身辺雑記トップへ

身辺雑記(2009年11月)

2009年11月29日(日)
今週末は京都へ

 早いもので、11月も明日1日だけ。いよいよ師走に突入です。今週金曜日は京都へ出張の予定です。仕事が終わるのが遅くなるので金曜日は泊まり、翌日帰る予定ですが、せっかくだから1日、京都観光をしてこようと思っています。京都は本当に久しぶり。時間もないので、清水寺あたりを散策してこようかな。
 伊坂幸太郎さんの「SOSの猿」読了。う〜ん・・・今回は西遊記に心理学ですよ。こんな組み合わせって考えつかないですよね。もう1度読まないとおもしろさがわからないかもしれません。

2009年11月26日(木)
ベストテン

  年末が近づいてくると、恒例の"このミス"などのベスト10が発表されます。今日は、それらのベスト10の中で、いち早く、早川書房の"ミステリが読みたい! 2010年版"が発売されました。自分が好きな作品なら、他人が何を言ってもいいじゃないかとは思うものの、正直やっぱり発表されるベスト10は気になってしまいます。
 "ミステリが読みたい!"の国内篇ベスト10は、次のとおり。
    1位 造花の蜜 連城三紀彦
    2位 ダブル・ジョーカー 柳広司
    3位 追想五断章 米澤穂信
    4位 黒百合 多島斗志之
    5位 新参者 東野圭吾
    6位 鷺と雪 北村薫
    7位 儚い羊たちの祝宴 米澤穂信
    8位 鬼の跫音 道尾秀介
    9位 粘膜蜥蜴 飴村行
   10位 福家警部補の再訪 大倉崇裕
 この中では9位の「粘膜蜥蜴」だけ未読です。「造花の蜜」「ダブル・ジョーカー」「新参者」が上位にくるのは納得できます。4位の多島斗志之さんの「黒百合」は、奥書は10月30日となっていますから、他のベスト10ではすでに昨年度のベスト10に上がっていますね。2作が入っている米澤さんの作品は、2作とも古典部シリーズや小市民シリーズとは違う作品です。特に「儚い羊たちの祝宴」は、シリーズものとは雰囲気の異なるブラックな作品ですが、ラスト1行にこだわり抜いた作品で読ませます。
 12月初めには"このミス"も出ますし、年末年始楽しむことができそうです。

2009年11月23日(月)
思い出したくないのに

 重松清さんの「再会」を読んでいたら、自分自身の小学生時代を思い出しました。僕の小学生の頃の記憶といったらあまりいい思い出がありません。振り返ってみると、僕自身はすごい嫌な奴だったと言わざるを得ません。いつも同じ服を着ていた女の子をいじめ(たぶん、家が貧しかったのでしょう。)、運動会のリレーでは僕のミスでバトンを落としたのを、次の走者の女の子のせいにしました。あ〜思い出したくないのになぜか忘れることができず、ふとした折りに心の奥底から浮かび上がってきます。過去の思い出は美化されるというのに、どうして嫌なことばかり覚えているのでしょうか。あの頃の自分には"再会"したくはないですね。
 今日からは東京で購入した伊坂幸太郎さんの「SOSの猿」を読み始めます。

2009年11月22日(日)
昨日の日記を1日遅れで

 昨日は朝早くから東京へ出かけて、帰宅したのは真夜中12時過ぎ。さすがに、今朝はなかなか布団の中から起きだすことができませんでした。
 貧乏性なのでしょうか、わざわざ東京まで出かけるとなると、限られた時間の中でいろいろなことをしてきたくなります。昨日の主目的は、「十二人の怒れる男」と「Live,Love,Drive.死神の精度」という演劇を梯子することにあったのですが、演劇は午後から。では、せっかくだから早く出かけて午前中は地元で公開されない映画を観ようと思い、ネットで探したところ、銀座の「シネスイッチ銀座」で上演されている「母なる証明」が演劇を観る前にはちょうどいい時間でした。

