セジェスタ (Segesta)

　セジェスタの典型的なドリス式神殿は、都市から離れた山麓に建っています。
　紀元前５世紀後半に建てられものだそうですが、イタリアでは、最も保存状態が良い神殿のひとつに数えられています。

　アルカイックの逞しい円柱が、三段の厚い基台の上に並ぶ周柱式神殿ですが、屋根部分があった形跡はなく、未完で終わった神殿のようです。

　神殿の柱はしっかり残っているのに、神殿内部は全く残っていず、どうしてなのか謎となっています。

　神殿の逞しい円柱です。

　現地ガイドから、神殿の上部は、木の滑車により石材を吊り上げたとの説明を受けているところです。

　基台の写真ですが、突き出た部分に滑車の綱を引っかけて、石材を吊り上げたとのことです。

　一方、ギリシャ劇場は、展望の良い丘の上にあります。
　麓で、観光バスから小さなバスに乗り換えて上ります。
　写真は、劇場の平面説明図です。

　この丘の上にギリシャ劇場があります。

　建造は、紀元前４−３世紀頃で、２０段の観客席は縦割りに７分されています。
　舞台部分は、ほとんど残っていません。

　観客席の写真です。