生のボランティアが多いようだ。
フジロックとA SEED JAPANの関係はいつどのような形で始まったのだろうか「第2回の東京開催から参加していて、94年にレゲエの祭典"JAPAN SPLASH"にスタッフの仲間が観客として参加した時にあまりの会場の汚さに驚かされ、A SEED JAPANが何とかできないかと考えて成功したためこういったイベントに参加するようになった」らしい。フジロックも見るも哀れな第1回の天神山の失敗の経験があるだけに第2回目以降のA SEED JAPANの参加はまさに理想のフェスへの第一歩だったに違いない。
田辺さんは元ちとせのファンのようでライヴはもちろん、現在のお気に入りの一枚も彼女のようだ。彼女の歌声には何かを感じさせるものがあるんだよねぇ。
ロックと社会の関係については「普段は接点がなくても音楽という媒体を通してメッセージを出すことができるNGOにとって有効な場であると考えている。特に若者に有効なんじゃないか」とやはり若者に対する影響力を感じているようであった。
フジロックでもお馴染みになったことで「声を掛け合うコミュニケーションが出来ている」ようでフジロックとA SEED JAPAN、そして観客は強い繋がりで結ばれているようだ。こういった話しを聞くと、一部の心無い観客が会場を汚すことに対して残念でならないし、沢山の人がいる場としての良い面も悪い面も見えてくるようだ。

進化するA SEED JAPAN

常に進化しているA SEED JAPANは今回新たな紙食器を導入した。「アシ、サトウキビのカスなどの非木材を使ったパルプモールド容器を導入して、環境に優しいフェスティバルに」穏やかに語ってくれたのだが、次の質問に及ぶとその穏やかな雰囲気は微妙に変化してきた。2002年の8月26日から行われるヨハネスブルグサミットにブッシュ米大統領が参加しないことについての質問について「ブッシュの行動には信じられない。参加しろ! アメリカ、オーストラリア、カナダはいつも後ろ向きな発言ばかりしている。せめて、環境を良くしようという私たちの取り組みの邪魔をしないでくれ」と地球環境よりも企業や自国の経済にばかり目を向ける国にはひどく不満を抱いているようだ。
京都議定書に関しては「個人的には問題だらけ」としながらも、「A SEED JAPANの立場としてはとにかく、2003年の段階での発行を目指している」そうだ。具体的に議定書の問題をと訊いてみると「森林での二酸化炭素の吸収を認めたのは、対策の先延ばしでしかない」他にもまだまだ不満はありそうだった。
フジロックやサマーソニックなど夏のフェスを僕たちが満喫できるのは、こういった彼らの並々ならぬ努力があるおかげである。ただ、彼らの努力だけではもちろんどうにもならないし、僕たち観客の一人一人がゴミ問題に限らず常に気にかけることで素晴らしいフェスが実現している。これをぶち壊すのは簡単だが、続けていくのはかなり大変である。しかし、出来ないことではないのだから、今後もフェスを最高のものにしていくためにもお互いががんばっていこうじゃないか。そんな気持ちでインタヴューを終えることができた。


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