ハサミによって美少女を惨殺することから、マスコミによって「ハサミ男」と名づけられた連続殺人犯が主人公。3人目のターゲットである女子高生を殺すべく、「ハサミ男」は慎重に機会をうかがっていたが、なんと模倣犯に先を越されてしまう。ハサミ男は自ら犯人を捜すこととなる。
メフィスト賞受賞のデビュー作。題名からして著者にやられたという感じだ。何か書くとネタばれになりそうなので、あまり書けないが、とにかくおもしろい。僕は森博嗣を除くとメフィスト賞にはどうも肌が合わない感じがして、手にとってみたことはなかった。たまたま「このミス」でも評判がよかったので、冬休みの時間があるときに読んだのだが、後悔はさせない作品であった。 |