ある青年がかねてから思いを寄せていた女性と電車の中で知り合うチャンスを得たが、電車が駅に着いたとき、下車をするはずが彼女はまた電車に乗り込んでしまう。数分後駅を出発した電車は大きな事故に見舞われる。この物語はその瞬間を後悔し、再度やり直せたら考えた男の物語である。
Yという題名は、分かれ道、分岐点を表しているのだろう。誰でもやはり人生の分かれ道というのはあるだろう。あ~あ、あの時ああしていればと考えることは多い。人ってそうやって後悔ばかりしながら生きているのだろう。それとも、そんな後悔ばかりしているのは僕だけだろうか。そんな後悔の中でも一番思うのは異性とのことだ。あの時、もし彼女に好きだと言うことができたらとか、あの時、もし彼女が帰るというのを無理にでも引き止めていたらとか、あの時もし・・・と思うことは多い。でも、今こうして生きている人生も一つの選択の結果なんだから、納得しなければいけないのだろうが、人間というのは欲が深いものだ。なかなか割り切れない・・・ |