題名に惹かれて購入した本ですが、巷ではすごいことになっているようです。
内容にあまりに誤りが多い、それが少し調べれば誤りとわかるようなものが多いということで、これはもう単純に著者ときちんと校正しなかった出版社が悪いのですが、それ以上に誤りを指摘したことに対し、著者の態度が悪いという話の方が大きくなってしまっているようです。もうこれは感情のすれ違いですからどうにもなりません。
内容の話をすれば、僕としては同年代の著者が、ウルトラマンのいた時代をどう生きてきたのかということに興味があって読んだのですが、正直のところ内容というより前にまずは文章が読みにくいです。書いてあることが、あっちに飛びこっちに飛びで、まとまりがないのも一つの原因かもしれません。順に頭に浮かんだままをズラズラと書いていったという印象がします。
内容的には、懐かしいなあとの想いを持って読むことはできたのですが(特に「ウルトラマンA」で、突然月に帰ってしまった南隊員を演じた星光子さんのことが書かれていたのは、子ども心に星さんに恋していた僕としては嬉しかった。)、それほど当時の世情を書き込んだ内容となってはいなかったのは、ちょっと期待はずれでした。 |