グラナダのアルハンブラ、ヘネラリーフェ、アルバイシン
Alhambra,Generalife,Albayzin,Granada


 グラナダのアルハンブラは、イベリア半島におけるイスラム教徒の最後の砦として有名なところです。
 13世紀中頃から2世紀半にわたりグラナダ王国の国王たちによって造られたイスラム建築の傑作は、訪れたものを圧倒します。
 アルハンブラは、「赤い城」を意味するそうです。 建物の外観は質素ですが、ところが中に一歩足を踏み入れると、建物を埋め尽くす精微な彫刻装飾、庭園の豊かな緑と水の調和などその美しさに息を呑みます。
 宮殿は、主にアルカサバ、王宮、ヘネラリーフェ、カルロス5世宮殿と4つの部分から成っています。 ご紹介します。


アルカサバ 「アルカサバ」です。
断崖絶壁の上に築かれた天然の要塞で、アルハンプラの中で最も古い部分です。
 ここから見るグラナダの眺望は素晴らしいです。
アルカサバの大砲  同上。 当時のものと思われある大砲です。
カルロス5世宮殿  アルハンブラ宮殿内にある「カルロス5世宮殿」です。
 1526年に、カルロス5世が、ミケランジェロの弟子に建てさせた四角い建物に丸い中庭をもつ典型的なイタリア・ルネサンス様式の造りです。
 音響効果に優れているため、夏にはグラナダ国際音楽舞踏会祭の会場として利用されているそうです。
メスアールの中庭  「メスアールの中庭」です。
 美しい漆喰細工を施したこの中庭は、民衆の訴えを聞くための場所だそうです。
大使の間の壁面  コマーレスの塔の中にある「大使の間」の壁面です。
 高さ18mの壁面には、コーランの言葉がアラビア文字で刻まれています。
アラヤネスの中庭  「アラヤネスの中庭」です。
 中央に長さ34,7m幅7,15mの大きな池のある大変美しいパティオです。
 池の周囲に天人花(アラヤネス)が植えられていることからこの名前が付けられたそうです。
 池の水面に映る「コマーレスの塔」のアーチと柱の美しさに心を奪われます。
ライオンの中庭  アルハンブラ宮殿の中で、最も有名な「「ライオンの中庭」です。
 ここから先は王のハーレムで王以外の男性は入ることは許されなかったそうです。
 中庭の四方を124本の大理石の柱が林立する優雅な回廊に囲まれた中央に、水盤を支え、水を口からほとばらしている12頭のライオンは、その昔は1時間ごとに1頭が水を噴き、水時計の役目を果たしていたそうです。
アベンセラヘスの間  鍾乳石飾りの天井が素晴らしい「アベンセラヘスの間」です。
 クモの巣をイメージしたものといわれ、八角形の天井から無数の宝石が垂れ下がっているようです。
二姉妹の間  「二姉妹の間」です。
 床の敷石に使われた二枚の大きな大理石がこの名の由来だそうですが、鍾乳石飾りの天井や壁面を覆う緻密な装飾が素晴らしい部屋です。
ダラクサの間  二姉妹の間の窓から見下ろせる「ダラクサの庭」です。
パルタルの中庭  「パルタルの中庭」です。
 花に囲まれた池を中心にした美しい庭園は段丘となっています。
ヘネラリーフェ離宮  「ヘネラリーフェ離宮」です。
 夏の間の王の離宮は、小規模の宮殿で、13世紀から14世紀にかけて造られた清らかな水と花々が溢れる地上の楽園です。
 ギターの名曲「アルハンブラの思い出」は、庭園の噴水の音から生まれたと聞いています。
アルバイシン地区  アルハンブラ宮殿から見た世界遺産に登録されている「アルバイシン地区」です。
 アルバイシン地区は、八世紀以降グラナダの町の中心だったところで、白壁に囲まれた家々が急勾配の曲がりくねった細い路地に立ち並んでいます。
グラナダ風景  ヘネラリーフェから見た、アルハンブラ宮殿とアルバイシン地区です

2002年10月8日

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