日 時 平成25年11月27日(水)
場 所 東京プリンスホテル 「プロビデンスホール」
〔 高村正彦 自由民主党副総裁 挨拶 〕
こんなに大勢の皆さんが、私を物心ともに支えてやろうと言うことでお集まりいただきました。
心から感謝申し上げます。とくに私が凄いのではなくて、たまたま星占いでこの日が当たった
だけです。24時間ほど前に安倍総理が「消費税の引き上げを1年半伸ばす。そして解散を
する」とおっしゃいました。その総理の言葉の中から「何が何でもデフレから脱却をするんだ」
というすさまじい決意を感じ取ることが出来ました。「1年半後に消費税率を上げる時には景
気弾力条項をつけない」と言うことは、デフレ脱却にすさまじい決意を持つとともに、「財政再
建にもきっちり目配せをする」ということであります。1年半後には必ず所得が物価上昇を追い
抜いていくんだという自信を示したことでもあります。
来年10月の消費税引き上げを変えるわけで有りますから、民主主義で大切な国民のための国民による政治のために、国民の信を得たいという見識
の高さを感じるものであります。
民主党の枝野幹事長が、「自分が安倍総理だったら、秋の臨時総会で解散をする」とおっしゃっていました。それを本当に安倍総理がしたら、「大儀が
ない」はないでしょう。維新の党の橋下さんも「消費税率引き上げを伸ばすのであれば、国民に信を問うべきだ」と、ずっと言ってきたのです。 次世代の党の山田幹事長も「税金を上げる時には国民の信を問わなければいけないけど、延ばす時には信を問う必要はないんだ」と、もっともらしい ことを言ってましたが、延ばすということは、次の時代の人に税金が重くなるということでしょう。「次の時代の人のことは考えなくていい」と言うのなら「次 世代の党」という党名は返上したほうが良いのではないでしょうか。
民主党が政権を取る前に野田総理は、「消費税を上げたい」といい、私たちは「あげる前に信を問いなさい」と言ったのです、国民による政治と言うのも
大切なんです。でも野田さんは言うことを聞きませんでした。仕方なく谷垣さんが、「消費税が通ったら、すぐ解散をしてください」と言いましたら、野田さん は「わかりました。近いうちに解散します」といい、実際に通ったらだらだら引き延ばしました。それで国民が鉄槌を下したんです。それが前の衆議院選挙 だったのです。
阿部さんは違いますよ、「こうすることが国民のためになる」との思いで「国民による政治」をしようとしています。「アベノミクスは是か非か」「デフレ脱却
は是か非か」と言うことになってきます。
アベノミクスは成功の道を歩んでいます。ただし、まだ道半ばです。大企業だけでなく中小企業においても、大都会のみならず地方においても指標は良
くなっています。ただ、中小企業や地方においては成長の実感がない。景気回復の実感がないのです。その実感を満たすためにこれから地方対策・中 小企業対策をしっかりやります。有効求人倍率も右肩上がりで、就業者は100万人を超えています、すべての地域で、前政権の時よりも良くなっていま す。高卒・大卒の就職率も上がっています。高卒の就職率は22年ぶりの高い数値であり、もう誰も就職氷河期などとはいえません。 「引き上げを1年半伸ばせば、必ず消費税を含めた物価上昇よりも雇用者総所得が追い越す」。そう言う自信を持ったからこそ、安倍総理は景気弾力 条項を入れなかったのです。「景気が回復した後には消費税を10%にする」としたのです。
デフレと言うのは物価が下がるのですから、みんな気持ちいいですよね。麻薬を吸った時のようなものです。でも、経済全体を蝕むのです。薬付け生活
に戻るのか、脱却をするのか。これまで、成功の道を進んできています、さらに時間をいただければ必ずデフレ脱却を達成できるのです。その上で2%を 上げて安定成長を歩むのです。衆議院選挙は国政選挙ですから、一番大きな争点は、アベノミクスでこのまま行くのか、後戻りするのか、ということだと 思います。 経済のほかにも、外交安全保障の問題もあります。日本は戦後69年間平和を守ってきました。平和外交努力と日米安全保障条約の抑止力とで守っ てきたんです。「国を守るための最小限度の自衛の処置はもてるんだ」と最高裁も認めているのです。その自衛権のなかに集団的自衛権もあるといって いるのです。米軍と一緒になって外国で戦うということは出来ないと閣議決定に書いてあるんです。一部の人たちがいややるだろうと煽っています、これ はかってです。自衛隊作ったら戦争になるは、消防車を作ったら火事になるみたいな話です。世界とともに平和である日本、世界とともに繁栄する日本 を作るために、つぎの選挙を勝たせていただきたい。そのことを申し上げまして、私のお礼の挨拶と致します。
