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管理人S-1 04/09金01:56 #r28
はじめまして。ご投稿いただきありがとうございます。

「ダブルチェック」に関しましては「院内のセミナー」で何かしたわけでなく
院内のLANでの連載だけでした。
 ですから山内先生の「医療事故」以外には「ダブルチェック」の特別な文献
を参考に書いたわけではなく「雑多な情報で思いつき的」なものです。ただ、
「ダブル」も「組織」とか「集団」と考えられないこともないですから、そん
な視点からも考えてみました。(「組織」とか「集団」の思考とエラーに関し
ては芳賀繁先生の「ミスをしない人間はいない」「失敗のメカニズム」を参考
にしました)

個人的にはこんな風に考えています。(レジメ的に)

「1/100×1/100=1/10000」にならない理由を考える

1)はじめの項はおいておいて
2)本当に「×」の関係なのかどうか?
二人は並列の関係か直列の関係か?
組織全体の雰囲気:口を出しやすいか(心の中に浮かんだ疑いを自分自身で打
ち消していないか?)、何気なく注意することができるか?、
業務の区分けとオーバーラップの兼ね合い、
仕事の全体像の理解

3)本当に「1/100」なのかどうか?
「集団的手抜き」
「集団思考」
追認 :「一度決まった事だから」「もうここまで終わったのだからいまさら・・」
遠慮 :「あのひとがやった事だから」「先輩がやった事だから」
手抜き 「一度チェックしているのだから大丈夫だろう」「先輩がチェックしたのだから」
仕事の全体像の理解がされているか?

*それでも「チェック」しなければならないなら、HPの記事に加えて。
「(すこしでも)違う眼」:環境・状況を同じくする人のダブルチェックの精度は下がる
「時間差をおく」:時間差があれば「いっしょにダブルチェック」するよりいいかもしれない。

*何か人間工学的チェックは出来ないか?
エラープルーフのしくみを組み込めないか?(正しくなければ進まない仕組み?)
最後の段階をチェックする管理的仕組みをくみこめないか?
忘れていても気が付く仕組みを組み込めないか?


私達の病院でも「ダブルチェック」は看護部では「一応」行う事になってます、
が横から見ていると「ダブルチェックが目的」になってしまっているようです。
山内先生の言う「内容的ダブルチェック」には「程遠い?」ですね。薬剤部の
「ダブルチェック」は「事故問題」以前から実施されていて何とか「部内」
でのエラーの発見・修正がうまく機能しているようです(ゼロではありません)
。これは上に述べた「時間差」と「別の眼」が機能していることと(看護婦と
違って)「仕事に比較的集中できる」ことが原因かもしれません。

 一番うまくいってないのが「病院の管理部門」かもしれません。その典型が
廻ってくる「稟議書」の(○○部長ー××副院長ー△△副院長ー院長ー理事長
などという)ハンコの押す箇所の並んだ書類ですね。ダブル、トリプルどころか
・・・(それより多い数はなんていうんだったっけ)。まあ、まわってきたら仕方なく
判は押すけど本当は、誰が責任もって見てるんだろう?と思ってしまいますね。

あっ、まずい。こんな事書いてしまって。これはあくまでも「例え」ですよ。

(4月ですから新人には「ダブルチェック」よりも)
「知らない事は知らない、出来ない事は出来ない、という躾」(ヒューマンエラー
小松原明哲)が大事ですね。



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2004/04/17土07:47