この本が今僕がここにいる原因を作ったといっても過言ではないかもしれない。受験勉強をしていた高校時代に読み、そこに書かれているバンカラ、ストーム、寮生活などに憧れ、これこそ大学生活だと勘違いし(描かれているのは戦前のことだよ!なぜ気が付かなかったのかね。)、著者と同じ東北大学を目指した。しかしながらあえなく不合格。合否を知らせる電報の文面は「みちのくの雪深し、再起祈る」だった。その後再起を図ることなく某私立大学に入学した。あの時、この本に出会わなかったならば違う国立大学を目指し、違う道を歩んでいたのではないかと今でも時に思う。まあそれが今より良かったかどうかは分からないが。 |