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逢坂剛の本棚

  1. 百舌の叫ぶ夜
  2. 幻の翼
  3. 砕かれた鍵
  4. 平蔵の首
  5. 平蔵狩り
  6. 墓標なき街
  7. 闇の平蔵
  8. 百舌落とし
  9. 平蔵の母
  10. 鏡影劇場

百舌の叫ぶ夜  ☆ 集英社文庫
 公安シリーズというか百舌シリーズ第1弾。能登半島の岬で発見された記憶喪失の男は妹と名乗る女によって、兄の新谷と確認される。一方新宿では過激は集団による爆弾事件が発生、公安の倉木警部の妻が巻き添えとなり死亡する。仕掛けが盛りだくさんで、非常に錯綜しており、読みほぐすのに努力を要する。しかしながら、それを差し引いても面白さは損なわれない。やはり、これがシリーズ最高作だと僕は思う。

(再読感想)
 公安警察を描く作品としては「裏切りの日日」に続く第2弾ですが、百舌と呼ばれる暗殺者の初登場や倉木、大杉たちシリーズキャラの登場ということでは“百舌シリーズ”第1弾といっていい作品です。
 あとがきで作者自身が言っているように各章の番号のある位置に注意です。この番号の位置によって時制が異なっており、注意して読んでいかないと逢坂さんの仕掛けに引っかかることになります。前回読んだときには、すっかり逢坂さんに騙されましたが、今回20年ぶりの再読で、その仕掛けをわかっていながらも、おもしろさは全然変わりません。
 過激派による爆弾の誤爆に巻き込まれて死亡した公安刑事の妻というストーリーの発端から物語の中にどんどん引き込まれていきます。百舌と呼ばれる暗殺者の正体は何者なのか、時制が行ったり来たりする中でものの見事に騙されますし、事件の全貌が明らかになったときには、まったく考えられなかった展開に唖然としてしまいます。
 倉木という感情を顕わにしない、冷たいと表現せざるを得ない公安刑事や、美貌の公安刑事の明星美希、典型的な叩き上げの融通の利かない刑事の大杉、そして倉木以上に何を考えているかわからない津城など強烈な個性を持った人物たちの登場もこの作品をおもしろくする一因となっています。
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幻の翼  ☆ 集英社文庫
(「百舌の叫ぶ夜」を未読の人にはネタバレあり)

 稜徳会事件は黒幕である森原まで追及の手が伸びずに、室井公安部長の死で、表面上の解決が図られる。事件の内幕をマスコミを通し世間に公表しようと倉木は画策するが、そんな倉木に魔の手が忍び寄る。一方、北朝鮮から不法入国した男が死んだはずの百舌に似ているという情報が入ってくるが・・・。
 百舌シリーズ第2弾です。「百舌の叫ぶ夜」の続編になります。今回は前作と違って時制が行ったり来たりしないので、素直に読んでいくことができます。
 中途半端な幕引きに終わった警察権力の拡大を図る一派と倉木警視の戦いが再度始まります。今回は北朝鮮から潜入した工作員がストーリーに大きく関わってきます。果たして工作員の正体は誰なのか、前作で死んだはずの百舌は実は生きているのかという謎に加え、倉木の陥る絶体絶命の危機にページを繰る手が止まりません。まさか、あんな展開になるとはねえ。ただ、事実が明らかになったときの驚きは前作ほどではありません。ちょっと強引すぎる設定かなと思えるところもありましたし。

※北朝鮮による日本人拉致問題が公になって以降、北朝鮮から工作員が日本に不法入国していることは周知の事実となっていますが、この作品が刊行された当時はまだまだそんなことあるのかなと現実感に乏しい話だと思っていました。まさか、それが事実だったとは・・・。
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砕かれた鍵  ☆ 集英社文庫
(「百舌の叫ぶ夜」「幻の翼」を未読の人にはネタバレあり)

 百舌シリーズ第3弾です。倉木と美希は結婚し、二人の間には長男が生まれたが、生まれながらの難病を抱え、入院生活を送っていた。ある日、同じ病院に入院していた法務次官の倉本に届けられた見舞品を看護師が誤って倉木の病室に届けたところ、爆発が起こり、倉木の息子と義母が死亡する。美希は自分で犯人を見つけ復讐しようとするが・・・。
 相変わらず、警察権力拡大のために暗躍する者たちと戦う倉木たちを描いていきます。倉木は、シリーズ1話目では妻が爆死し、前作ではあわやロボトミー手術を受けるところまでいき、今回は息子を殺されるという、いくらなんでも逢坂さん、やり過ぎでしょうと言いたくなるほどの不幸の連続です。
