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身辺雑記(2012年4月)

2012年4月28日(土)
GW初日です

  ゴールデン・ウィークが始まりました。とはいっても3連休のあと2日仕事をして4連休で、さすがに9連休というわけにはいきません。
 休みといっても、妻は仕事なので、一人で朝から映画を観に行ってきました。今日から公開の「テルマエ・ロマエ」と「HOME 愛しの座敷わらし」の2本です。シネコンが入っているショッピングモールは、僕のように遠くへ出かけない人で、朝から多くの人がやってきていました。
 映画館も珍しく混雑していて、いつもはよほどの人気映画でないと隣の席が埋まることはないのですが、今日の「テルマエ・ロマエ」は右も左も座る人がいるほどの大盛況。マンガが原作のようですが、マンガを読んでいない人であっても、予告編でローマ人の阿部寛さんが日本の銭湯にタイムスリップして日本人を見て、「平たい顔族」と言うところを見ただけでもおもしろそうだと思いますものね。あの予告編のインパクトが強かったのでしょう。観客も若い人から老人まで幅広い層でした。ストレス解消に最適、大いに笑わせてくれます。
 一方「HOME 愛しの座敷わらし」は、水谷豊さんが主演のほか、あの「相棒」のスタッフが集まって製作された作品だそうです。監督も「相棒」でよく名前の出る和泉聖治さんです。原作は荻原浩さんの同名小説ですが(→感想はこちら)、小説の方はもう少し、夫は仕事人間のようだったし、妻も姑との生活で疲れた主婦という印象で、夫婦間もうまくいっていなかったと思うのですが、映画の夫婦はそれほど危機的な状況ではありません。何はともあれ、安田成美さんの妻役が最高です。認知症の症状が出てきた姑に対しても、うまく対応していますし、あの笑顔がステキですね。座敷わらしが見えて悩む所もかわいいです。この映画が成功したら、その理由は水谷さんより安田さんだと思います。
  GWの最初の読書は、原田マハさんの「楽園のカンヴァス」です。以前買ってあった「週刊西洋絵画の巨匠 ルソー」を手元に置きながらの読書です。

2012年4月26日(木)
GWの読書

  ゴールデン・ウィークを前に、オンライン書店に注文しておいた小路幸也さんの「レディマドンナ 東京バンドワゴン」、薬丸岳さんの「死命」、原田マハさんの「旅屋おかえり」が届きました。原田マハさんについては、先日「ダ・ヴィンチ」で推薦されていた「楽園のカンヴァス」を購入したばかり。この本の帯には書評家の大森望さんや東えりかさん、評論家の斎藤美奈子さんの賛辞の言葉が載っていましたが、そればかりでなく、キャラメルボックス演出家・脚本家の成井豊さんもブログでおもしろいと述べていました。このGWは、読む本がいっぱいです。さて、どれだけ読むことができることやら。

2012年4月21日(土)
ゴールデンウィーク間近

  すっかり暖かくなり、桜が散って今は桃の花が満開になっています。今週が終わればいよいよゴールデンウィークです。今年もどこに行くという予定がないので、ゆっくり家で読書をし、DVDでも観ている予定です。
 今日は石持浅海さんの「玩具店の英雄」(光文社)を読み終わり、本多孝好さんの「ストレイヤーズ・クロニクルACT−1」(集英社)に取りかかっています。今までの本多作品とはちょっと異なるアクション作品。なかなかおもしろい出だしです。来週は小路幸也さんの東京バンドワゴンシリーズの新作も発売になりますし、頑張って読まないと積読本が増えるばかりです。

