Made In Heaven



It's A Beautiful Day
Made In Heaven
Let Me Live
Mother Love
My Life Has Been Saved

I Was Born To Love You
Heaven For Everyone
Too Much Love Will Kill You
You Don't Fool Me
A Winter's Tale
It's A Beautiful Day(Reprise)





イッツ・ア・ビューティフル・デイ

美しい日だ
太陽が輝いている
良い気分だ
今、僕を止めようとする人は、誰もいない

申し分ない日だ
気持ちが良い、しゃんとした気分だ
そして誰も、誰も僕を止めようとはしない
ママ

時々、悲しい気分になる、ひどい気分になる
でも今、僕を止めてくれる人は、誰もいないんだ
望みがない――なすすべもなく、どうしようもない

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メイド・イン・ヘヴン

運命に身を任せているんだ
喜んで、自分の役割を果たすつもりだよ
辛い想い出とともに暮らし
僕の心すべてを傾けて、愛しながら

天が定めたこと、天に授けられたもの
すべては、そういうことだったんだ
天が定めしこと、天に授けられしもの
人はそう言うんだ
わからないかい
それが、みんなが僕に向かって言うことなんだ
わからないかい
ああ、わかってる、わかっているよ、それが真実なんだ
そうさ、すべてはそういうことだったのだろう
僕の心の奥深くでは

犠牲を払わなければいけないことを、学んできた
僕の世界がひっくり返った時
可能性を探し、待ち望んできた
でも、それほど多くのものは見つからなかった

神の思し召しだ、神の思し召しなのだ
わかったことは、それだけ
神の思し召し、神の定めたもうたこと
みんなは、そう言う
本当に、そうとしか思えないものだった
わからないかい
そう、みんな、みんながそう言うんだ
そうとしか思えないと

嵐がやってきた時
それは神の思し召しなのだ
雲が切れ、空が晴れ渡って行く時
僕は願う、ずっと永遠に続いていてくれと
ずっと続けばいいと願うんだ、永遠にずっと、と

今まで、ずっと自分の役割を果たしてきた
ゴールを見つけられることを期待して
すべての悲嘆を自分の内に抱きこんで
でも、そのすべてを自分の魂の糧としながら

神の思し召し、神の思し召しなのだ
すべては、そうとしか思えない
天が定めたことだ、神の思し召しなのだ
みんな、そう言うんだ
見ていてごらん、本当にそうとしか思えなかったよ
わかりすぎるほど、はっきりしてる
そうさ、みんなが、みんなが、みんなが僕にそう言うんだ
わかりきったことさ、そうとしか思えない
そういう星の巡り合わせたっだ
そういう星のもとに生まれたと

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レット・ミー・リヴ

僕の心のかけらを、もう少し奪っていかないのかい
持っていって、壊して、引き裂きはしないかい
僕はただ、与えることだけしかできない
貴方はただ、奪うだけ
なぜ、新しく出直すことを、させてくれないのか

僕を生きさせて(だから、僕を生かしておいて)
僕を生きさせて(そして、放っておいて)
僕にいのちを、ああ、愛しき人よ
そして、新しくやり直させて欲しい

僕の魂の欠片を、もう少し奪っていくといい
貴方が完全にその支配を手にするまで
こね回して、揺さぶって、形作ってはみないのかい
貴方は、奪うことだけがすべて
僕は、与えることだけがすべて
貴方に求めることは、ただ一つ
それは、生きるチャンスが与えられること

(だから、僕を生きさせて)――僕が生きていられますように
(僕を放っておいて)――僕を生きさせて、生きていられるように
僕に命を与え、新しくやり直させてください

長く、辛い苦闘だった
でも、君はいつも僕を頼ってくれた
そしてもし、君が困ったならば、ねえ
これから僕が何処にいるか、わかっているね

僕の人生の欠片を、もう少し持っていかないのかい
ひねって、ひっくり返して、ナイフのように切るんだね
君は、生きていることがすべて
僕は、死ぬことがすべて
僕たちは、ただ友達でいられないなんてこと、ないだろう
偽りの上に生きるのは、やめるんだ

