年末が近づいてくると、恒例の"このミス"などのベスト10が発表されます。今日は、それらのベスト10の中で、いち早く、早川書房の"ミステリが読みたい! 2010年版"が発売されました。自分が好きな作品なら、他人が何を言ってもいいじゃないかとは思うものの、正直やっぱり発表されるベスト10は気になってしまいます。
"ミステリが読みたい!"の国内篇ベスト10は、次のとおり。
1位 造花の蜜 連城三紀彦
2位 ダブル・ジョーカー 柳広司
3位 追想五断章 米澤穂信
4位 黒百合 多島斗志之
5位 新参者 東野圭吾
6位 鷺と雪 北村薫
7位 儚い羊たちの祝宴 米澤穂信
8位 鬼の跫音 道尾秀介
9位 粘膜蜥蜴 飴村行
10位 福家警部補の再訪 大倉崇裕
この中では9位の「粘膜蜥蜴」だけ未読です。「造花の蜜」「ダブル・ジョーカー」「新参者」が上位にくるのは納得できます。4位の多島斗志之さんの「黒百合」は、奥書は10月30日となっていますから、他のベスト10ではすでに昨年度のベスト10に上がっていますね。2作が入っている米澤さんの作品は、2作とも古典部シリーズや小市民シリーズとは違う作品です。特に「儚い羊たちの祝宴」は、シリーズものとは雰囲気の異なるブラックな作品ですが、ラスト1行にこだわり抜いた作品で読ませます。
12月初めには"このミス"も出ますし、年末年始楽しむことができそうです。
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