セビーリャの歴史は、ローマ以前に遡ります。
トレドに都が移るまで、西ゴート王国の首都とした栄え、大航海時代には、マゼランがここから世界一周の航海に出発したところで、江戸時代に遣欧使として、支倉常長が初めてヨーロッパに上陸したところです。
セビーリャでは、イスラム、ムデハル、ゴシックなどの融合された文化の輝きに触れることができます。
世界遺産「セビーリャの大聖堂」です。 この大聖堂は、そこのあったモスクを取り壊して、1401年から約120年かけて出来上がった後期ゴシック様式のどでかい聖堂で、その規模は奥行き116m、幅76mもあり、スペイン最大は勿論のこと、ヨーロッパでもローマのサン・ピエトロ大聖堂、ロンドンのセント・ポール大聖堂に次いで世界で3番目に大きなものです。 |
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同上。 聖堂内には、見事な絵画が飾られ、さながら美術館の様相を呈して います。 |
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大聖堂の外壁の一部です。。 添乗員から「ドル$」の原型との説明を受けました。 |
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大聖堂の高さ98mの「ヒラルダの塔」です。 大聖堂の境内に一歩足を踏み入れ、オレンジのパティオに立って周囲を見渡すと、この大聖堂が回教寺院の跡に建てられたことが良く判ります。 キリスト教徒は、回教寺院を潰し、大聖堂を造る決心をしたが、この清楚で美しい塔は倒せなかったそうです。 元は、回教徒のミナレットを、その上に礼拝の時を告げる大小28個の鐘を乗せ、更にその上に信仰を象徴する女性像を乗せ、風見の役をさせたことから、「ヒラルダ(風見)の塔」と呼ばれています。 |
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ヒラルダの塔から見た大聖堂です。 | ||||
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ヒラルダの塔の近くの入口から、大聖堂に入って、一番奥手の方に「コロンブスの棺」があります。 棺は、4人の男に担がれていますが、この4人の胸の衣装は、カスティーリャ、レオン、アラゴン、ナバーラの4つの王国を示しているそうです。 ちなみに、棺の中には、キューバから送られてきたコロンブスの遺灰が納められているとのことです。 |
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大聖堂の向かいに立つ「アルカサル」です。 セビーリャ最古の、ローマ時代まで遡る歴史をもつ建物で、8世紀には回教徒たちが城を、12世紀には、ムワヒド朝が大モスクをここに築きましたが、その遺跡は僅か残すばかりで、現在の姿は、1248年のセビーリャ奪還後のキリスト教時代に築かれたものです。 |
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ビゼーのオペラ「カルメン」の舞台となった旧タバコ工場です。 現在は、セビーリャ大学となっています。 |
市民の憩いの場の「スペイン広場」です。 1929年に開催されたイベロ・アメリカ博覧会の会場として造られたものです。 正面のスペイン館は、半円形の大きな建物で、建物に沿ったベンチなどには、スペイン各地の歴史が美しいタイルで描かれています。 |
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同上。 |
2002年10月9日