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身 辺 雑 記

2025年12月1日(月)
12月になりました

 12月になりました。ついに今年も1月を残すだけになってしまいました。年齢を重ねるごとに月日の過ぎるのが早く感じます。
今月は様々なベスト10が発表になる月です。何はともあれ、「このミステリーがすごい! 2026年版」の結果がどうなるのかが一番気になります。今週発売の予定です。積読本の中にベスト10に入った作品があれば、そちらを読むよう図書館からの貸し出しをセーブしなくては。
 その中で今月の読書ですが、年末という時期も関係してか、あまり読みたい本が刊行されません。まずは、奥田英朗さんの三部作の完結編となる「普天を我が手に 第3部」(新潮社)は読まないわけにはいきません。GHQの占領が終わり、高度経済成長期の中で、竹田志郎、矢野四郎、森村ノラ、五十嵐満の4人が果たしてどんな人生を歩んでいくのか。楽しみです。あとは、佐々木譲さんの日露戦争でロシアに負けた日本のその後を描く歴史改変シリーズ第3弾である「分裂蜂起」(集英社)がシリーズ完結編です。そのほかでは京極夏彦さんの「猿」(KADOKAWA)でしょうか。
 今月の映画ですが、まずはテレビドラマの映画化作品が2本、天海祐希さんの「緊急取調室」と福山雅治さんと大泉洋さんの「ラストマン FIRST LOVE」。前者は、本当は2023年に公開の予定でしたが、共演の香川照之さんの事件があって、公開延期となり、配役を変えて撮り直しとなった作品です。ようやく日の目を見ますね。後者は福山雅治さん演じる全盲のFBI捜査官と大泉洋さん演じる刑事による2023年放映ドラマの映画化です。テレビでは二人は実は兄弟だったことが明かされましたね。そのほか邦画では「新解釈 幕末伝」でしょうか。福田雄一監督作品ですから、これはコメディといっていいのでしょうね。
 洋画は、まずは、「ミッド・サマー」のアリ・アスター監督の「エディントンへようこそ」。コロナ禍でロックダウンされた小さな町の町長選が全米を巻き込む騒動になっていく様子を描いた作品だそうです。ホアキン・フェニックス主演です。「アバター ファイヤー・アンド・アッシュ」はシリーズ第3弾です。ただ、前作の「アバター ウェイ・オブ・ウォーター」がコロナ禍の中ということもあって、観ていないんですよねえ。さて、どうしようか思案中です。「ビューティフル・ジャーニー ふたりの時空旅行」は設定が私好みの話です。友人の結婚式で知り合ったデヴィッドとサラがレンタカーのカーナビに導かれてたどり着いたドアの先は、それぞれの「人生で一番やり直したい日」につながっていたというストーリーです。こういうファンタジー好きなんですよねえ。
 今月の観劇は2本。毎年恒例、サンシャイン劇場でのキャラメルボックスのクリスマスツアーですが、今年は「トルネイド 北条雷太の終わらない旅」です。私は観ていないのですが、1995年に上演された「レインディア・エクスプレス」、2003年に上演された「彗星はいつも一人」のタイトルを変えての再々演だそうです。もう一本は新橋演舞場の劇団新感線の「爆裂忠臣蔵」を同じ日に梯子します。「爆裂忠臣蔵」はチケット抽選に何度も応募しまくって、ようやく3階席が取れました。新橋演舞場の3階席は入ったことがないのですが、どんな感じなんでしょうか。18時開演ですが上演時間が休憩時間を含めて3時間50分という大作ですから帰宅は日を越してしまうことになりそうです。