だから、僕を生きさせて(僕を生かしておいて)
僕が生きていられますように(僕を放っておいて)
僕に命を
(どうして、もう少しだけでも生きて)
ああ、ねえ君
(もう少し、愛をください…)

 生きさせて
 どうか、僕に命を
 ああ、ねえ、君、僕を生きさせて
 そして、新しいスタートを切りたい

 僕を生きさせて(生きさせて)
 ああ、ねえ(生きさせて)
 来いよ、(生きさせて)
 君の心の中で 
(新しい一かけらを、新しい一かけらを持っておいき)
 僕を生きさせて
(心の片隅でいいから)

ほんの少し、新しい欠片を持っていかないかい
僕の心のかけらを、あげるよ
ああ、ベイビー
新しいスタートを切るんだ
貴方はただ、奪い給うだけ
僕に生命を

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マザー・ラヴ

君と一緒には、眠りたくない
情熱も、必要としていないんだ
僕の人生がまっさかさまに何処かへ向かっているような
そんな気分にさせる、嵐のような愛情も欲しくない
僕が求めているのは、快適さと慈しみだけ
わかっている、僕の彼女は優しさをくれる
母なる愛を

孤独な道を、長く歩きすぎてしまった
おなじみの変わらぬゲームには、もううんざりだ
僕は世の中には通じている、そして僕は強い男だと人は言う
でも僕の心は重く、希望は去ってしまった

街からはずれ、下界の冷たい世界の中
僕は哀れみは欲しくない、ただ安全な隠れ家が欲しい
ママ、どうか、もう一度僕を入れて欲しい

波風を立てたくはないんだ
でも、君は僕に、望むだけの愛をくれるね
僕が泣く所を君に見られたらと思うと、とても耐えられない
死ぬ前に、平和を渇望しているんだ
知りたいのは、君がそこにいるかどうかだけ
君はあらゆる優しさを、僕に捧げてくれる気だね
母なる愛よ

身体が痛み、眠れない
夢の中に、友達がみんな出てきたよ
太陽が沈む時、こんな気分なんだろうか
僕は故郷に帰ろうとしているんだ
素敵な――母なる愛の元へ

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マイ・ライフ・ハズ・ビーン・セイヴド

これが、今僕たちがいる所
みんな、ここから別々の道を行く
それが、今のことのあり方
混乱の中の

新聞で読んだよ
どの紙面にも、誰かの死が載っている
主よ、天に主のおられることを感謝します
僕の生命は、救われました

さあ、きた、偽りを告げようと
ほら、来たよ

最初にスタートしたその場所に、ちょうど戻ってきたんだ
みんな、ここから別々の道を行く
それが、今のことのあり方
混乱の中の

新聞で読んだよ
どの紙面にも、誰かの死が載っている
主よ、天に主のおられることを感謝します
僕の人生は、救われました

僕の生命は、僕の人生は、救済される
僕の命は、人生は、生涯は、救われた

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ボーン・トゥ・ラヴ・ユー

君を愛するために生まれてきたんだ
この胸の鼓動の一つ一つをすべて捧げて
そうさ、僕は君を慈しむため、生まれてきたんだ
この生涯の、一日一日すべてをかけて

僕にとって、君はたった一つのもの
僕は君のためだけに生きる男
君は、僕のために作られた
君こそ、僕の歓喜
あらゆる機会を与えられたとしても
君の愛のために、すべて捨ててもいい

だから、僕にチャンスを与えてくれ
君とのロマンスが欲しい
僕は夢の中に捕らわれてしまっているよ
その夢が、実現しようとしているんだ
信じられない
こんなことが起きるなんて
目のさめるような驚きの感情が
やってこようとしている

君を愛するために生まれてきたんだ
この胸の鼓動の一つ一つをすべて捧げて
そうさ、僕は君を慈しむため、生まれてきたんだ
この生涯の、一日一日すべてをかけて

君を愛していたい
どんな小さなことでも、君にまつわるすべてが好きだ
君を愛していたいよ
君を愛するために、生まれたんだ
君を愛するために、生まれてきたんだ
そうさ、僕は君を愛するため、生まれてきたんだ
君を愛するために、生まれてきたんだ
君を愛するために、生まれてきたんだよ
この生涯の、あらゆる一日一日が

