.経済性と安全性と | 返信 |
管理人(昼休み) 10/15金13:39 #r93 「経済性と安全(の冗長性)の綱引き」という問題は「組織事故」(Reason)にも取り上げられていますね 「大きな事故がない」期間が続くと、どの業界でも(すぐに)「経済性」への プレッシャーがかかってきます。そんなときに何か懸念を表しても「そんなこ とおこしたことないだろ!」というわけです。(また経済性とは関係がないの ですが、医療にかかわっている人間のなかにどうも「都合の悪い失敗はきれい に忘れてしまう」「偶然の成功だけが頭に残っている」「積極的な?」人種も いるようです。これも危険です) 現場の管理者もそれほど明確に上から「指示」されなくとも何か「改善(し なくては)」「合理化しなくては」という発想にならされてしまいます。いつ のまにか(事故の歴史のある)現場を見ずに「上を見て」仕事をしてしまいが ちです。(一見無駄に見える)いまのやり方には何か理由があるのかもしれな い、と謙虚に考えなければ、「改善行動」もひとつ間違えると「近道行動」や 「省略行動」となってしまいますね。 最後にいろんなひとの「一言」: 「衝突の直前までは“安全”だ」とは機長さんの言(TomYokota.com) 「そんなに信じられないなら、一度事故を起こしてみるがいい」とはHF研究者の言(ホーキンス 「ヒューマンファクター」成山堂) 「無理をさせ、無理はするなと、無理を言い」とは黒田勲先生(又聞きです) |