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身辺雑記(2019年10月)

2019年10月30日(水)
オリンピックのゴタゴタ
  東京オリンピックのマラソン、競歩のコースを札幌に移転するとIOCが突然発表してからゴタゴタが続いていますねえ。これは、完全にIOCのボタンのかけ間違いです。金儲けを優先してオリンピックを秋から夏に変更したIOCが選手ファーストを言うのもお笑いですが、そうであるなら、もう少し事前に東京に話をしてじっくり理解を得るべきでした。それが東京が知ったのは発表の前日では、さすがに東京が怒るのも無理ありません。東京に相談もせずに札幌だと決定しておいて、ただ金を出せでは、都民は怒りますよね。なぜ東京で行わないのに金を出さなくてはならないのかと思うのはもっとも。組織委員会の森会長もあまりに無責任。これだけ問題が大きくなったのは彼の責任大です。あの人にこういう責任ある立場をやらせては駄目ですね。さてさて、この問題、どういう着地点を見せるのでしょう。
2019年10月28日(月)
「熱海殺人事件」観てきました
 この前の土曜日に荻窪にある「オメガ東京」に、つかこうへいさんの「熱海殺人事件」を観に行ってきました。近江谷太朗さんプロデュース“yataPro”の第3弾です。
 大好きなつかこうへいさんの「熱海殺人事件」を元キャラメルボックスの近江谷さんが公演すると聞いて、これは観に行かなくては!と、チケットを早々取っておいたのですが、台風19号の影響が続く鉄道は特急が不通、一部区間が単線での運行のため、東京まで各駅停車の乗り継ぎで3時間以上かかり、観る前からちょっと疲れてしまいました。
 座席は、チケット発売とともに購入したせいか、座席数が100にも満たない小さな劇場である「オメガ東京」の一番前の席。背もたれのないベンチシートで2時間弱は疲れましたが、一番前の席なので、つかこうへいさん作品に特有の機関銃のようなセリフ回しで役者さんたちのつばの飛ぶ様子もしっかり見えるほど。迫力あって楽しむことができました。
 幼なじみを熱海の浜辺で絞殺した大山金太郎を立派な犯罪者に仕立て上げていくという中心のストーリーは変わりませんが、富山県警から赴任してきた熊田留吉が実は婦人警官・水野朋子のフィアンセとすり替わっていたというのは、たぶん今まで観た「熱海殺人事件」とは異なる初めての設定。ただ、大音量の「白鳥の湖」をBGMに木村伝兵衛が電話でがなりたてるオープニングや、伝兵衛が熊田に渡す書類をわざと落とし、伝兵衛が「拾ってください」というやり取り、伝兵衛が大山を花束で何度も打ち据えるシーンなど、この作品の名物となっているシーンは変わりありません。一番前の席なので、花束で大山を打ち据えるシーンで菊の花びらが飛んできましたよ。
 大山金太郎を演じたピクニックさん、吉本興業所属のお笑い芸人のようですが、神保町花月に多く出演しているだけあって、演技もしっかりしていて熱演でしたねえ。今まで観た「熱海殺人事件」の大山金太郎の中で個人的には一番好きです。水野朋子を演じたのは階戸瑠李さん。初見の女優さんでしたが松坂桃李さん主演の「娼年」に出演していたようです。被害者役の山口アイ子を演じて大山金太郎との浜辺のラストシーンは熱演でしたねえ。彼女もこれまで観た水野朋子役の女優の中で一番印象に残りました。熊田留吉(実は水野のフィアンセ)を演じた宮原奨伍さんはイケメン。どこか向井理さんに似ていたかも。イケメン度では一番の熊田留吉でした。北区つかこうへい劇団に所属していたそうですから、「熱海殺人事件」はお手のものですね。そして木村伝兵衛を演じた近江谷太朗さん。他の人以上に盛大に唾を飛ばしての熱演でしたねえ。汗もびっしょりでしたし。この3月に観た「熱海殺人事件」の味方良介さんのように最近の木村伝兵衛はしだいに若くなってきましたが、木村伝兵衛はやはり近江谷さんぐらいの中年の方がピッタリです。笑いの部分も近江谷さんらしさが出ていましたし。目が充血しているようでしたが、大丈夫でしょうか。
 2時間弱、堪能しました。今まで観た「熱海殺人事件」の中でも個人的に大好きな作品となりました。やっぱり、つかこうへい作品はおもしろい。
