物語は女流作家の新作を作中作として、ラストで女流作家と彼女に対して何か含んだものがある編集者との関係が明らかにされるという形になっています。
作中作である女流作家の作品では、部屋の1室に閉じこめられた、大学の研究室で講師をしている夏木祐子、作家の佐島響、医者の妻の船出鏡子という一見何の繋がりもない3人の男女の口から語られる自らの身の上話と、それと並行して彼らの周りの人々の話が描かれます。
ラストで作中作の登場人物である3人の関係と女流作家と編集者との因縁が明らかにされます。そういうことだったのかと驚きはあるのですが、とにかくあまりにグロすぎて読後感が悪いです。作中作自体も、中途半端な感じで終わっているのも残念なところです。 |