日 時 平成23年12月08日
場 所 東京プリンスホテル 「プロビデンスホール」
{ 平山 正剛 元日本弁護士連合会会長 挨拶 } 日本弁護士政治連盟理事長
高村先生が今の日本にとって如何に大事な先生だあるかと言うことを今日はお話ししたくてここにやってきました。高村先生は私とは同業であり、
永年の付き合いのある方です。こんなに信頼できる人はなかなか居ません。先生は若い時に武道をやった、その為か、人間としてブレが無い。
この方こそ、今のこの国を背負って立つ方だと思っています。
外交・防衛・法務についてはいずれもしっかり勉強をされており、特に、外国からはその外交手腕が高く認められております。
3月11日の東日本大震災は、100年後の歴史家が評価するような大事件であります。この震災の復興事業で、あれは高村がやったんだ。
と後世の人が評価するような事績をぜひ先生に残して欲しいと願っております。
高村先生はバランスのとれた良い人であります。適当な返事ではないのです。駄目はダメ、やりましょうは必ずやる。そういう人です。
私は先生に、日弁蓮を代表して喋らせてくださいとお願いをして、皆様にお願いのために今日ここにまかりでております。
高村先生を今後ともよろしくお願いいたします。
{ 堺屋太一 元環境庁長官 挨拶 }
日本は今、本当に大変なときになっております。アメリカのドル、ヨーロッパのユーロ、中国もそろそろ警戒を要します。そんなときに日本は
大震災に見舞われました。この時期に次のリーダーとして高村先生が望まれており、ご指導いただきたいと私は願っております。
3年前の選挙で民主党が政権をとりました。党が政治主導を取るといいました。タクシーで後部座席に乗った政治家が行き先を言うのが政
治主導です。民主党は自分がいきなり運転台に乗りました。やったことも無い運転をするからたちまち事故を起すのです。約2名事故を起し
ました。野田さんは自分が運転するのは恐いから運転手に任せました。それでは行き先は決まっているのですね。それで官僚が自分の権
限を取り戻そうとしているのです。世界で大事件が起こっている時に、日本では誰も指導をしていない、ひたすら権限の強化に走っている。
今の日本は、はっきりと行き先を指示できる、そういうリーダーを持たねばならないのです。次の機会には高村先生にぜひその任をお願い
したいと願っております。
{ 高村代議士 お礼の挨拶 }
物心ともに私を支えてくださる皆様方に心からお礼を申し上げます。 先の大戦が終わってから66年、主権を回復してから59年間、日本は
平和で独立を通してきました。世界の国で66年間平和を続けた国は多くは有りません。平和憲法と日米同盟による抑止力、この二つが両
輪の如く日本の平和を守ってきたのです。この平和がちょっと危なくなってきたような気がします。鳩山さんが当ても無いのに県外移転を約
束して日米同盟が危うくなりました。今まで積み上げたものがすべて崩れてしまいました。普天間は市街地にあって事故が起これば大惨事
になります。騒音被害も非常に大きいのです。だから名護市辺野古に移すと決めたのです。事故と騒音が減り8000人の海兵隊員がグア
ムに移る。海兵隊員とその家族が使っていた基地が日本に帰ってくる。2015年には間違いなく実現する、そういう状況だったのです。それ
が壊されてしまったのです。野田総理が、あれは鳩山さんだけが悪かったのではなく民主党の政策が荘だったのだと、と予算委員会で言いま
した。謝罪するのは当然だと思います。日米同盟が脆弱化し、日本の平和が危なくなって、そして、日本人の命が危なくなりつつある。そういう
ことであるなら、沖縄県民に謝ると同時に、日本国民に申し訳ないと言って貰わなければなりません。2年間浪費したというだけではなく、問題
の解決が著しく困難になっているのです。パホーマンスで、野田さんを除く閣僚が沖縄に行っていますが、沖縄出身の民主党議員は誰一人賛
成といわないのです。その人たちを説得しないで放っておいて、何処までやる気があるのか分かりません。
沖縄の信頼を失い、アメリカの信頼を失った、そんような人たちにいつまでも任せておく訳には行きません。我々は一刻も早く早く政権を奪回
して、きちんと普天間の問題の決着を付けて、日米同盟を再構築して日本の平和を取り返す、そのことをする責任がある。と思います。
