ヒエラポリスとパムッカレ
Hierapolis ー Pamukkale


 イズミールから東南へ250qのところに、世界遺産に登録されている、真っ白な石灰段丘の奇観「パムッカレ」と、その上に広がる古代都市遺跡「ヒエラポリス」があります。
 「パムッカレ」とは、トルコ語で「綿の城」という意味で、石灰分を含んだ温泉水が山肌を流れ落ち、長い年月をかけて白い鍾乳石の棚を作り上げ、なんとも幻想的な光景は、まさに「綿の城」の名に相応しい景観です。
 段丘の上には、紀元前190年に、ペルガモン王ユーメネスU世が創設した広大な都市遺跡「ヒエラポリス」が広がっています。


「ヒエラポリス」

「ネクロポリス」  ヒエラポリスの北入口に近いところにある「ネクロポリス」(墓地)で、古代共同墓地としては、アナトリア最大のものです。
「ネクロポリス」  この墓地はヘレニズムから長い期間利用されたらしく、1000基を超える墓の様式も様々です。
 写真は、人が住めるぐらい大きな墓地です。
「北大浴場」  古代温泉「北大浴場」です。
 北入口から入りネクロポリスの先にあります。
 紀元2世紀頃に建てられた大きなアーチを持つ石積みのローマ建築で、かって、壁の表面は大理石で覆われていたそうです。
「ドミティアン門」

 北浴場の隣にある「ドミティアン門」で、3つの連続アーチと円筒の石積みの門です。
 町の南北を貫いていたメインストリートの北端の門で、84〜85年に造られたローマ様式の門です。

「バジリカ」  正面は、「バジリカ」です。左端にドミティアン門が見えます。
「アポロ神殿」  遠くに見えるのは、「アポロ神殿」跡です。

「パムッカレ」

「石灰棚」

 白とブルーのコントラストがとても美しく幻想的な「石灰棚」です。
 水の流れの浸食作用によって、姿を変え続けています。

「石灰棚」

 観光ラッシュによる観光客の靴で真っ白な石灰が黒くなって景観を損なってしまったので、今では裸足で中に入れています。
 見た目と違い地面は非常に堅く尖っていて、足の裏が痛くとても歩きにくかったです。
 石灰棚のところどころの溜まった池で、水着でお湯に浸かっている人の姿も見えます。

「石灰棚」

 下から見上げるとまるで白く輝く雪山のような光景です。


2003年9月7日

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