「アンコール・ワット」は、アンコール遺跡群の中で最大級の規模を誇る神秘の大伽藍で、9世紀から15世紀にかけて繁栄したアンコール朝の12世紀後半に、30年もの歳月をかけて建立されたもので、環濠で囲まれ、境内の中に五基の塔とそれらを囲む三重の回廊が建立されている壮大な姿の寺院です。
アンコール・ワットは、ヒンドゥー教の寺院であるとともに王を神格化しして祀る墳墓寺院でもあります。
ここでの見所は数多くあるとのことですが、特に、第一回廊の壁面を埋め尽くす膨大なレリーフには圧倒され、第二回廊の精緻な女神像の神秘的な美しさに惹き込まれてしまいました。 なお、第三回廊・中央神殿は、修復中のため、第二回廊テラスから見上げることしか出来ませんでした。
アンコール・ワットの数百mも長く続く西参道から写したもので、 正面に見えるのは、第一回廊の西塔門です。 ここからでは、まだ中央祠堂など五基の塔の姿を見ることはできません。 |
第一回廊西塔門です。 手前グリーンの所は、現在修復中の箇所です。 |
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参道脇に見た日本の修復班の標識です。 | ||
西塔門です。 | ||
西塔門の入口から写したもので、はるか向こうに中央祠堂の姿が見えます。 | ||
舟を意味しているナーガ(蛇神)の像です。 | ||
西塔門のそばに建つヒンドゥー教の太陽を神格化した神・「ヴィシュヌ神」の像です。 高さが4mもある大きな像です。 |
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西塔門を入った内側の壁面には美しいデバター像がずらりと並んでいます。 | ||
西塔門をくぐって初めて両脇に副祠堂を伴った中央祠堂の姿を見ることができます。 | ||
現地ガイドに絶好の撮影場所を案内されました。 この位置からでないと、アンコール遺跡群の中でもひときわ荘厳で美しい景色といわれる、中央塔とそれを取り囲む4つの塔の美しいシルエットを写すことができないそうです。 |
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朝早起きして、日の出のアンコール・ワットを見に行きました。 位置が悪くて、中央祠堂の上に昇る朝日を撮影できませんでした。 |
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首から提げるアンコール遺跡への入場券です。 遺跡入場前にその場で顔写真を撮影し、交付されました。 遺跡のところどころでチェックを受けました。 |
壮大なレリーフの続く第一回廊の壁面です。 | ||
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回廊西壁面に描かれているインドの叙事詩の戦闘場面で、猿軍の将の肩に乗り、魔王に弓を射る王子のレリーフです。 | ||
同じく、猿軍と戦う、20本の腕と10の頭を持つ魔王の図です。 | ||
回廊南面のレリーフ。 天国と地獄を、壁面の上方から天国、裁定を受ける者、地獄を3段に描いたもので、写真は、裁定を受ける者と地獄です。(上段の天国を写しそびれました。) |
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第一回廊南側の花紋状の美しい天井です。 | ||
南面の地獄の責め苦のレリーフで、人々が全身に釘を刺されているところの図です。 | ||
同上で、大勢の人が、火の上に寝かされ火あぶりにされている図です。 | ||
東面のレリーフで、ヒンドゥー教の天地創世神話の「乳海攪拌」の一場面。 大マンダラ山の上で指揮をとるヒンドゥー教の神・ヴィシュヌ神です。 |
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第一回廊と第二回廊の間の4つの沐浴場を持つ「十字回廊」です。 写真下部に沐浴場の一部が見えます。 |
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十字回廊の繊細な彫りを施した柱です。 | ||
十字回廊の柱に残っている日本人の落書きで、17世紀前半に森本右近大夫一房という人が書いたものだそうです。 |
格子が嵌め込まれた連子状窓とデバター像の壁面が、交互に並んでいる見事な第二回廊です。。 | ||
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第二回廊には、多様なスタイルのデバター像の壁面が随所に見られます。 | ||
同上。 | ||
同上。 | ||
第二回廊の出入り口です。 | ||
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第三回廊への急勾配の階段です。 修復中のため、第三回廊や中央祠堂を見ることはできませんでした。 |
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同上。 | ||
第三回廊の外周の写真です。 第三回廊の格子が嵌め込まれた連子状窓が見えます。 下方の外壁には、下の写真の彫刻が施されていました。 |
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第三回廊の外周壁の彫刻です。 |