TPPの問題も世論調査をすると、3〜4割の人が賛成、1〜2割の人が反対、後の人は判らない。となっています。あのPTTに関する今の内閣
のやり方は見てられない。アメリカからはすべての関税を障壁なく完全に撤廃せよと言ってきています。政府は事前協議に参加すれば一部の
品目を除外してもらえるかもしれないと、国民に二枚舌で誤魔化しています。例外なき関税セロと言うことを表明して協議に入って、それから前
言を翻すということは、外堀を埋めてから戦うようなことです。相撲だって横綱が俺に充分に組ませてくれたら相撲を取ってやるよ。それで相撲
を取るバカは居ないでしょう。相撲は差し手争いから始まるのです。アメリカも日本に入ってもらわないと困るんでしょう。困るんだったら、例外な
き関税ゼロと言ってたのではやれるわけが無いじゃないですか。入ると表明する前にその下交渉を当然やらなきゃ成らんでしょう。やった気配
はまったくありません。政府の責任者が世界に向かって平成の開国、TPP参加を検討するといいました。これでは外交にならんのです。経済外
交と言うのはそれぞれの国益をかけて、やりあうのです。外交のトップが「わが国は今まで閉ざされていました、これから開国します」といっては
いけない。 私だったら表明する前に情報収集をやります。「日本が入らないと困るんでしょ。困るんだったら、例外なき関税撤廃などと言いなさ
んな。」と言います。それと同時にアセアン10カ国とオーストラリア、ニュージーランド、インド、これらの国との経済連携を進めるべきでしょう。こ
れを先行してやるべきでしょ。内閣府の試算だとアセアンと連携すれば5兆5000億の経済効果がある。TPPは2兆6000億の経済効果だとい
われています。TPPはすべての関税撤廃ですからハードルが高いのです。アセアンはそんなことは言いませんから。アセアンと連携すればアメ
リカもアジアから弾き飛ばされては大変だと、考えてくれるのではないでしょうか。普天間の借りが有るからアメリカの言うなりになるしかない。
こんな外交をやっていたんじゃいけないと思います。
アメリカの国務長官が、「日本はこれから坂道を転がり落ちるように貧しい国になって行くであろう。」と言いました。そんなことはありません。日
本人はピンチに強いんです。日本人の連帯の気持ち、譲り合い助け合いの気持ちは、世界の人に感動を与えました。先の大戦でなくなった方
は300万人、大変痛ましいことですが、先の津波で亡くなった方は2万人弱、150倍の人が先の大戦では亡くなり、焼け野原になりましたが、
日本人は立ち上がったんです。僅か20数年で世界第2の経済大国になったのです。あの時と条件は違いますが、あの時とは比べ物にならな
いほど金もあり、知的財産もあります。近くの国が発展しているということは有利なんです。そういったことを生かしていけば日本は立派に再生
できるんです。一緒にやりましょう。日本人の底力を信じてやりましょう。民主党は無駄を省けば16兆8000億の財源が出てくるといいましたが
出てきましたか、鳩やドジョウは出て来ましたが財源は出てこないじゃないですか。やっぱり当たり前のことを、当たり前にして、日本人の底力を
信じれば、あの時とは条件は違うけれども、日本は必ず立ち上がる。私はそのことに死力を尽くすことをお誓い申し上げて、本日のお礼の言葉
と致します。
{ 石原 伸晃 自由民主党幹事長 挨拶 }
私は職責柄いろんなパーテイに出席させていただいていますけれど、聴衆の方がこんなに熱心に話を聞いているパーテイに始めて出席させ
ていただきました。TPPの問題あるいは外交の問題をこんなにわかりやすく説明できる政治家は、高村正彦先生を置いて他には居ないと思
います。私は実は高村先生の少林寺拳法の会の幹事長なんです。兄弟子と弟という関係です。高村先生は中央大学、私は慶応なんですけ
ど、これらのOBをまとめておられるのも高村先生なのです。
中国と来週会談の予定があったのですが、中央の会議があるからと言ってキャンセルしてきました。この話は中国から言ってきたのですよ。
中国に馬鹿にされているのですよ。やはり日本外交にしっかりと楔を打ち込む。そう言うことが出来る高村先生に期待を致しまして、後輩の
挨拶とさせて戴きます。
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