春リンドウの俵山

俵山（１０９５ｍ）への地図

　今年のゴ－ルデンウィ－クは飛び石で大型連休といった観ではありませんでしたね。

　短期間に休みが集中して何処へ行っても人ばっかりといった風でした。そこで、喧噪を避けて静かな春風に吹かれに阿蘇外輪山の一角、春リンドウが満開の俵山に出かけてみました。

　熊本市から一路第二空港線を空港へ向けて走り、空港の少し手前から右に俵山方面の標識に従って進みます。後は一本道で、最上部の俵山峠（俵山園地）の駐車場に車を置きます。

　途中の斜面では色とりどりのパラグライダ－や山菜取りと思い思いに休日を過ごす人々でとってもにぎやかでした。　　

可憐な春リンドウ

おきな草の花

　駐車場、左手より展望所の横を経て、いきなり急斜面に取り付きます。ふうふういって、２０分ぐらいでやっと道がなだらかとなり景色を見る余裕が出てきます。左手には阿蘇谷が広がり、右手は遠く有明の海が望める草原のなだらかな、楽しい尾根歩きとなります。足下には春リンドウの可憐な花が春風に踊っています。

　足で踏まないように気を付けながら、小さなピークを二つほど越えるといよいよ、俵山山頂直下の心臓破りの坂となります。途中の道には西国三つ葉ツツジや、翁草がこれまた可憐に笑っています。

　この坂が大変で、あえぎながら１５分ほどでいきなり山頂に出ます。山頂からの眺望は絶景で、阿蘇山はもとより遠く久住連山、祖母傾山群、九州脊梁と手に取るように見ることが出来ます。

　日は燦々と照りつけてきますが、この季節は日光を遮るものが何もない山頂でも心地よく、お弁当に缶ビ－ルとおきまりの山行フルコ－スもさながら天国とはかくあるべきかの素晴らしい食事となります。

　娘たちは広い山頂を所狭しと駆け回り飽きることがありません。その間に私は睡魔の誘いに白日夢の世界に遊んでいました。まさに、素敵な休日の一コマでした。

　コ－スタイムは　俵山峠－俵山山頂　１．５時間です。帰りも同じくらい見ておけば十分です。春リンドウの花期は長いですので、早速お出かけ下さればまだまだ間に合いますよ。ただし、リンドウは夜には花を閉じてしまいますので、明るい内にお出かけ下さい。