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井上悠宇の本棚

  1. 不実在探偵の推理

不実在探偵の推理  講談社 
 初めて読む井上悠宇作品です。謎を解く名探偵が姿が見えないという特殊設定のミステリです。
 この作品の名探偵は、大学生の菊理現(くくりうつつ)だけに見える謎の美女。名探偵は見えないため会話ができず、自ら謎解きを披露することができません。ではどうするのかというと、刑事課の百鬼広海(なきりひろみ)と相棒の烏丸可南子が事件の概要や関係者の証言などを聞かせたのち、謎を解いた見えない名探偵にあれこれ質問をぶつけ、名探偵からダイスの目で返答を得る形で推理し、真相を明らかにしていきます。ただ、現が黒い箱に入れて持ち歩いている青いダイスの目の変化から、彼が読み取って返答できるのは、“ハイ”“イイエ”“ワカラナイ”“関係ナイ”の4パターンだけ。質問とこの4パターンの回答のやり取りによって、死んだ女性が握りしめていた花の意味、宗教施設にある眼球の像が血まみれになった謎、誘拐された女性の消息について、謎を明らかにしていきます。だから、百鬼たちの質問の仕方というのも非常に重要になりますね。
 この作品では謎の美女の正体は明らかになりませんでした。続編があるかもしれませんね。
それにしても、百鬼広海(なきりひろみ)にしても菊理現(くくりうつつ)にしても名前が難しすぎます。何度読み方が書いてあるところに戻ったことか。 
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