ポルトガルの首都リスボンは、ユーラシア大陸の最西端にあって、大西洋に注ぐテージョ川の河口に開けた港町です。
ポルトガルの輝かしい歴史の始まりは、15世紀の大航海時代であって、ヨーロッパ最大の貿易国に発展し、貿易で得た巨大な富を元に独特な文化が開花しました。
この大航海時代の栄華を今に伝える代表的な建造物が、、マヌエル様式の「ジェロニモス修道院」や「ベレンの塔」です。
壮麗かつ繊細な「ジェロニモス修道院」は、1551年マヌエル1世が、エンリケ航海王子の偉業を称えて建立した白亜の修道院です。
ジェロニモス修道院の南側です。 とても大きな修道院で、いくら離れても修道院全体をカメラに収めることができません。 |
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大航海時代の象徴、マヌエル様式の装飾が見事な南門です。 まるでレース細工のような彫刻で飾られた門で、中央にはエンリケ航海王子の像が置かれています。 |
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この修道院の最大の見どころといわれている、55m四方の華麗な回廊と中庭です。 | ||
繊細なマヌエル様式の装飾で覆われた回廊です。 | ||
同上。 | ||
椰子の木のような柱と天井や柱に施された鎖や縄模様、紋章などの美しいマヌエル様式の華麗な堂内です。 | ||
修道院のステンドグラスです。 | ||
堂内の左にある、「ヴァスコ・ダ・ガマの棺」です。 |
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右側には、詩人ルイス・デ・カモンエスの棺があります。 | ||
テージョ川のほとりにある「ベレンの塔」です。 正式名は、「サン・ヴィセンテの塔」というそうですが、マヌエル1世の命ににより、1515年〜21年にかけて建てられたマヌエル様式の優美な塔です。 5階建ての塔内には、かっての水牢や砲台、王たちの居室があります。 |
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ジェロニモス修道院に近いテージョ川に突き出るよう立つ、大航海時代の偉業を示す「発見のモニュメント」です。 帆船をモチーフにした52mのモニュメントは、エンリケ航海王子の500回忌を記念し、1960年に建てられたものです。 エンリケ航海王子を先頭に、コロンブス、マゼラン、ヴァスコ・ダ・ガマ、ザビエルなど大航海時代の人物の彫刻が施されています。 |
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エンリケ航海王子やヴァスゴ・ダ・ガマなどの人物の彫刻です。 | |
裾にいるのが、ザビエルです。 | |
情緒溢れるリスボンの街です。 名物の路面電車も見えます。 |
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正面に見えるのが、「サンタ・ジュスタのエレベーター」です。 低地の地区から高台の地区へと上がれるエレベーターです。 |
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「コメルシオ広場」です。 一辺が200mの広場の中央には、ジョゼ1世の騎馬像の建つ美しい広場です。 |
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2002年10月10日