『尾ノ岳』の地図と案内 |
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『尾ノ岳』(1041m) 尾ノ岳は阿蘇を環状に取り巻くカルデラ地形の特徴である『阿蘇外輪山』の北西の一角にある山である。この山の頂上には一等三角点があり周囲からもよく目立つ山である。もちろん、山頂からの展望も360度で手軽な割には眺望のよい山である。 ところでこの山に登るには注意が必要である。よく下調べをしないと、登山者は間違った”オノダケ”に登ってしまうことになりかねない。というのは、すぐ隣に同一の山名の山があるからである。普通の地図には載っていないがそちらは『斧岳』と表記し、音は全く同じである。左の地図に参考までに位置を記しておいた。本編で述べる尾ノ岳は熊本市から出かけていくと、左手に見えてくる方である。 外輪の高原地帯から見上げる尾ノ岳は単なる草つきのピークであるが、外輪の平坦部の標高が1000m近いために結構標高があって、1041mである。すぐ下を道路が上津江村に向けて通っているため登るのは容易で、ホントにあっと言うまである。ドライブがてらに登って眺望を楽しむのにはよい山である。 |
5月3日(晴れ) 今回は、家族で南小国へ出かける途中で一登りといった風に、昼食をとるために『尾ノ岳』に足を運んだ。 朝早々に起床し、連休中を友人の家族と阿蘇の南小国町で過ごすために、昼食用のサンドイッチを準備して熊本市の自宅を10:30に出発、熊本空港の横を抜けて一路、『尾ノ岳』をめざす。子供たちは、これからの連休に車の中ではしゃぎ回っている。本当に子供というのはなにをするにも120%エネルギ−全開でうらやましいことである。
ミルクロ−ドが菊池阿蘇スカイラインと交差したところから左折する、今日は久住方面へと右折していく車が殆どで、なんだか変な気になる。左折をして、ものの1Kmも行かないところに菊池スカイラインの料金所があるが、今回はその直前を上津江村方面に右折する。ここの角には、熊本県の草地畜産試験場があり、阿蘇の酪農などの研究をやっている。そういえば、阿蘇は昔は鬱蒼とした森林で覆われていたものが、人の酪農のために開墾されてこのような美しい草つきの草原になったということであり、人の力の大きさにはびっくりさせられる。 試験場の角から3Kmほど行くと、道が下りこみになるところで左手に砂利の大きな広場が見えてくる。この広場が、目指す『尾ノ岳』の登り口である。家を出てから1時間と45分の行程であった。車を広場の最も試験場よりに止めると、家族そろってわいわいと登山開始だ。
しかし、頂上からの眺望はすばらしいものであった。北側には遠く玖珠の万年山(はねやま)が望め、 すぐ眼下には上津江のサ−キット場が一望の下である。東に目を転ずれば、久住の山並みが足下から続く高原の雲の上にどっしりと腰を下ろしており、南には近景に阿蘇五岳とカルデラ、遠景に祖母山群を配して、 まさしく絵のようである。早速景色を肴に昼食をとる、ビ−ルでもと行きたいところだが今日は先があるのでやめにした。残念至極であった。 |