村上春樹を初めて知った作品である。書店に平積みされていたあの上下2巻の赤と緑の表紙は衝撃的だった。僕が以後村上作品をよんでいくこととなるきっかけとなった作品。物語は大学生の「僕」によって語られていく。「僕」は自殺した友人の恋人「直子」に偶然であったのを機にデートを重ね、一年後彼女の誕生日にセックスをする。しかし、精神的に厳しい状態にあった「直子」は京都にあるサナトリウムに入ってしまう。そうした中「僕」は大学生活の中で「直子」とは対照的な「緑」に会う。
村上さんには悪いが、そこらのポルノ作品より、ずっとエロティックな作品であったと思う。「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」等の作品と比べると割と読みやすく、上下2巻もあっという間に読んでしまった。なお、表題となっているビートルズの「ノルウェーの森」はいまだに聞いたことがない。 |