 警察を退職した大杉ですが、今回は調査事務所の所長として登場し、倉木と美希を助けます。また、前作で瀕死の重傷を負った津城がどうなるかと思ったら、前作までの存在感はありませんが、こちらも復活して顔を見せます。
 これまでの敵役・百舌に変わり、今回の敵役はペガサスと名乗る人物ですが、百舌ほどの強烈な個性は残念ながらありません。それよりはペガサスの共犯者の方が強烈なキャラです。
 ラストは、初読の時には「これで終わってしまってこのシリーズどうなるの?」と思ってしまった壮絶な結果になります。
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平蔵の首  ☆ 文藝春秋
 火盗改め・長谷川平蔵を描いた作品といえば、池波正太郎さんが亡くなるまで書き続け未完で終わった「鬼平犯科帳」シリーズが有名で、僕自身も大好きな作品です。テレビも中村吉右衛門さんが演じる長谷川平蔵が印象的で、本を読みながらも頭の中で中村吉右衛門さんの顔を浮かべながら読んでいました。江戸の四季をバックにジプシー・キングスの奏でるテーマ曲もいいですよねえ。閑話休題
 この連作短編集は逢坂さんが新たに描く逢坂版「鬼平犯科帳」です。なんでも逢坂さんのお父さんは雑誌に連載中の鬼平の挿絵を描いていたという縁があるそうです。
 今回の作品集では、平蔵という人物に惹かれて盗人が密偵になっていくというストーリ-がありますが、これは池波版鬼平を踏襲しています。逢坂版鬼平で特徴的なのは、平蔵の顔を見た者はかならず捕らえられて死罪か獄門、さもなければ戻る見込みのないハ丈島へ島流しということ。この素顔を知られていないという点が、それぞれの短編に生きてきています。ただ、平蔵を狙う者がいたら部下が平蔵に成り代わっているなど、ちょっとこちらの平蔵にはずるいぞという印象を持ってしまいます。
 池波版鬼平では、シャモ鍋とかつつきながら密偵や部下と語り合うなど、事件とは離れて、平蔵の人柄が垣間見えるようなシーンがあるのですが、逢坂版ではそういった場面がありません。平蔵の人となりは、密偵や周りの人物たちの目を通して作り上げていくという感じです。
 収録されている作品は、盗みの時に人を殺さない主義だった盗賊が平蔵を殺そうとする「平蔵の顔」、押し込み先での思わぬ展開と盗人が密偵となるまでを描く「平蔵の首」、密偵となった歌吉と友次郎の最初の活躍を描く「お役者菊松」、平蔵の紙入れを摺り取った女の思いを描く「繭玉おりん」、人を殺めないはずの盗賊の押し込み先で起こった殺人の意外な動機を描く「風雷小僧」、盗賊たちの中に紛れ込んでいる平蔵の手先が誰かを描<「風雷小僧」の続編である「野火止」の6編です。
 さすがに、池波版「鬼平犯科帳」には及ぶことはできませんが、逢坂さんの挑戦に次回も期待です。
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平蔵狩り  ☆  文藝春秋 
 逢坂剛さんが描く鬼平犯科帳シリーズ第2弾、6編が収録された連作短編集です。第49回の吉川英治文学賞受賞作です。
 池波作品へのオマージュですから、有能な部下や過去盗賊だった密偵の活躍で盗人を捕まえるというところは池波作品と同じです。今回シリーズ2作目となって、平蔵を取り巻く人物として、前作に登場した与力・公家憲一郎、その配下の同心・俵井小源太、密偵のお美於らに加え、密偵となった繭玉おりんや今永仁兵衛という若手の同心など新たな顔ぶれも登場します。
 冒頭の「寄場の女」では、平蔵が老中・松平定信に進言し、石川島に設けた人足寄場を舞台にした事件を描きます。この作品では、長谷川平蔵という男がただ正義のために働く男というだけでなく、自己保身あるいは組織を守るためには情け容赦ないという、今までの平蔵の印象とは違った一面も窺えます。これは「鬼殺し」でラストに組織の維持のためにあることをすることも同じですね。
 表題作の「平蔵狩り」は、京都の女絵師が自分の父親らしい“本所の平蔵”という男を捜して江戸に出てくるという話です。若い頃はワルだった平蔵の隠し子かという騒動の裏にはある盗人の企みが・・・。いつもは盗人に一泡吹かせる平蔵がものの見事に女絵師に一本取られる作品となっています。僕としてはこの連作集の中での一番のお気に入りです。ここでも、平蔵の顔を見た盗人はいない、あるいは顔を見たものは生きていないということが作品の中にいかされています。 
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墓標なき街  集英社 
