九州の熊本で、死者が蘇ってくるという現象が起き始めます。それも死んだ当時の姿のまま家族の元に現れます。彼らはなぜ蘇ったのか。
死者が蘇るというと、ゾンビみたいでホラーかなとも思ったのですが、SFファンタジーというところでしょうか。
物語は、生き返ってきた人と家族との物語が群像劇のように描かれ、感動を呼びます。死者が蘇るということで戸惑う周囲ですが、この作品中には悪意の人が全然登場してきません。家族は蘇ってきた者を違和感なく受け入れていきます。実際は蘇ってこられても困るという人もいるかもしれません。遺産相続をしてしまったとか、愛する人が死んだので別の人と結婚してしまったとか・・・。しかし、ひたすらこの作品では家族のつながりの素晴らしさを描いています。
草薙剛主演で映画化されました。小説とは登場人物の設定が異なっていますが、ちょっと涙が出てきてしまいました。 |