2025年11月30日(日)
昨日は朝から東京へ

  昨日は観劇と美術展鑑賞のために朝早くから東京へ出かけ、帰ってきたのは今日になってからという強行軍でした。
  午前中は上野の国立西洋美術館で開催中の「オルセー美術館所蔵 印象派 室内をめぐる物語」へ。今月初めに友人に会いに東京へ行った際についでに観ようと思ったのですが、その日は三連休初日もあってか美術館は長蛇の列で入場規制がかかっていたため断念。今回は開館後すぐに行ったこともあり、並ぶことなく順調に入場できました。上白石萌音さんによる音声ガイドを借りて鑑賞です。印象派といえば家の外の自然光の下での風景等の絵が思い浮かぶのですが、今回は屋内を舞台とした作品が並びます。目玉は日本初公開となるエドガー・ドガの「家族の肖像(ベレッリ家)」です。エドガー・ドガといえば、バレリーナの絵で有名ですが、これはドガの叔母一家を描いた作品です。家族の肖像ですが、描かれている夫婦も二人の子どもたちも表情が硬いです。特に夫人の顔なんてどこを見ているのかわからないまったくの無表情。説明によると、夫婦関係はこの時点ですっかり冷めきっていたようですね。あと、印象に残ったのはアルベール・バルトロメの「温室の中で」という自分の夫人を描いた作品です。先に亡くなった奥さんを愛していたんでしょう。この絵も、今回一緒に展示されている絵の中で奥さんが来ていたドレスも終生手放すことはなかったそうです。
 西洋美術館の後、午後はまずは本多劇場で公演中の竹中直人さんと生瀬勝久さんによる竹生企画の第4弾、「マイクロバスと安定」を観劇。小惑星の衝突によって地球が滅亡するまであと3年の舞台演出家の家が舞台となります。設定としてはよくある設定で、作・演出の倉持裕さんも今作を執筆するに当たり、私の好きな伊坂幸太郎さんの「終末のフール」も参考にしているそうです。物語は、竹中直人さん演じる成清圭吾の家にかつて彼と一緒に芝居をしていたがその後30年以上疎遠となっていた生瀬勝久さん演じる戸張が娘を連れてやってくるところから始まります。出版社に勤めていた飯豊まりえさん演じる戸張の娘・早帆が役者になりたい、成清を知っているのなら稽古の様子を観たいということで連れてきたのだったが・・・。世の中の一時の混乱が落ち着き、破滅の未来があっても今まで通り芝居の演出をする成清、何らかの思いを成清に抱いている戸張、本当にしたかった役者に挑戦しようとする早帆、惑星との衝突なんて政府の陰謀だといって信じない成清の隣家の浜野謙太さん演じる山野辺ら、死という未来に向かって生きる人々の様子を描いていく作品です。どうしても、こういう作品を見ると、自分だったらどうするだろうと思ってしまいますよね。ラスト近くで早帆が成清と戸張が30年以上疎遠になっていた理由を語り合う場面に、「将来みんなと今のみんなの話をしたかったな」と言います。ジーンときてしまいました。ラスト、衝突まで1年というとき、テラスから遠くに見える花火の音を聞いていると、突然明るい光に包まれ舞台は暗転し、轟音が響きます。「あれ、まだ1年あるはずなのに、惑星が衝突したのか?どういうこと?」と思うと、いくらか明るくなった舞台に一人成清がいて、窓ガラス越しに車のテールランプ(おそらく戸張の運転するマイクロバスの)の赤い色が去っていってエンド。ここはいったいどう理解していいのでしょうか。小惑星は1年早く衝突したのか。う~ん、最後の場面の意味するものがわかりません。消化不良です。倉持さん、正解を教えてほしいです。それにしても、役者としてやっていくこととなった飯豊まりえさんの赤いワンピースは映えましたねえ。
 終演後新宿に戻って、SOMPO美術館で開催中の「モーリス・ユトリロ展」へ。パリの街並みを描いた画家です。この作品展も、花瓶にさされた花の絵1点を除き、すべて風景画です。”白の時代”と言われたように白い石壁の建物の絵が多かったですね。自分が通ったキャバレー、「ラバン・アジル」の建物は繰り返し描いているのに、中にいる人々の様子は描いていません。本当に風景画家ですね。閉幕まで2週間ほどを残すだけですが、それほどの混雑はなく、約70点の作品をじっくり鑑賞することができました。
 その後、今度は渋谷のパルコ劇場で公演中の「大パルコ人⑤オカタイロックオペラ 雨の傍聴席、女は裸足」へ向かいました。宮藤官九郎さんが脚本を書き、阿部サダヲさん、松たか子さん共演のこの作品、よくチケット取れたなあと思いながら座席へ。阿部さんと松さんはテレビ朝日の7月期のドラマでも夫婦役を演じましたが、今回もまた夫婦です。物語の舞台となるのは2042年の法廷。阿部さん演じるミュージカルスターと松さん演じる演歌歌手との離婚裁判が全世界に発信されているという設定です。その焦点となるのは慰謝料と長男の親権です。始まって20分ほどたったところで何と物販販売のための休憩に入りました。裁判官が使う木槌、ガベルというそうですが、そのガベル型ライトの販売、レンタルが行われました。阿部さんを応援する際は青のライト、松さんを応援する際は赤のライトをつけて振ってくださいというものです。歌手のコンサートみたいですね。休憩中にはこのガベルライトについての裁判官役の藤井隆さんの客いじりもあって笑いました。ライトは自宅にあればそれを持参してもいいという告知があったので、購入するのはもったいないなあと思い、娘から借りて持参しました。とはいえ、この歳のおじさんがノリノリで振るのはちょっと、いや、かなり恥ずかしい。結局持っていったもののバッグの中にしまったままでした。前の方の席にいた韓国人気グループのライトを持った女性は慣れているのかノリノリでライトを振っていましたねえ。劇団新感線も同じようにライトを振ることがあるそうですが、なかなか普通の演劇でライトを振るというのはないですよね。お客も慣れていないのか、購入してもちょっと控えめに振っているという感じでした。ロックオペラ風に松さんと阿部さんが歌うのですが、松さんは、演歌を歌っても上手ですねえ。今回、座席が中央通路の後ろの2列目だったので、松さんが歌いながら通路を通るのが間近で見えて最高でした。阿部さんも松さんに負けないですねえ。宮藤さんの作品なのでコメディかと思って観たのですが、確かに大いに笑ったのですが、ストーリーは意外に深刻な展開になりました。ラスト、大人計画の皆川猿時さんが思わぬ登場を見せてくれます。そうそう、弁護士役の三宅弘城さんですが、ドラマーとして凄かったですね。パンフレットを読んだら、「グループ魂」でドラムを担当しているそうですね。納得。観客席も立ち上がってのラスト、大満足の2時間半でした。