驚くべき素晴らしい感情が
やってこようとしている

そうさ、僕は君を愛するために、生まれてきたんだ
この人生、あらゆる一日一日、すべてそうさ

行こう、君を愛してる
そうさ、僕は君を愛するために、生まれてきたんだ
君を愛していたい
僕は君を愛していたいよ
寂しいんだ、とても寂しい
そうさ、君を愛していたいんだよ
そうさ、だから僕にくれないか

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ヘヴン・フォー・エヴリワン

天国になれる
ここは天国になれる
すべての人にとっての天国に

冷静な考察が幅をきかせる時代だけれど
君がやってくる、するとすべてが正しく思えるんだ
愛情はすっかり冷え切ってしまっている時代だけれど
君が僕の側に座ると――すべてが心地よくなる

これは、すべての人にとっての天国になれたんじゃないかな
この世界は満ち足りて、面白くもなれたと思うんだ
これは、すべての人にとっての天国に、なれたと思うんだ
この世界は自由に、そして一つになれたような気がするよ

冷めたごまかしに満ちたこの世界でも
君が微笑むだけで、僕は上手くやっていけるような気がする
残酷な拒絶にあって、困難な時を過ごしていても
君がやってくると、僕の心の悩みは軽くなるんだ

そうさ、すべての人にとっての天国になれたかもしれないんだ
この世界は満ち足りて、面白くもなれたと思うんだ
それは、すべての人にとっての愛であるべきなんだ、そうさ
この世界は自由で、そして一つであるべきなんだ
僕らの娘たち、息子たちに愛を伝えよう
愛を、愛を、それはすべての人にとっての、天国になれるはずなんだ
わかっているだろう
これは、すべての人にとっての天国に、なれるはずさ
これは、みんなの天国になれるはずなんだよ

きいてくれ、他の人たちに対して、人々がやっていることはなんだ
彼らは自らの命を奪い、自らのゴールを破壊している
彼らの根っこにあるプライドや威厳は
剥ぎ取られ、引き裂かれ、容赦のない視線に晒される
すべての人にとっての天国が訪れた、その時に

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トゥー・マッチ・ラヴ・ウィル・キル・ユー

今の僕は、かつての僕だったものの切れ端に過ぎない
あまりに多くの苦い涙が、雨のように降りそそいだから
心のより所から遠く離れ
たった一人で、このことに向きあってきた
あまりに長い間、ずっと
誰も、僕に本当のことを言ってくれなかったような気がする
僕の混乱した心の状態では
どう発展し、その苦闘がどうなって行くかと言うことを
以前の事を振りかえって見ているんだ
何処で間違ってしまったのかを、見つけるために

あまりに過剰な愛は、君をだめにしてしまうだろう
もし君が心を決められないのならば
現実の恋人と
君が捨て去った愛との間に、引き裂かれてしまう
君はとんでもない災厄に向かって突き進んでいる
その前兆を気づこうとは、決してしないから
あまりに過剰な愛は、君を殺してしまうだろう
いつもそうだ

僕は、かつて僕だったものの影に過ぎない
ここから出て行くすべは、何処にもないように思えるよ
かつては君に、太陽の光を届けてあげられたのに
今の僕は、君をめいらせることしかできないなんて
君が僕の立場だったら、どうしていただろう
選ぶなんて、不可能だとは思わないかい
何処にも、何も意味なんてないんだ
どこへ行っても、僕が負けるしか道はないんだ

あまりに過剰な愛は、君をだめにしてしまうだろう
確実に、誰も認めてはくれないだろうけれど
それは君の力を吸い取っていく
そのために君は懇願し、叫び、這いまわらなければならなくなる
そしてその痛みは、君を狂気に落とし入れるだろう
君は自ら犯した罪の犠牲者なんだ
あまりに過剰な愛は、君を殺してしまうだろう
いつもそうだ

あまりに過剰な愛のために、君はだめになってしまうだろう
それは君に偽りの生活を送らせる
過剰な愛のために、君は殺されるだろう
そして君が、その理由に気づくことはない
君は自分の人生を捧げ、魂を売り渡したんだ
だけど、もう一度言うよ
過剰な愛のために、君は滅ぼされるだろう
最後には
そう、最後にはね