2012年4月15日(日)
「バトルシップ」と「キツツキと雨」

  昨夜は1週間の疲れが出たのか、食事をしてからちょっと休もうと思ったら、あっという間に爆睡。真夜中に1度目を覚ましたものの、起きる気にはなれず、結局朝7時まで延々10時間以上眠ってしまいました。新年度になって、まだ本格的に仕事が忙しくなっていないものの、新たな仕事の関係であいさつ回りをしたりで、身体以上に精神的に疲れていたのかもしれません。それにしても、せっかくの土曜日の夜、もったいないことをしたなあ。
 週末もストレス発散で映画を観てきました。金曜日の夜はユニバーサル映画100周年記念作品と謳っている「バトルシップ」を。これはもう単純にエイリアンと地球人との戦いをハラハラしながら楽しんで観る映画です。日本俳優としての浅野忠信さんの活躍に拍手を送りたいですね。アメリカ映画に登場する日本人は、日本人から見るとどこか日本人には見えない変な人という印象が強いのですが、この映画では、きちんと描いてくれたようです。
 土曜日に観に行ったのは「キツツキと雨」です。もう東京では公開が終了したと思いますが、ようやくこちらで公開が始まったので慌てて観に行ってきました。これはおすすめです。親子の関係がうまくいかないキコリと映画の撮影にやってきた自分に自信の持てない若手監督とのふれあいを描いたものですが、観終わったときにほんわかとした気持ちにさせてくれる素敵な作品でした。

2012年4月11日(水)
本屋大賞2012

  「本屋大賞 2012」が発表になりました。大賞を受賞した作品は、三浦しをんさんの「舟を編む」(光文社)でした。辞典を編纂する出版社の人々を描いた作品ですが、書店員さんが選ぶにふさわしい作品と言っていいのではないでしょうか。第2位は高野和明さんの「ジェノサイド」でしたが、この作品は、もうすでに「このミス」を始めいろいろなところで評価されていますから、いまさら本屋大賞でもないでしょう。三浦さん、おめでとうございます。
 ここ何日か、少しずつセバスチャン・フィツェックの「アイ・コレクター」(早川書房)を読書中です。エピローグから始まる奇抜な構成で、ページも405ページから始まって最後が1ページとなっています。子どもを誘拐し、制限時間内に父親が子ども探し出すことができない場合はその子どもを殺すという、猟奇的な殺人犯を追う元警察官の新聞記者が犯人の罠により容疑者にされる中で真実に迫るというストーリーですが、なかなか読ませます。
 貫井徳郎さんの「新月譚」(文藝春秋)購入。600ページ弱の大作。大変な作品を買ってしまったなあ。

2012年4月9日(月)
先の週末は

 週末は東京に行って、上野の東京国立博物館で開催していた「ボストン美術館 日本美術の至宝」と国立西洋美術館で開催していた「ユベール・ロベール 時間の庭」を観てきました。
 東京は桜の満開宣言が出たということもあって、上野は大混雑。駅の改札口を出るだけでも、長蛇の列という状態でした。最初に入った「ユベール・ロベール」は、僕白身は知らない画家だったのですが、やはり一般的にもそれほど著名な画家ではないのか、混雑もなくゆっくりと鑑賞することができました。“廃墟のユベール”と言われているそうで、題材は廃墟が描かれたものが多かったですね。それとなぜか洗濯をする女性も多く描かれていました(なぜでしょう?)。
 「ボストン美術館」の方は入場口に「混雑」と書かれていたとおり、会場内は大混雑。特に、「吉備大臣入唐絵巻]や「平治物語絵巻」という長い巻物が展示されているところでは、一人が立ち止まってじっくり観てしまうと、後ろが勣くことができず、大渋滞。じっくり観たいという気持ちはわかりますが、自分の前が空いてしまっていることもかまわずに、ずっと立ち止まってしまうことは大いに迷惑なんですよねぇ・・・。
 一番見物だと思ったのは曽我蕭白の作品群です。特に最後に展示されてあった日本初公開の「雲龍図」の墨絵には圧倒されました。目本にあれば国宝級の作品がアメリカに流失してしまったとは、本当に残念なことです。
 上野から帰るときに乗った山手線で恐ろしい状況にぶつかりました。
 土曜日で、桜満開で花見に出た人もいるのか、車内はラッシュ時ほどではありませんがかなりの混雑。そのとき、突然、ドンドンという何かを叩く音と、男の怒鳴り声が。何事かと思って音のした前方の車両の方を向いた途端、混雑した通路を人を押しのけ倒しながら何事かを叫びながらものすごい勢いで走ってくる男が。あっという間に私の近くの女性も倒し、次の車両へと走り去りました。車内はいったい何だったろうと茫然。あの男、一番後ろの車両まで行ったらどうするのだろう、戻ってきたら怖いぞと思いながら目的の駅に到着したので、降りましたが・・・。娘があとでツイッターを見たら、同じ電車に乗っていた人によると、どうも男は「殺される!」と叫んでいたそうです。動いていて逃げることもできず、それも混雑した車内で、もしあの男が殺されるという妄想で自己防衛のためにナイフでも振り回したら大変なことになっていたと、改めて恐怖を感じました。以前あった秋葉原の惨劇を思い浮かべてしまいました。あの男どうしたのだろう。本当に怖かったです。 
 昨日は、アカデミー賞作品賞を受賞した「アーティスト」を観に行ってきました。公開2日目でありながら、入場者は20人もいませんでした。やはり、アカデミー賞を受賞したといっても地方ではモノクロ、サイレントの映画では盛況は見込めないようです。音声は途中までミュージックのみ。開始30分くらいがたって、突然ビンを机においた音がしたり、撮影所内を歩く女の子たちの笑い声がしたりする場面があります。時代がトーキーになるのを象徴したシーンでしょうか。再びサイレントに戻りましたが。
 内容としては、正直のところありふれた恋愛ものと言えるでしょう。でも、サイレントだと言葉で観客にわからせることができませんから、その分表情や身振りで表さなければならないとうことがよくわかりました。こちらも、言葉での説明がないので、何を言っているのだろう、何を考えているのだろうと、その表情から読み取ろうと真剣に観てしまました。カンヌ映画祭で“パルムドック賞”を受賞したジャック・ラッセル・テリアのアギーの演技も見ものです。とにかくかわいい。

