***********************************************************************************************************

インタヴュー/CHANCE(平和を創る人々のネットワーク)

***********************************************************************************************************

ついにインタヴューを奪取

事前にメールで取材の依頼をしていたのと、自分で名刺を作っていたのでスタッフの方に声をかけるのはちょっと緊張したものの、その旨を話すと対応していただいた高橋さんが早速インタヴューに答えてくれた。
インタヴューの内容はどのNGOにも共通する質問と、それぞれの団体で取り組んでいる内容から別々の質問を考えていた。まず訊きたかったことは、どういった人たちがNGOに参加しているのかといったことだった。「多くの人がボランティアで参加しています。主婦の方や、学生の方、フリーランスの方などさまざまな人が参加しています。フリーランスの方などが警察への許認可の届け出をしてくれています」なるほど、やはり時間的に融通のきく人たちが多く参加しているようだ。まあ、予想通りではあるが、一体どんなことからこの団体が生まれ、そこに参加されたのだろうか。「9.11.の事件以降小林一朗さんの呼びかけでメーリングリストがアッという間に1000人以上になり、1週間たらずでピースウォークが実現しました。当初は週に1回、今でも月に一度はピースウォークを開催しています」「このチャンスは組織ではなく、各プロジェクトがベースになって活動しています。ピースウォーク以外にも翻訳のプロジェクトや有事法制に関するもの、アフガンに関するもの、スタディー・ツアーを企画し、アフガンとパキスタンの国境付近まで行きました。また、オオツカモスクさんと提携をし、衣料支援なども行いました。また、亡命でつかまった人の支援キャンペーンなどさまざまなプロジェクトが動いています」矢継ぎ早に自分たちの活動を紹介してくれた。その熱弁といったらこちらが圧倒されてしまうほど真剣そのもので、自分の活動にとても熱心であることが僕にもすごく伝わってきた。

音楽の話

フジロックでの取材ということで、音楽の話も訊いてみが、「皆音楽好きで、時間があればそれぞれがステージに足を運んでライヴをみていますよ」といった答えが返ってきた。無人島に持っていくなら誰のアルバムなんていうちょっと陳腐な質問もしてみた。「坂本龍一のピアノ曲を集めたオペラのアルバム」最近のロックが社会に貢献したこととして「坂本龍一のZeroLandMine」を挙げていた彼女はどうやら坂本龍一の大ファンのようだ。
音楽と社会との繋がりについては「音楽は感覚として訴えるのにすごい力を感じるが、いい音楽が一つの方向へ向かうことは時として危険なことにもなり得るんじゃないかなぁ。ナチスがワーグナーの音楽を巧みに使って国民を煽動したことなどはそのいい例になる」とナチスを例に出し、音楽が時として悪用される可能性にも言及し、諸刃の剣であることも強調されていた。

グリーンステージからピースウォーク

グリーンステージでのアピールについても訊いてみたが、彼女のそばに座っていた男性が実際にグリーンステージに立っていたようで「前の方の人たちは反応してくれたし、後ろの方の人たちも聞いてくれていたと思うよ。グリーンステージのアピールの後、アヴァロン・フィールドに戻る時にジョン・レノンの「ギヴ・ピース・ア・チャンスを歌いながらピースウォークをしたけれど、その間手を振ったり一緒に歌ってくれる人もいたりとすごくいい雰囲気でアヴァロンに戻ってくることができた」と観衆のその反応ぶりにすごく手応えを感じているようだった。
ブースに来る人に関しては、「話し込んだり、活動内容を聞きに来る人もいるが、ハガキや広告を持っていく人が多いかな」ということだった。フジロックについては「まず、きれいな会場であること」とA SEED JAPANの取り組みをかなり評価していた。「客のマナーはいいし、ハメを外しすぎないことがいいじゃないでしょうか」と冷静に分析していた。

自分の周りにある問題は?

9.11がきっかけで生まれたこのチャンス、やはり9.11についてどう思っているか訊かずにはいられなかった。「テロ行為もその後アメリカが行った、報復の名のもとの戦争もあってはならないものだと思います。いづれも犠牲者の多くが民間人だからです。特にアメリカの行動に対して世界が支持しているのを見ると世界がヒステリックになっているんじゃないかといった感がする」中国の審陽での事件に関しては「日本の島国根性を感じますね。カナダなどは一定期間で永住権が貰えるのだけれど、それと比べてあまりにも差がありすぎる」と日本の亡命者への対応を批判していた。
じゃあ、実際どうすれば平和がおとずれるのか?「戦争が環境を破壊し、そこから貧困が生まれ、また新たな憎悪が戦争を引き起こすように、バックグラウンドにある様々な問題が複雑に絡み合っています。平和を実現する為にはそれらを地道に一つ一つほぐしていかなければならないので、一筋縄ではいかないと思います。その問題をより分かりやすく皆に知らせることもNGOの大切な役割だと思います。時間はかかっても一人一人が自分の問題と思うことが大切だからです」確かにそうである。だが、一人一人が自分の問題と思ってくれるかどうか、本当に一筋縄ではいかない問題がここにはある。
例えば有事法制。「有事法制の内容の問題もさることながら、この法案が私たちの知らないうちにどんどん進んでいくのが怖い。これも無関心であるということが最大の問題なので、私たちは、こういった問題を知ることから始めるということをアピールしているし、有事が起きることでなく、戦争を起こさないプロセスを作り上げていくことが肝心であり、そのプロセスにもっと時間をかけて論議するべきなんじゃなかしら」
この社会には、問題が山積している。身近な地域の問題から国際的な問題まで、その内容は本当に様々である。全てのことに精通することは無理だが、少なくとも自分に関することや自分の周りで何が起こっているのかといったことぐらいは知っておくべきではないだろうか。


このページのトップに戻る

NGO村で取材敢行に戻る

フジ・ロック・フェスティバル・レポートに戻る

フジ・ロック・フェスティバルに戻る

home