2日目(7月27日)


 朝練が6時半からだったので、6時10分に起床。僕にしては珍しく朝からテンションが高い。それもそうだろう。これまでの合宿経験上、0時〜1時に寝たのなんて史上初と言っても良いくらいなのだし。つまり、しっかり寝てたので、元気満々だったのだ!

 6時半になってもM沼さんが現れない。とりあえず、体操を行いながら待つ。だが、体操が終わっても来ないので、キャプテンのY崎君はかまわずに走り始める。急いでI井が起こしに行った。その後、I井とM沼さんは近道を通って追いつく。「寝坊するな」と厳しく言っただけに、終わってからみんなに謝っていた。「寝坊してゴメンナサイ」っと。本人曰く、前日お酒を飲んでいい感じになってたので、目覚ましがちゃんとセットされてなかったとのこと。アホですな。まあ、それ以上にOB組が驚いたのが、キャプテンY崎君の起こしに行かず、サーッと走りに行ってしまうところだった。あまりの行動に僕らはあ然としていた。

 朝食を済ませ、体操をし、必要な荷物を車に乗せて、小田原の鈴廣(かまぼこ屋)へ出発。高校生とモツを降ろしてから、僕は芦ノ湖へ車を置きに行った。その間にみんなは走り始めた。

 車の中は僕とF澤の二人に。ドライブ感覚でしゃべりながら芦ノ湖へ行った。会話は前日以上に盛り上がった。F澤の高校時代や、僕の高校時代の話、その他もろもろと何でもない話で盛り上がった。

 芦ノ湖には車係のY島さんとO山がもう着いていた。車を駐車してからはY島さんの運転する車へ乗り継ぎ、みんなの走ってる所まで行った。追いついたのは、10km過ぎでそこから二人で合流した。

 踏切を渡り、しばらく登ると13km地点。ここで休憩をとる。そしてここからは力のあるものとないものの二組に分かれ、走り始める。僕とO山ははゆっくり組に入り、O山は先頭でペースを作り、僕は最後尾について、遅れる人に合わせて走った。

 走り始めると最初はみんなついていった。が、途中でモツの後輩が遅れだす。原因は試験期間の練習不足らしい。本当に苦しそうだったが、走るのを止めようとしなかったんで、とにかく一緒に次の休憩地点まで走った。それにしても、よく頑張る人だなあと根性無しの僕は感心してしまった。

 長い登りが終わって、下った所に駐車場がある。そこが休憩地点だった。さすがに山の上だ。涼しい。でも、汗は止まらない。もうランシャツはぐしょぐしょ。着替えたくてたまらない気分だった。

 休憩も終わり、残りは3〜4km(かな?距離はちゃんと把握してません、僕が)。ここからF澤も走り出した。
 「登りは辛くて走れないけど、下りなら何とか走れそうです」
と本人が言ってたので。というわけでスタート。

 しかし、現在浪人中だし、3〜4ヶ月も走ってないのだから辛いはずだ。案の定、彼女の走りは苦しそうだった。

 まあ、前半は少し登った後、ずっと下りだったので、何とかついてってる感じだった。あ、でも前半は少し余裕があったなあ。話しながら走ったから。

 ガ〜ッと山を下り、一気に地上まで降りると、F澤は離れだした。さすがにばてたようだ。僕の仕事は遅れた人に着いて走ることだったのもあり、ずっと彼女に着き走った。そして、見覚えのある交差点が見えた。そこを曲がればゴールである。そして、無事にゴールした。そこには先にゴールしていたみんなが待っていた。僕的には途中からのスタートだったので余力はあったが、途中リタイヤした3年前と違い、ゴールできたことは嬉しかった。

 その後、昼食をOB4人衆で摂り、ミニパフェを食べてから、宿舎へ戻った。帰る車内ではみんな疲れきってたのか、ほとんどの子が寝ていた。僕も寝たかったので寝ようと思った・・・って思えるわけがあない!(車を)運転してるんだし。起きてたのは僕とF澤だけだった。

 午後練は温泉JOG。これは温泉までJOGをし、そこで温泉に浸かり、車で帰ってくるというもの。まあ、疲れを取る練習ってとこかな?僕はマネージャーI井と車で先回り。しかし、ここで事件が起こった。

 先に行ったO山から、
 「ファミリーマートを過ぎたら、右に看板があります」
と言ってたので、ファミマまで行くが、ない。しょうがなくしばらく運転してると、O山から電話が。
 「先輩、今どこ?」
 「宮ノ下」
 「行き過ぎ。戻ってきて。途中で手を振って待ってるから」
 「・・・分かった。ゴメン!」
とこんな会話が続く。

 途中でUターンし、戻る。同乗してたI井は何がなんだか分かってなかった。で、勢いよく車を飛ばす。ちょっと彼女もビックリしてた。そして戻り、O山を見つけた。その時にはJOG組もついてたので走れず。

 O山に、
 「ファミマの辺りになかったぞ!」
と言うと、
 「ああ、あれローソンだった」
・・・え、ローソン。って違うじゃん!
 「コンビニなんてどれも一緒でしょ!」
と言うので、それにはたまらず
 「違えよ!ローソンじゃないと思ったから(ローソンは)無視して行ったよ!」
と返した。コンビニでバイトしてるのもあり、一緒にして欲しくないと思った。
 「まあいいじゃん!無事に着いたし」
・・・この男はこういう楽観野郎だったのを忘れてた。怒っててもしょうがないので、高校生と風呂へ。

 やっぱり温泉は気持ちが良い!僕は露天風呂に入った。露天風呂というほどのものでもないな。ま、いっか。

 温泉にはすだれが張ってあり、外が丸見えにならないようになっていた。そしたら、Y田が、
 「D先輩、こっちって女子風呂ですかね?」
と言うので、
 「覗いてみよっか」
と冗談で言うと、こいつは本当に覗いた。こやつつわものだ。
結果は・・・女子風呂ではなく、ボイラー室だった。当たり前だ。そんな簡単に見えたら女性だって安心して入れないだろう。と言いつつも、内心ちょっと期待したんだけどなあ。

 風呂から上がり、ジュースを飲んで、宿に戻った。そして、夕食〜ミーティング(また寝た)と続いた。ミーティングの最後は起きてたので聞いてたのだが、今年は戦力が充実している。そして何より絶対的なエースがいる。これが大っきい。日程が合えば駅伝も応援に行きたいものだ。頑張れ、目標10位以内!

 夜9時からは花火をやった。みんな様々な花火をやって楽しそうだった。中でも、Y沢のおっちょこちょいぶりには笑えた(いや〜、彼、頭の上に花火を乗っけたんですよ。そしたら落ちてきた火花が暑くててんぱっちゃったんですよ)。矢島家の長女こよみちゃん(字が分からない)は花火が初めてだったみたいで、多少戸惑ってた。まあ2歳だしね。

 花火が終わってからは、OBミーティング(飲み)。翌日の予定と、M沼さんのアラーム設定が終わってからは色々と雑談。ここでO山が早いペースで飲んでたせいか、テンションが高く嬉しそうに色々しゃべってる。この情けない姿、ドッカで見たような・・・。あ、普段の僕である。酔った時の自分を見てたみたいで、恥ずかしかった。

 解散後は呑み残しのビールを持って、外でF澤と話をした。お互いの今までの学生時代のおかしかったことや、受験のことなど、色々と話しまくった。気がつくと、午前2時半。
 「そろそろ寝よっか!」
とどっちから言ったか覚えてないがそう言って眠りについた。


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