 観劇の後は映画。観たいと思っていましたが、地元の映画館では公開されない「イエスタデイ」を観ました。世界が12秒間停電した時に交通事故に遭い、ビートルズの存在しないパラレルワールドにスリップしてしまったシンガーソングライターの男・ジャックの話です。ダニー・ボイル監督に脚本が「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティス。主演が有名俳優ではないインド系のヒメーシュ・パテル。人気ミュージシャンのエド・シーランが本人役で登場しますが、実はエド・シーランという歌手のことは知りませんでした。ミュージシャンにならなかったため、暗殺されず今でも生きているジョン・レノンをロバート・カーライル(ノン・クレジットです。)が演じています。リチャード・カーティスの脚本のためということではないでしょうが、ジャックがエリーに愛を告白するシーンのバックに流れる「All You Need Is Love」は「ラブ・アクチュアリー」の中で親友と結婚した女性に密かに愛を打ち明ける僕が大好きなシーンに流れたものと同じです。いいですねえ。グッときます。
 爆音上映を謳う「立川シネマシティ」で観ましたが、確かに音は地元の映画館よりいいです。ただ、期待していたほどにはビートルズの歌が流れなかったことはちょっと残念。もう少し、ぶつ切りではなくじっくり聞きたかったです。
 パンフレットがレコードのジャケットを模したケース入りで、ちょっとカッコいいです。
2019年10月24日(木)
再び大雨
 台風19号で各地に大きな被害が出ましたが、1週間後に再び台風が日本に接近。上陸はしませんでしたが、現在も大雨で、このままでは19号によって寸断され、やっと開通したばかりの鉄道や高速道路に被害が及ばないか心配です。土曜日は、特急列車がまだ普通で、普通電車しか走らない(それも一部区間は単線で運行中)中央本線で通常より倍の時間をかけてチケットの取ってある観劇のために東京へ行く予定ですが、ぜひ災害が起きないよう祈るばかりです。
 読書の秋を迎え、図書館に予約しておいた本が続々貸出可能となり、読書が自転車操業の状態です。おかげで、この本は早く読みたいと思って購入した本が、逆に読めなくなって積ん読ままです。図書館からの貸出を加減して、積ん読本を片付けないとたまるばかりです。
2019年10月22日(火)
今日は祝日
 日曜日のワールドカップラグビー準々決勝、日本対南アフリカは残念ながら日本は1トライもできず完敗。4年前の奇跡を再度起こすことはできませんでした。そうそう南アフリカも同じ轍は踏みませんよねえ。これで日本のワールドカップは終わりましたが、問題は今後です。今回の日本チームの活躍により、俄ラグビーファンは増えましたが、これを4年後のフランスでのワールドカップにどう持っていけるかですよね。ぜひ日本チームには今回の結果を糧に次は決勝トーナメントでの1勝を目指して頑張ってもらいたいです。
 今日は、「即位礼正殿の儀」で祝日。昨日からの雨で外出もできず、テレビはどこも同じ番組。読書の日になりそうです。
2019年10月15日(火)
台風の中、家族旅行に行ってきました
 台風19号は東日本に大きな災害をもたらしましたが、我が家では11日から13日まで、広島までの家族旅行を計画しており、安価な電車とホテルのセットのプランだったため、電車が動いている限り、キャンセルするとお客様都合でのキャンセルになるため、かなりのキャンセル料となるということを聞いて、旅行を強行しました。結果、旅行自体は楽しむことができましたが、交通機関のマヒで帰宅が1日延び、昨夜ようやく帰宅することができました。さすがに疲れました。 → 広島旅行記
 一昨日はワールドカップラグビーで日本がスコットランドに勝利し、プール第1位でベスト8に進出しました。凄い選手たちですよねえ。東京へ向かう新感線で同じ車両に乗った外国の人たちがスマホで試合中継を見て大騒ぎしていましたが、たぶんスコットランドファンでした。こちらは日本が点を入れるたびに心の中で喝采です(素直に大騒ぎできないところが日本です。)。次の南アフリカ戦も楽しみです。