〔大島理森 番町政策研究所会長 挨拶〕
今日はタイミングが非常によく、副総裁を励ます会になりました。私どものグループは三木・
河本先生の薫陶をいただき、高村先生が私どもをリードして今日まで発展させてくださいまし
た。
そのあとを私が務めさせていただいております。
この二年間、高村先生は安倍総理いや日本の行方について、本当に素晴らしい働きをして
いただきました。日本の安全保障の問題につきましては、安倍総理のチャレンジングな方向
性を定着させて行く中で、総理を支え、素晴らしい成果を出していただきました。外交・安全
保障のみでなく法律家として、ご努力されている姿をそばで見て、「高村正彦、日本の行方を
決めたな」こんな思いで私は勉強させていただき、また、皆様にご報告申し上げたいと思います。
私どもは、あさってにはバッチを外さなければなりません。これは宿命です。あの民主党時代に「今日と明日に責任を持つ」という意味で三党合意を果
たし、「税と社会保障の一体化」を約束して、私たちは衆議院を解散しました。今日安倍総理は「財政の継続を守らなければならない。しかい、デフレを 脱却し経済をしっかりさせる足取りを作るために来年の消費税増税を延期する」ことを決断して解散を致します。三党合意の中に「経済の動向を見なが ら」という条項があります。
民主主義の根幹は「代表なくして課税無し」です。この根底にあるのは、大きな変化があるときには、主権者たる国民の皆様に信を問うということだと思
います。
停滞した経済をしっかりしたものにしたいと言う想いが総理にあるのだと思います。
高村副総裁には、わが党のまた日本の政治家のリーダーとして、おおいに我々をリードしていただかねばなりませんん。今日のパーティは安倍総理と
諮って開催したわけではございません。誠に良いタイミングであることに間違いありません。高村副総裁をこれまでしっかりと支えていただいた皆さまであ ります。今後とも一層のご指導とご後援をお願いいたします。弟分の一人として、心から感謝を申し上げますとともに、高村先生ともども私たちの同志を ご支援くださることを心からお願いしてご挨拶とさせていただきます。
〔自由民主党 幹事長 谷垣 禎一氏 祝辞 〕
さすが高村先生の励ます会ということで、立錐の余地のないほどお集まりいただける。さすが
だと思います。
私は当選して31年目ですが、高村さんは私よりちょっと先輩に当たり、若い頃から高村さん
を兄事してきました。常識がありバランス感覚がある。難しい問題でも高村さんは落としどころ
を適格に判断される。ユウモア感覚もこれまた素晴らしい。そう言う兄貴分として兄事していた
高村副総裁と安倍総理を支えることを一緒にさせていただいております。
安倍総理とは党の幹事長として、色々と意見を申し上げる機会はございましたが、正式に総
理が「自分は解散する」とおっしゃったのは昨日のことでございます。その4時間くらい前からは、
私どもの周辺・党の中では起こっておりまして、頭の中は処理をしなければならない案件の整
理でいっぱいです。
よくまあ、あの解散発表から24時間後に会を開催されるとは、私は高村さんに「諮ってやったわけではないでしょ」と聞きましたが「インスピレーションが
湧いたんだ」と笑われましたけど、まかり間違えば、今解散の本会議だったかも知れません。よくこんな日に規格をされた、さすが幸村さんだなと思いま す。
こんどの解散は総理が熟慮に熟慮してなさったと思います。 二年前に我々が政権を引き継いだ時には、経済も縮小を続け、問題も抱えていますが、
「2年前に比べて景気が悪くなっていますか」と問いかけて、悪いということを聞いたことがありません。雇用も有効求人倍率も良くなっています。仕事が あって一生懸命働いているんだけど利潤が上がらない。という方は大勢いらっしゃいます。いまはアベノミクスの胸突き八丁だと思います。
今度総理が解散を決意されたのは、「消費税を上げるのは今時期尚早である。あとさらに1年半余裕を下さい。その1年半の間にあらゆる手立てを講
じて、必ずこの難しい坂道を乗り越えてみせる。そのための力を安倍総理に、そして自民党に与えてください」と総理がおっしゃっていることだと思いま す。消費税からb逃げるわけでは有りません。必ずやらせていただきます。
