サンティアゴ・デ・コンポステーラは、エルサレム、ローマに次ぐキリスト教の3番目の聖地です。
この街にたどり着いた巡礼者たちは、旧市街の石畳の道をスペイン最高のロマネスク様式といわれる「大聖堂」へ向かいます。
最終の目的地です。
小雨そぼ降る旧市街です。 | ||
1071年から1152年にかけて建造された「大聖堂」です。 フランスの巡礼路教会堂から多大な影響を受けたスペイン最高のロマネスク様式の教会です。 数度の増改築の結果、現在の姿は、動感溢れるバロック装飾に覆われていますが、「栄光の門」などにロマネスクの特徴が色濃く残っています。 |
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巡礼者を迎える「栄光の門」です。 正面入り口から大聖堂の中に入ってすぐ目に付く玄関廊にある「栄光の門」で、12世紀に20年かけて製作されたヨーロッパ・ロマネスク芸術の最高傑作と言われています。 キリストが神の子として栄光を授けられる場面が描かれ、周囲に聖書に登場する十二使徒や天使など200体もの像が飾られています。 中央の柱「イェッセの樹」には、左手に巡礼の杖、右手に巻物を持ったヤコブの像が見えます。 |
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荘厳な大聖堂の境内です。 | ||
主祭壇は、17世紀後半のチュリゲラ様式によるもので、中央に天使たちに囲まれた「聖ヤコブ」の像がまつられています。 | ||
身廊と翼廊の交差部に吊り下げられ、聖堂内の空気を浄化するためのに振り動かされる「大型の香炉(ボタフメイロ)」で、この大聖堂の見どころの一つとなっています。 | ||
大聖堂の地下祭室に安置してある、「聖ヤコブの棺」です。 | ||
2002年10月13日