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昨日は観劇の梯子で東京に行ってきました。帰宅したのは最終電車に乗って、日をまたぎました。
最初は池袋のサンシャイン劇場で上演している劇団キャラメルボックスの劇団結成40周年記念公演第2弾の「トルネイド 北条雷太の終わらない旅」を観ました。以前は1995年に「レインディア・エクスプレス」や2003年に「彗星はいつも一人」という題で上演していたそうですが、今回題名を変えて公演です。「彗星はいつも一人」に改題したときは現在の場面で雷太が遭遇する事件を変更して新聞記者の父と剣道部の息子の話にしたそうですが、今回はその部分の変更はないそうです。私は初めて観ましたが、ストーリーは幕末から明治に変わる時の函館の五稜郭の戦いの際、海で竜巻に巻き込まれて不死になってしまった北条雷太の物語と幼い頃父母の離婚、そして母の死でおばに引き取られた大地と新聞記者の父の物語が交錯して語られていきます。キャラメルボックスらしいファンタジーであり、泣かせる話でした。東京公演には日替わりで出演する役者さんがいるのですが、今日の出演は多田直人さん。先輩役者であった奥さんの岡内美喜子さんとの関係性をユーモア交えて話してくれました。脚本の成井豊さんの奥さんの伊藤ひろみさんが高校の教頭役で出演していました。伊藤さんの出演は今まで観たことはなかったのですが、とても聞き取りやすいセリフの発声でした。ところで、入場時に配布されたパンフレットの中で脚本の成井豊さんが2031年12月末をもってキャラメルボックスを退団するという発表がされました。現在、体力も低下しており、70歳を機にということのようです。まだ6年先ですが、その時にキャラメルボックスはどうなるのでしょう。
2本目は新橋演舞場で上演している劇団新感線の「爆烈忠臣蔵」です。始まるまで時間があったので、時間潰しに近くにある歌舞伎座を見に行きました。映画「国宝」の影響もあってか多くの人が夜の公演を待っているようでした。売店でスヌーピーと歌舞伎がコラボしたファイルとメモ帳を孫のために購入して新橋演舞場に向かうとすでに開場を待つ人で長蛇の列でした。入場してすぐにパンフレットを購入。売店では公演記念の升酒を売っていたのですが、購入して席で飲んでいる女性がいるのにはびっくりしました。よほど酒好きなんですねえ。正月に飲むために今、酒を控えている身としては羨ましい限り。
劇団新感線の人気は凄くて、チケット抽選に何度も外れて、ようやく最後に3階席がゲットできました。3階席だと花道はまったく見えませんし、舞台の前の方は前の席の人の頭で見えないという安いならではの欠点はありましたが、それでも十分楽しむことができました。ストーリーは芝居好きの女性が父親に勧められて、仮名手本忠臣蔵の大星由良助を演じたいと江戸に出てくるところから始まります。この主人公の女性・お破を演じたのは小池栄子さん。古田新太さんが「小池栄子だけ見ておけばいいです」と言っていましたが、確かにそのとおり。グラビアアイドルとして売っていた若い頃と違って、今では何を演じさせても上手い役者さんですよね。芸達者な劇団新感線の役者さんが脇を固めてくれていたせいもあるでしょうけど、小池栄子さんあっての「爆烈忠臣蔵」と言っていいのでは。そうそう、早乙女太一くんの殺陣もいつも通り見事です。
それにしても相変わらず新感線の舞台は派手ですし、歌って踊って楽しませてくれます。休憩30分を挟んで4時間弱の上演でしたが、飽きることもなくて時間を忘れて見入ってしまいました。
これで今年の観劇は終了。来年の観劇は1月のキャラメルボックスと文学座のコラボレーション作品「賢治島探検記」から始まります。
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