 旅行から帰ったら、オンライン書店に予約しておいた小野不由美さんの十二国記シリーズ最新作の「白銀の墟 玄の月」の第一巻・第二巻が届いていました。前作の刊行から時間がたってしまったので、もう一度、十二国記の世界を振り返らないと駄目ですね。来月には第三巻、第四巻も刊行予定なので、こちらも楽しみですね。
2019年10月8日(火)
台風とワールドカップラグビー
 今年一番の大型台風が今週末に日本にやってきます。先月千葉県に大きな災害をもたらした台風18号より勢力が大きいということで、注意が必要です。
 日曜日の13日にはワールドカップラグビーの日本対スコットランド戦が行われます。台風が13日に関東を直撃した場合は試合が中止になるそうですが、その場合には勝負は引き分けになるので、日本の決勝トーナメント進出が決まります。しかし、スコットランドは前回の大会で日本が予選リーグ最終戦で対戦し、大敗したため、3勝をあげながら勝ち点差で決勝トーナメントに行くことができなかった因縁の相手です。選手としては実際に戦って勝利し、自分たちの力を示したうえで決勝トーナメントに進出したいでしょうね。台風で日本は儲けたなんて言われたくありません。ファンとしても、試合をしてすっきりと勝ってもらいたいです。がんばれ!日本!
2019年10月5日(土)
教師が同僚をイジメ
 神戸市立小学校で30~40代の教師4人が後輩教師にいじめを行っていたということがニュースで報道されています。その内容はといえば、「ボケ!」「カス!」といった暴言を吐いたり、コピー用紙の芯で尻を叩きミミズ腫れになったり、激辛カレーを無理矢理食べさせたり、女性教員にLINEで性的なメッセージを送るように強要したり、被害者の車の上に乗り、車内に飲み物をわざとこぼしたり等々、教師とはとても思えぬイジメぶりです。まるで小中学生が同級生に行うイジメと同じです。4人の中には女性教師もいたようですが、他の女性教師に性的なメッセージを送るよう強要することを、この女性教師は同じように楽しんでいたのでしょうか。こんな教師が子どもたちに「イジメは駄目ですよ」なんて、いったいどんな顔をして言うのでしょう。教師も人間ですから完全は求めませんが、教師である限り、ある程度の自制は必要ですし、今回の件は教師という立場以上に人間として最低です。親の立場では、この4人の教師に子どもたちを指導してもらいたくはないですね。
2019年10月4日(金)
キャッシュレスのポイント還元
  10月1日からの消費税の10%への引き上げに伴って、キャッシュレスのポイント還元の制度が来年6月までの期間限定で始まりました。10月からの実施に備えて、ここ最近、カード決済をしたり、モバイル決済を使用したり等々キャッシュレスに慣れるようしてきましたが、さて、いよいよ本番ということで、先日、セブン・イレブンで買物をしたときにスマホに入れた“楽天ペイ”のアプリを使用してみました。ところが、アプリ上は支払いが済んだ画面になるのに、お店のレジでは支払いが終わったことにならず(そのため、当然レシートが出てきません。)、店では本部に問い合わせたようですが、原因はわからず、結局買った商品は受け取ったものの、連絡先を聞かれて店を後にしました。その後連絡もありませんが、アプリの履歴には支払済みと出ているし、使用確認メールも届いているので、支払手続きが完了しているのは間違いありません。とはいえ、こちらとしては中途半端で嫌な気分。
 このところ、関西電力の役員たちが高浜原発の地元の町の元助役から多額の金品等を受け取っていたという報道でニュースが賑わっています。相手が激高し、家族にも危害が及ぶようなことを言われたので返せなかったということですが、脅迫されてそのままにしてしまうところ自体、大企業としてダメでしょう。それに会社が保管でなく、貰った個人が個々に保管していたなんて、返そうと思っていたとは信じられないですよね。それにしても菓子折りの下に金貨や小判とは、事実だとすれば、この元助役、時代劇の見過ぎですねえ。