 韓国映画の「母なる証明」の感想はこちら → 2009映画鑑賞の部屋

 新宿に戻って、次は紀伊国屋サザンシアターで「Live,Love,Drive.死神の精度」を観ました。伊坂幸太郎さんの連作短編集「死神の精度」の中の「恋愛で死神」、「旅路を死神」、「死神対老女」の3作の舞台化です。
 死神の千葉を演じるのは羽場裕一さん。キャラメルボックスの岡田達也さん、畑中智行さん、實川貴美子さんも出演しています。そのせいか、観客はキャラメルボックスのファンの若い女性が多かったようで、始まる前にはあちらこちらからキャラメルの名前が聞こえてきました。
 「死神の精度」も昨年春の金城武さん主演による映画化、そして今年8月、9月の香川照之さん、ラサール石井さんらによる舞台化がされ、映像作品としてはこれで3作目です。さすが伊坂さん、人気がありますね。今回の舞台は、ラストに「老女対死神」をもってきたところは映画と同じですが、映画では連作短編集の表題作の「死神の精度」に登場する千葉の調査対象の女性が"老女"になっているのに対して、こちらは原作どおり「恋愛で死神」に登場する女性が"老女"になっています。2つの舞台化作品については、原作としている話が違うので比較はできませんが、"千葉"という死神の役柄についていえば、ひょうひょうとした雰囲気が香川さんの方が合っていた感じがします。ただし、羽場裕一さんの声は素敵ですねえ。
 そうそう2つの舞台の比較ということで気づいたところが。香川さんは白い手袋をしていましたが、羽場さんは黒い手袋でした。さて、小説ではどちらだったのでしょうか。
 「恋愛で死神」の中で調査対象である荻原が恋する女性古川と「老女対死神」で老女を演じたのは、芳本美代子さん。僕らの世代としては、アイドルとしての印象が残っているのですが、いつの間にか舞台女優となっていたんですね。"老女"も"古川"のときとは声を低めにして見事に演じていました。 
 キャラメルの3人も岡田さんは「恋愛で死神」の調査対象の荻原、畑中さんは「旅路を死神」の調査対象の森岡を演じていましたし、實川さんも全体を通して出演していました。きれいな人だなあと再認識です(今更ながら、失礼ですか。)。
  「旅路で死神」の中では原作どおり、仙台に着いた千葉たちが「重力ピエロ」の春に出会う場面もあったのはうれしいですね。

 終わった後は下の紀伊国屋書店を覗いたのですが、なんと伊坂幸太郎さんの「SOSの猿」(中央公論社)が平台に山積みになっているのを見つけました。三連休明けに発売かと思っていたのに、さすが紀伊国屋書店、発売が早いですねえ。もちろん、さっそく購入です。

 夜は、渋谷のシアターコクーンで上演された蜷川幸雄さん演出の「十二人の怒れる男」を観に行ってきました。言わずと知れたシドニー・ルメット監督、ヘンリー・フォンダ主演のアメリカ映画の舞台化です。
 陪審員制度の元における16歳の少年の父親殺し事件の評決の過程を描いていきます。今年から日本でも「裁判員制度」が始まりました。陪審員制度とは、評議に市民だけでなく裁判官も加わること、全員一致ではなく多数決で評決がなされること、無罪・有罪だけでなく刑罰についても判断が下されることなど違う点はありますが、裁判に市民が参加するということでは同じです。そういう意味では、この作品は今まで以上に非常に興味を持たれるだろうと思われるし、実際満員でした。ようやく取れたチケットも中二階のバルコニー席でしたが、舞台からは割と近くてお得だったかも。
 ストーリーは、あまりに有名です。誰もが有罪と思う事件で12人の陪審員の中で唯一無罪を主張したのは陪審員8番だけ。しかし、評議が進む中で次第に無罪に賛成する陪審員が増えてきて・・・という話です。中井貴一さん演ずる陪審員8号(映画では8番と言っていますが、この作品のパンフレットでは8号となっています。)も、最初は絶対無罪などとは信じていません。ただ、彼自身は、疑問と思う部分があるので、それを解明して合理的な疑いをさしはさむことができないほど有罪であると証明しなくてはならないと考えるんですね。
 ここではとても重要なことが示唆されている気がします。全員が賛成したからといって、何も討論することなく事を進めると誤る場合もあるということです。もちろん誤りはないかもしれません。しかし、全員が賛成だからといって突っ走るより、一度冷静に一歩下がって考えてみることが大事です。そんなに時間はかからないのですから。
 疑問点がいろいろ出てくるに従って、評決が有罪多数から無罪多数へと変わっていきます。その過程がこの作品の見どころですね。もちろん、映画でもときに感情的になりますが、大きな声で相手を圧倒して有無を言わせないということではなく、論理で説得していく、やっぱり議論はこうでなくてはと思います。