政治家は議論しているだけではいけません。選挙をやって、国民の皆様に信を問うて、よしそれならやれと言っていただいて、初めて難しい局面を乗り
越えることが出来る。今度の選挙は皆様にお力を戴いて、「経済の好循環を造り、デフレを克服して行くんだ」、今までは消費税を10%にするときには経 済を良くするという条項が付いていましたが、今度は1年半伸ばしたらそれを付けないとおっしゃっています。阿部さんは退路を断って、その間に必ず 我々はやり遂げるという覚悟です。
高村先生と我々は全力を上げて総理を支えて、今の経済の好循環を継続し、きつい坂道を駆け上りたい。このように思っております。高村先生は皆様
のお力を戴いてこの選挙戦を勝ち抜くと固く信じています。
〔 甘利明 内閣府特命担当大臣 (経済財政政策) 祝辞 〕
高村さんは不思議な人ですね、何にも考えてないようで居て、物凄く繊細で人を見抜く力・分
析力が凄いですね。こう言う人を安倍陣営に入れたいと思ったのは私です。外交スタンスがす
こし違うと思ったが、安倍総理が非常に信頼をして頼りにしている人です。副総裁として天下の
副将軍の風格になっている。「問題があればこの人に出てもらう」そういう存在になっています。
安倍総理が消費税を1年半延長を決めました。アベノミクスがうまく行っていないからという
人がいます。アベノミクスはちゃんと行っています。完成させるために我々は時間が欲しいんで、
デフレを脱却し、日本経済を元気にするには、皆さんが勤めている会社を元気にしなければ、
日本は元気になれません。企業の収益は過去の最高を更新しています。売り上げ高利益率は
過去60年間で最高です。問題は企業が一人勝ちをして儲けを内に置いておくだけでは困るの
です。設備投資とか賃金の引き上げ、あるいは下請け企業の改善に回る。この循環を廻すこと
が大事なのです。一週目は回ったと思います。15年ぶりに春闘で2%の賃上げがありました。賃金は上がった、でも物価の上がりを越えられない。デフ
レを克服するのですから物価を少しづつ上げて行く政策です。消費税が上に乗っかっているわけですから、それを一回で越えて行くというのは至難の業 です。賃上げが消費を拡大し、企業業績を拡大し、収益が更なる賃上げを呼び起こす。循環を起すのがアベノミクスです。
消費税引き上げは、消費を下向きにさせますから、1年半の間に2回やろうというのは好循環を押さえますから、時間をくださいと、言っているわけであ
ります。必ず健康な経済を取り戻します。総理は経済条項を削除します。これは退路を断って、経済を健全な姿に戻して財政再建の使命を果たす覚悟 です。 我々も総理を支えて日本再建を果たします。
〔 野田毅 自由民主党税制調査会長 祝辞 〕
高村さんとの付き合いは長く、かって高村さんが総裁選挙に出たときに、ひそかに1票を
入れた一人です。谷垣さんが高村さんはユーモアのある人だと言ったけど、それだけでな
くとってもバランスのとれた人なんです。ですから安倍総理にとってはこの上ないアドバイ
スが得られ、高村さんの言うとおりやっていれば安倍内閣は大丈夫だと思うくらい、外交
の問題であったり、経済の問題、特に税の問題は副総裁でありながら税調の顧問として、
相談に乗っていただき、一緒にことを進めさせていただいております。レパートリーが広が
って「国民医療を守る会」と社会問題まで活躍範囲が広がっています。「日中議員連盟会長」
に留まらず、先日はロシアに行かれたので、いずれこの時の布石が花を咲かせ実となる時
期もあるのではないか。大きな戦略の中で活躍されています。
今度の選挙の意義は先の話しに出ましたので多くは話しませんが、要は「勝たねばいかん」と言う一言に尽きます。
安倍総理は、永年続いている日本のデフレ状況から、日本経済を再生させて行くという軌道に載せるために頑張っていることを、みなさんにご理解い
ただきたいのです。3本の矢で足りなければ、もう1本増やして4本にすればよいのです。どこに行っても皆さん同じ思いで居ることがわかります。
まずは選挙を乗り切り皆様のご期待に応えたいと思っております。尚一層の高村さんに対するご支援を僭越ながら、心からのお願いを申し上げなが
ら、ご挨拶に代えたいと思います。
高村代議士と テレビ局の撮影
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