2025年11月24日(月)
三連休も終わりです

 三連休も今日で終わりです。この三連休の初日は、オンラインショップで購入したスマホを自分で設定、データの移動をせっせと行いました。今では懇切丁寧に設定の仕方を説明するYouTubeもありますし、以前と違って簡単に自分で設定できるようになりましたね。ショップで行うとかかる手数料を倹約です。6年ぶりの更新だったので、ホームボタンがなくなり、ついに私のスマホも顔認証になりました。ようやく世間の進化に追いつきました。
 昨日はシネコンに山田洋次監督、木村拓哉さん、倍賞千恵子さん共演の「TOKYOタクシー」を観に行ってきました。山田監督は93歳、倍賞さんは84歳と、失礼ながら相当な高齢者ですが、ここまで頑張れるのですから凄いですよね。場内はキムタクのファンと思える若い女性が見えましたが、ほとんどが年配の方ばかり(そういう私もそうですが)。二人といえば「寅さん」を思い浮かべてしまいますが、多くの人が「寅さん」のファンなのでしょうか。さすがに”さくら”も歳を取られましたね。
 いよいよ11月も最終週です。週末は東京へ美術展と観劇に行く予定です。観劇は本多劇場で公演中の竹中直人さん、生瀬勝久さんの「マイクロバスと安定」とパルコ劇場で公演中の阿部サダヲさん、松たか子さんの「大パルコ人⑤オカタイロックオペラ」です。美術展はSONPO美術館で開催中の「モーリス・ユトリロ展」です。楽しみです。 

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