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ユー・ドント・フール・ミー

からかわないでくれ
バカにしないでくれよ

からかわないでくれ――その魅惑的な瞳で
そのセクシーな微笑で――僕をからかわないでくれよ
君は僕を支配できはしない――驚くことはないさ
君は嘘を言ってくるね――馬鹿にしないでくれよ

あの女の子には気をつけなさい、そうママは言う
わかっているだろうけれど、あの子は良くない、そうママは言う
ママは言うんだ。落ち着きなさい、そしてバカなまねをしてはだめと

ご機嫌取りはやめなよ
からかわないでくれ
彼女は君を狙っている
誘わないでくれ
君を落とそうとしているんだ

君は僕を意のままにはできないさ――バカにしないでくれよ
からかわないでくれ――彼女は君を狙っているんだ
誘わないでくれ――彼女は君を落とす気さ
遅かれ早かれ、君は彼女の意のままに、振りまわされるんだろうね

バカにしないでくれ
からかわないでくれ
僕に「気にするな」なんて言う必要はないよ
僕がもう知っていることを、わざわざ教えてくれる必要なんてないさ
遅かれ早かれ、君は彼女の意のままに踊らされるんだろうね
そう、彼女は君を狙っているんだよ
彼女は君を落とす気なのさ

ママは言う、落ち着きなさいと
ママは言う、あの娘は君を騙しているだけだと
彼女は君に狙いをつけているんだ
彼女は君を落とす気なのさ
からかわないでくれよ
バカにしないでくれよ

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ウィンターズ・テイル

冬が訪れる
赤みを帯びた空が輝いている
かもめたちは頭上を飛び去っていき
白鳥たちは水面を滑っていく
煙突のてっぺんから昇っていく煙
僕は夢を見ているのだろうか――
これは夢なのだろうか――?

夜の帳が下りて
空には絹のような月が出て
子供たちは空想にふけり
大人たちは見守っている
なんて超越した感覚なのだろう
僕は夢を見ているのだろうか――
これは夢なのだろうか――?

(夢を見ている)
とても静かで、平和な気分だ
静寂と至福に満たされて
あたりには、魔法のような雰囲気が溢れている
本当に素晴らしい、なんて壮大な眺めだろう
この手のひらに
世界中の夢をのせて
なんと息を飲むようなシーンだろう

(夢を見ている)
炎の側での、気持ちのいいお喋り
ちょっとした、あんなことやこんなこと
陽気な笑い声がさざめいて消える
柔らかい雨が僕の顔を濡らす
ここはなんて桁外れな場所なのだろう
そして子供の夢は
大人の希望なのだ

すべてがとても美しい
空に描かれた風景画のように
山々が、はるか高く聳え立ち
小さな女の子たちが声をあげ、泣いたりしている
僕の世界は回る、ぐるぐると回っている
信じられないよ
くるくる回されているような気分だ
僕は夢を見ているのだろうか
これは、夢なんだろうか――
ああ――至福の感覚だ

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個人的レビュー

「Made In Heaven」――「Innuendo」の録音が終わってからも、 体調の良い時、できるだけの気力で曲を書き、歌いつづけたFreddieでしたが、スタジオアルバムをもう1枚作るだけの マテリアルを完成させることはできなかった。それを彼の死後、残されたメンバーたちが補って、1枚のアルバムにし、リリースされたものです。 その間、丸3年以上の歳月に、残された3人のメンバーたちの思いを垣間見るような気がします。

 このアルバムは、死を前にしたFreddieの遺言であり、見送るしかない他のメンバーたちの思いでもある――
どうしてもそう思えてしまうので、あえて一曲一曲に解説やコメントはつけません。まあ、経緯上から言って、「I Was Born To Love You」から 「You Don't Fool Me」あたりは、普通のラヴソングかな、という気もしないでもないですが、深読みすると別の意味にも取れてしまったりしそうで、 ちょっと微妙な感じです。

 そこにこめられた意味の重さゆえ、万感溢れる思いがしますが、なによりこのアルバムから感じられる 圧倒的な優しさや静寂さが、かえって胸に迫ります。

個人的ベスト3

  1. LET ME LIVE  
  2. MOTHER LOVE
  3. I WAS BORN TO LOVE YOU

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