 百舌シリーズ第6弾です(公安警察シリーズとしては「裏切りの日日」を含めると第7弾となります)。前作「鵟の巣」から13年ぶりの新作です。この作品は前作のストーリーを引き継いでいるのですが、久しぶりすぎて前作のストーリーはすっかり忘れていました。
 大杉良太は、新聞社で編集委員をしている残間から、政府の「武器輸出三原則」に反して違法な武器輸出が行われているということについて電話で告発してきた男の尾行を依頼される。同じ頃、残間は元上司で現在はオピニオン誌「ザ・マン」編集長の田丸から“百舌”の関わった事件について記事を書いて欲しいと依頼される。大杉と残間が過去の百舌事件と不正武器輸出問題を調べる中で、やがてそこに“百舌”の影が浮かび上がってくる・・・。
 シリーズも倉木警視が亡くなってから、探偵事務所を開設した大杉と倉木の後を継いで特別監察官となった倉木美希警視のコンビの物語となりましたが、いくら百舌シリーズと謳っているにしても、百舌に拘りすぎです。やっぱり“百舌”は「百舌の叫ぶ夜」と「幻の翼」に登場した新谷宏美と和彦であって、それ以降の“百舌”はただ延髄に尖ったものを刺すという殺し方が同じだけ。今回の“百舌”も、幼い頃から動物の延髄に刃物を突き立てることに病みつきになっていたという人物ですが、そんな犯人が登場するのはあまりにできすぎです。もう“百舌”に拘らなくても良いのではと思うのですが・・・。
 ラストはすっきりとしない終わり方で消化不良です。ただ、新たな敵が登場したので、次回以降はこの人物との戦いが描かれていくと予想されます。また、大杉の娘・めぐみが刑事になって登場したので、今後の大杉父娘の関係も気になるところです。 
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闇の平蔵  ☆   文藝春秋 
 逢坂版鬼平シリーズ第3弾です。表題作を含む6話が収録されています。
 今作は逢坂さんの「重蔵始末」シリーズとリンクしており、そちらの主人公、近藤重蔵やその配下の根岸団平、上司である松平左金吾も登場しており、逢坂ファンには嬉しい1作となっています。
 表題作の「闇の平蔵」では、町奉行所や火盗改の役人たちを成敗処罰すると公言する“闇の平蔵”と名乗る人物が登場します。この“闇の平裁”が誰なのかがもちろんメインの話ですが、それだけでなく、続く「可久あるべし」、「あいやも半次郎」を通して、たぶん今後もシリーズの中で重要な役割を担うであろう、魅力的なキャラである“可久”が描かれる話となっています。
 掉尾を飾る「音締めの松」は、6話の中で一番ラストで「あ!」と言わされた作品です。何気なく描かれた出来事がラストの伏線となっているとは、まったく気づきませんでした。お見事しか言いようのない作品です。
 テレビドラマでは、「五鉄」で鬼平と密偵たちがよく酒を酌み交わすシーがあり、池波版では鬼平と密偵との間が近かったという印象が強いのですが、「闇の平蔵」では、鬼平の顔が悪党たちはともかく、密偵にも知られていないという設定となっており、そこは池波版とは違っています。それとも、あの設定はテレビ版だけの話だったのかなあ。池波版を読まなくては。 
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百舌落とし  集英社 
 元民政党議員・茂田井滋が自宅で両瞼を縫い合わされた上で殺されるという事件が発生する。茂田井は頸部を千枚通しで一突きされ、現場には百舌の羽が残されていた。前夜、茂田井を訪ねてきた女に応対した茂田井の妻は、玄関で女からスプレーを吹き付けられ、意識を失ったと証言する。女は死んだ洲走かりほの妹で民政党幹事長・三重島の愛人・弓削まほろの名刺を残していた。大杉、倉木、残間は事件の裏に三重島の存在を感じとるが・・・。
 百舌シリーズ第7弾、「百舌の叫ぶ夜」から30年以上続いてきた百舌シリーズ最終章です。題名の“百舌落とし”というのは、百舌の瞼を縫って木にくくりつけて、ギャーギャー鳴く声で他の鳥をおびき寄せる罠のことだそうですが、物語は、これを模した事件が起きることから始まります。今作は、前作からストーリーが続いているので、前作を読んでいないとまったく内容が理解できません。僕自身は読んでいても、すっかり内容を忘れていたので、最初はストーリーについていくのに苦労しました。
 シリーズ当初の“百舌”はその人物設定と殺害の仕方にかなりのインパクトがありましたが、その後の“百舌”は頸部を千枚通しで一突くという殺し方が同じだけで、最初の“百舌”の強烈なキャラには到底及びません。別に“百舌”というキャラに固執しなくても大杉と倉木未希が活躍する公安警察をテーマにした話でよかったのではという気がします。