2009年11月17日(火)
寒い一日でした

  寒い一日でした。夏の観光地の清里では、今年最初の雪が降りました。この時期の雪というのは珍しいそうです。今年の冬は冷え込みが厳しくなるのでしょうか。妻からは、「若い人と同じ気になって、ズボン下(あるいは股引というやつ)を履かないのはバカだ」と言われますが、まだまだ気持ちは若いです。でもこの寒さはチョット応えるなあ・・・。
 今日、突然、来月初めの金曜日に京都に出張することになってしまいました。お得意さんへの義理立てです。この時期の京都はやっぱり寒いのでしょうね。夕方遅くまで予定があるため、その日の宿泊は認めてくれそうなので、翌日の土曜日はゆっくり(とはいっても半日足らずですが)京都の休日を楽しんでこようかと思っています。でも、その前に今週土曜日は東京で「十二人の怒れる男」と「Live,Love,Drive.死神の精度」の舞台の梯子です。あと3日間、頑張って働かないと。 

2009年11月15日(日)
今日から"ひかり"

 今日は"ひかり"の開通の日。工事の人を待っていたけど、予定の時間が来てもなかなかやってきません。すると電話が来て、前の工事が手間取っていて、遅れているとのこと。ようやくやってきたときには、すでに周りが薄暗くなってきた頃でした。工事の人も大変です。一人で暗い中、外の配線から家の中の配線までせっせと行い、遅れて申し訳ありませんでしたという言葉を残して帰って行きました。
 さっそく設定です。デスクトップと無線ランでノートパソコンを繋ぎ、インターネットに接続したところ無事繋がりました。これでひと安心。でも、"ひかり"になったけど、たいして違わないような気がするのですが。そもそもパソコンが古いから十分なスピードを出せる能力がないのでしょうか。
 イギリス人女性の死体遺棄事件で逮捕された市橋容疑者が読んでいる本が、なんと道尾秀介さんの「向日葵の咲かない夏」だそうです。おもしろい作品ということで異論はないのですが、それにしても今一番話題の男が好きだとは・・・。
 石田衣良さんの「6TEEN」読書中。 

2009年11月14日(土)
なくもんか

 今日14日は、地元の東宝系のシネコンが毎月のサービスデーで入場料が1000円です。日中は用事があったので、夜になってから一人で映画館に。やはり、入場料が1000円だったせいか、いつもと異なって映画館のロビーは人でいっぱい。今日から日本映画の大作「ゼロの焦点」や昨夜テレビで放映した「舞妓Haaaan!!!」の水田監督・宮藤官九郎脚本・阿部サダヲ主演による「なくもんか」が公開されたこともあったのでしょうか、いつもはあまり映画館で見ない年配の人たちも列に並んでいました。
 僕が観たのは「なくもんか」です。このところホラー系の作品を立て続けに観ていたので、久しぶりに「舞妓Haaaan!!!」のようなハチャメチャな映画を観たくなりました。ところが、「舞妓Haaaan!!!」のような徹底的なハチャメチャぶりと違って、この作品は、確かに笑いもあるのですが、それだけでなく"家族"や"親子"、"夫婦"のことを考えさせる真面目な部分もありました。涙ポロポロという映画ではありませんけど。「舞妓Haaaan!!!」では阿部サダヲさんの相手役は堤真一さんで、バカなことも演じることができる俳優さんでしたが、今回は瑛太さんですからねえ。ハチャメチャぶりが抑えられたのもやむを得ないのかもしれません。
 「ゼロの焦点」は、9時過ぎから上映される回にも列ができていました。意外に人気があるようです。松本清張さんの原作は、中学生時代に読んだことはあるのですが、もう細部はすっかり忘れています。時間があったら観てみようかなあ。
  友人からリンゴが届きました。最近、メールもなかったので、どうしているかなと思っていたのですが、お礼方々電話をして話をしました。久しぶりに気のおけない友人と話をすることができて、今日は、良い一日でした。
 

2009年11月11日(水)
苦労しました

  光回線を申し込んだら、プロバイダーからワイヤレスルーターが無料で送られてきました。昨日、今日とせっせと古いルーターと入れ替える設定をして、ようやくインターネットに接続。プリンターと無線で接続し直したら、まったく反応しなくなったりで、苦労しました。これでは、今週日曜日にはNTTが工事にやってきますが、無事接続できるか心配です。
 ここ2日は読書もできない状態でしたが、明日からはどうにか読書ができそうです。 

