本屋大賞にノミネートされた作品です。
主人公は若い郵便局員。ある日、頭痛を感じた彼は、診察を受けた病院で余命幾ばくもないことを宣告されます。呆然とする彼の前に現れたのぱ“悪魔”。悪魔は、この世の中から何か1つ“もの”を消すと、1日寿命が延びると言います。時計、映画、電話とこの世から存在が消えていきます。
話は、主人公も大切に飼っている猫をこの世から消すことによって自分の寿命を1日延ばすべきかと、生や死について考えるところから、感動のラストヘと向かっていきます。でも、正直のところ、この文章では涙を流すまでには至りません。 LINEで配信されていたという事情もあるのでしょうか。物語としては非常にあっさりとした感じを受けます。作者がテレビのプロデューサーということからか、タモリさんがストーリーテラーを務める「世にも奇妙な物語」のエピソードにはぴったりな作品です。 |