 第3弾の「砕かれた鍵」で主人公の倉木尚武が死んだとき以降もシリーズは続きましたが、このラストでは、さすがに続編というのも難しいでしょう。シリーズラストの落としどころとしては、こうなってしまうのでしょうか。ちょっと残念です。 
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平蔵の母  ☆  文藝春秋 
 逢坂剛さんが描く鬼平シリーズ第4弾です。表題作をはじめ6編が収録されています。
 冒頭に置かれた表題作は、平蔵の母と名乗る老婆が登場する話です。最近人気が出てきた料理屋に織物問屋の主人が老いた母親に美味しいものを食べさせたいとやってくる。ところが、食事中母親の具合が悪くなり、そのまま料理屋の奥の部屋で療養することになったが、やがて、息子は姿を見せなくなり、名乗った店は存在していなかったことがわかる。臥せっている母親の口からは本所の銕三郎に会わせてくれと言っていると火付盗賊改めの役宅に話が伝わるが・・・。これもそうですが、次の「せせりの辨介」も鬼平に一矢酬いたいと考える盗賊との対決を描いたものです。どうにかして鬼平に一泡吹かせようと考えるものですから、どんでん返しもあって、読むには面白かったのですが、盗賊たちもいくら鬼平が相手といっても策を練り過ぎの感があります。
 「旧恩」は若き同心・今永仁兵衛と手先の可久が掏摸をしたと連れてきたうめのという女との因縁が語られる話、「隠徳」は捕物中に左目を失ってその後書役同心をしている伊原進十郎が、かつて左目を失う捕物の際に逃した盗賊を見つけて追う途中で出会った進十郎を恩人だという女と久の因縁が語られる話、「深川油川堀」は同心たちにも容易に心を開かない手先の可久の悲しい過去が明らかとなる話、「かわほりお仙」はかつて一緒に仕事をしたことのある引き込み役の女から足を洗う手助けを頼まれた手先の歌吉の話です。
 この逢坂版鬼平では、鬼平は盗人の前に顔をさらさず、鬼平の顔を見たときは極刑となることが確定した場合というルールがあります。そのため、本家の池波版に比べてあまり鬼平が前面に登場せず気楽に手先と酒を飲むという感じではありませんが、これも逢坂版ならではのものでしょう。ただ、鬼平の周囲の同心や手先の活躍が描かれるのは池波版と同じです。今作の中ではやはり「旧恩」と「深川油川堀」に登場する手先の可久が強い印象を残します。
 本家の池波正太郎さんの鬼平犯科帳の挿絵を描いていたのが逢坂剛さんのお父さんである中一弥さんでしたが、こちらのカバー絵は逢坂剛さんの母であり中一弥さんの奥さんである中みさをさんの作品です。 
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鏡影劇場  新潮社 
 ギタリストの倉石学は、立ち寄ったマドリードの古本屋で古い紙の束に目を留める。文章が書かれた何枚かの裏面に楽譜が書かれているのを見た倉石は、それを買い取り日本に持ち帰る。倉石の妻・麻里奈はその紙に書かれた文章の中に頻繁に「ETA」という文字が書かれていることを知り、それが自分が大学の卒業論文で取り上げた19世紀の文豪・ホフマンを指しているのではないかと、友人であり、大学でドイツ語の准教授をしている古閑沙帆に文章の解読を依頼する。沙帆はその解読をドイツ文学者である本間鋭太の力を借りることとする・・・。
 冒頭、この物語は本間鋭太という者から逢坂剛の元へ送りつけられたものということが語られます。以後に語られるのは逢坂剛に送られた物語の中の話という入れ子構造の体裁になっています。
 ホフマンという作家のことはまったく知らない中で(最初は架空の人物かと思っていました。)、約700頁の大部の作品をこれだけ読ませるのは逢坂さんのリーダヴィリティのなせるところでしょう。
 古い紙に書かれたものは、ホフマンの近いところにいたヨハネスという者がホフマンの動向をホフマンの妻にあてて書いているというものですが、いったいヨハネスとは誰なのかが一番の謎ですが、そこから更に、本間、倉石一家の繋がりが明らかになっていく過程にびっくりします。そして、その物語の中にも登場する本間鋭太という変わり者のドイツ文学者と逢坂剛に送られた物語の作者とされる本間鋭太との関係はどうなのかも気になるところです。
 最後の70ページほどは袋とじという最近では珍しい形になっています。 
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