2009年11月7日(土)
ソウ6

  朝から出かける予定が取りやめになったので、それでは!と映画を観に行ってきました。「ソウ6」です。この映画、観る人を選びます。昨日から公開されたばかりですが、客の入りは極端に少ない。その上、女性は若い女性3人組だけという状況でした。
 ソリッド・シチュエーション・スリラーという言葉を知ったのは、この「ソウ」という映画からですが、あまりに衝撃的な設定だった第1作に比較し、その後のシリーズは、しだいに殺し方の衝撃度の方に比重が移ってしまった感があります。今回もあまりに悲惨な殺し方の連続で、あれではR−15は無理もありません。あんな映画は観なくていいのにと思いながら、観てしまうのは、怖いもの観たさってやつでしょうか。
 お約束どおり、今回でエンドではなく、またまた次回に続きます。まったく感動もしないし、心にも残りません。観てすっきりもしないし、でも、何だかんだ言いながら、次作も観に行ってしまうのだろうなあ。 

2009年11月6日(金)
おばあさんが怖い

  金曜日はいつも行くシネコンがメンズ・デーで1000円で入場できる日。というわけで、仕事帰りに映画を観てきました。観たのは今日から公開の「スペル」。おすぎさんがテレビコマーシャルで絶賛しているサム・ライミ監督作品です。テレビでも怖いのに、大きなスクリーンで観ると、怖さ倍増です。恥ずかしながら、怖くて薄目を開けながら観たところも。とにかく、おばあさん、怖いです。映画史上一番怖いおばあさんではないでしょうか(笑)さて、怖い映画といえば、次に観るのは「ソウ6」です。第1作目ほどの衝撃は回を重ねるごとになくなり、残酷な殺し方を競うような映画になってきてしまいました。でも、ここまで観てきたからにはやっぱり観に行きますよ。

2009年11月4日(水)
11月の読書と演劇

  11月になったら急に寒くなってきました。いつも同じ通勤バスに乗る人の中にはマフラーをしたり、コートを着た人も。このまま冬に突入でしょうか。
 今月は、読書のお楽しみとしては、伊坂幸太郎さんの新作「SOSの猿」と村上春樹さんの「めくらやなぎと眠る女」の発売です。村上さんの「1Q84」は積読ままですが、「めくらやなぎ〜」も購入です。
 下旬には演劇を2本、「Live,Love,Drive,死神の精度」と「十二人の怒れる男」を観に行ってきます。
 「Live〜」は、伊坂幸太郎さんの「死神の精度」の舞台化です。8月には香川照之さんが死神役で舞台化されましたが、今回の死神役は羽場裕一さん。キャラメルボックスの岡田達也さん、畑中智之さんらも出演しています。さて、どんな「死神の精度」になるのか楽しみです。
 一方「十二人の怒れる男」はご存知シドニー・ルメット監督、ヘンリー・フォンダ主演の陪審員制度を題材にした映画の舞台化です。日本でも裁判員制度が始まった現在、興味ある題材ですよね。蜷川幸雄さんが演出というところにも期待ができます。
 綾辻行人さんの「Another」いっきに読了。700ページ近い大作ですが、すいすい読むことができます。ホラーかと思いましたが、ミステリとしても十分堪能できます。おすすめです。 

2009年11月1日(日)
全日本大学駅伝

  今日は朝早くからテレビの前で全日本大学駅伝の応援。地元の山梨学院大学を応援したのですが、1区で15位と思わぬ出遅れ。そのうえ、ケニアからの留学生・コスマスくんが体調不良で欠場となり、これは厳しいレースになるなあと思ったのですが、2区以下の選手が頑張り、5位でゴール。見事に来年のシード権を獲得しました。東京の大学のように高校駅伝のエリート選手もいない中で、日本人選手のみで勝ち取ったシード権は選手たちに大きな自信になったことでしょう。正月の箱根駅伝では優勝した日大もケニア人選手は1人しか起用できませんし、今日欠場したコスマス選手が戻れば、今日以上の結果が期待できます。正月2日、3日は楽しむことができそうです。
 吉田修一さんの「横道世之介」読了。どこといって取り柄のない大学生・世之介の大学生活を描いた作品ですが、ページを繰る手が止まりませんでした。おすすめです。今夜からは綾辻行人さんの「Another」(角川書店)を読み始めます。