キリストの12使徒の一人、聖ヤコブの亡骸がガリシア地方に葬られたという伝説のなかで、9世紀初頭、この幻の埋葬地が発見されたという更なる伝説が生まれ、その場所に聖堂が建てられました。 現在のサンティアゴ・デ・コンポステーラの大聖堂です。
ヨーロッパ各地からの巡礼者が続々と訪れはじめ、最盛期の11世紀には年間50万人を超えたそうで、私たちが訪れた時も大勢の巡礼者が目に映りました。
巡礼道は、フランス各地から、主に4本の巡礼道があるそうですが、その中でも代表的なルートとされる「トゥールーズの道」すがらの「アストルガ」と「レオン」については、別掲でご紹介いたします。
なお、ユネスコ世界遺産には、2002年9月現在、690の世界遺産が登録されていますが、その中でも巡礼道という「道」が登録されれているのは、ここ1カ所だけです。
写真は、巡礼者の最終目的地の「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」の街並みです。
2002年10月13日