2012年4月6日(金)
明日は東京へ

  新年度の最初の1週間が終わりました。まだ、本調子というわけにはいかないようです。明日は東京の娘のところに日帰りで行ってきます。せっかく東京へ行くので、上野で開催しているボストン美術館「日本美術の至宝」展でも見てこようかなと考えています。でも、今日東京は桜の満開宣言が出たようなので、明日の上野はお花見ですごい人出でしょうね。上野はやめて渋谷のBunkamuraミュージアムで開催している「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展にしようかな。思案のしどころです。
 セバスチャン・フィツェックの「アイ・コレクター」(早川書房)購入。以前に読んだ「ラジオキラー」、「サイコブレイカー」がおもしろかったので、つい新作を手に取ってしまいました。

2012年4月3日(火)
「聴き屋の芸術学部祭」ほか読了

 このところ市井豊さんの「聴き屋の芸術学部祭」、友井羊さんの「僕はお父さんを訴えます」、柳広司さんのジョーカーシリーズ最新作「パラダイス・ロスト」、東野圭吾さんの「ナミヤ雑貨店の奇蹟」、矢崎存美さんの「ぶたぶた」そして畠中恵さんの「アコギなのかリッパなのか」を続けて読了。新年度になって仕事も変わったせいもあって、読むだけでなかなか感想を書く余裕(心の)がありません。今日からは初野晴さんのハルチカシリーズ最新作「千年ジュリエット」を読み始める予定です。もう少し余裕ができたら感想を少しずつアップします。

2012年4月1日(日)
新年度が始まります

  4月が始まりました。寒い日が続いていましたが、今日、地元の気象台の庭にある桜の花が咲き(といっても、まだ10ほどのようですが)、開花宣言がなされました。ここ1週間程度で満開になるそうです。ようやく春です。
 今月発売の本では、やはり何といっても、東京バンドワゴンシリーズの新作「レディマドンナ」が一番の期待です。本多孝好さんの「ストレイヤーズ・クロニクルACT-1」は、今までの本多作品と異なったアクションものです。本多さんの描くアクション作品がどうなるのか、これも気になります。伊坂幸太郎さんの作品が掲載されているアンソロジー「しあわせなミステリー」も買いです。
 映画では今週末からアカデミー賞作品賞を受賞した「アーティスト」が公開されます。犬のアギーも非常に重要な役どころを負っているようです。素敵な演技を見せてくれるそうなので楽しみです。
 さて、明日から新年度が始まります。昨年度以上に仕事も忙しくなる予定なので、いかにして読書や映画の時間を見つけるかが仕事以上の課題です(笑)