 今夜は仕事帰りに「ジョーカー」を観てきました。アカデミー賞最有力との声も高い作品ですが、ジョーカーを演じたホアキン・フェニックスの演技が見事です。「マシニスト」のクリスチャン・ベイルのように、もの凄い減量したらしく、激やせの姿で道化師のアーサーがジョーカーになるまでを演じています。アカデミー賞最有力と言われるのも無理ありません。作品賞だけでなく、男優賞もいけるのでは。
2019年10月1日(火)
10月になりました
 今日から10月。我が社のクールビズは昨日で終了。今日からはネクタイに上着を着ての出社となりましたが、暦の上では秋にも関わらず、真夏日という暑さでした。4月間ゆったりとしていた首回りがネクタイで絞められてきついです。
 今月の読書は、まずは小野不由美さんの十二国記シリーズの最新作「白銀の墟 玄の月 第一巻・第二巻」(新潮文庫)です。久しぶりに“十二国記”の世界にどっぷりはまりそうです。辻村深月さんの「ツナグ 想い人の心得」(新潮社)は、映画化もされた「ツナグ」の9年ぶりの続編です。祖母から“ツナグ”の役を引き継いだ7年後の歩美が描かれます。道尾秀介さんの「カエルの小指」(講談社)は、これまた映画化された「カラスの親指」の続編です。個人的にはコン・ゲームの傑作だった前作を超えられるか、楽しみです。赤川次郎さんの「「いもうと」(新潮社)は、大林宜彦監督の手により、石田ひかりさんと中嶋朋子さんで映画化もされた「ふたり」の11年後を描く、なんと30年ぶりの続編です。この映画、大好きだったんですよね。この続編も期待したいです。恩田陸さんの「祝祭と予感」(幻冬舎)は映画化される「蜜蜂と遠雷」のスピンオフ短編集です。映画化に合わせての刊行ということでしょうか。吉田修一さんの「逃亡小説集」(角川書店)は“逃げる者”を描いた4編からなる短編集です。そして、毎年10月となれば、忘れてならないのは、ジェフリー・ディーヴァーです。リンカーン・ライムシリーズ第14弾「カッティング・エッジ」(文藝春秋)が発売されます。今月は期待の続編が次々と刊行されるし、それ以外でも読みたい本がいっぱいで、読書の秋らしい月になりそうです。 
 今月の映画は、何といってもアカデミー賞作品賞の最有力と噂される「ジョーカー」です。先のヴェネチア国際映画祭では最高賞の金獅子賞を受賞しました。ジョーカー役のホアキン・フェニックスの演技の評判もいいようです。「ダークナイト」でのヒース・レジャーのジョーカーと比べてどうなんだろうというのも気になるところです。
 それ以外の洋画では、監督がダニー・ボイル、脚本が「ラブ・アクチュアリー」のリチャード・カーティスの「イエスタディ」です。交通事故に遭い、目を覚ますとビートルズの存在しない世界にスリップしてしまった主人公が、ビートルズの歌を歌ってスターになってしまうというファンタジックな作品です。こういう映画好きなんですよねえ。「ジョン・ウィック パラベラム」はシリーズ第3弾です。相変わらずキアヌ・リーブス演じるジョン・ウィックが殺しまくるんですかねえ。月末にはウィル・スミス主演の「ジェミニマン」。若い頃の自分が命を狙ってくるというSF映画です。
 邦画では、直木賞を受賞した恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」の映画化が一番の楽しみです。ピアノ・コンクールに臨む4人の天才を演じる役者さんたちのピアニストとしての演技が見ものです。「最高の人生の見つけ方」はジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマン共演のハリウッド映画のリメイクです。男性二人の物語を、こちらは女性二人に変えての映画化です。吉永小百合さんと天海祐希さんの共演です。綾野剛さん、佐藤浩市さん、杉咲花さん共演の「楽園」は、吉田修一さんの「犯罪小説集」の中の「青田Y字路」と「万屋善次郎」を原作とする作品です。積読ままになっているので、観に行く前に読まないと。
 舞台は今月は1本。小劇場に元キャラメルボックスの近江谷太朗さん主演の「熱海殺人事件」を観に行きます。近江谷さんが“くわえ煙草の伝兵衛”役をどう演じるのか楽しみです。