ライン

ファテープル・シクリ
Fatehpur Sikri

世界遺産「ファテープル・シクリ」パンチ・マハル(別名:風の塔)


 アグラから南西40キロのところに、世界遺産「ファテープル・シクリ」(勝利の都)があります。 
 ムガール帝国第三皇帝アクバルが、聖者の予言どおり、王子が誕生したことを喜び、聖者にあやかって宮殿をアグラからシクリに移すことを決め、1569年から5年をかけて建設し1571年に遷都したものです。     
 イスラム建築とインド古来の伝統技術の融合美を伝える見事な都です。
 写真は、王宮中心部に建つ最も特徴的な「パンチ・マハル」(別名:風の塔)です。    
 ユニークな5層建築で、モンゴルの移動式住居を石で造ったとされていて、木の建築の様な柱、梁の彫刻が非常に美しい建造物です。
 パンチ・マハルは壁が無く、上の階に登るにつれて床の面積が狭まっていきます。 
 涼しい風を受けながら公的な謁見や宴を上から眺めるために作られたものと推測されています。                       




「ファテープル・シクリ」の入り口



 「ファーテプル・シクリ」の入場口です。
 上に、「アグラ城塞」でも見受けた世界遺産週間の垂れ幕が見えます。
「ディワニー・カース」(私的謁見の間)


 王宮の北のはずれにある立方体型の建物は、「ディワニ・カ
ース」と呼ばれた、私的謁見場です。
「私的謁見の間」の玉座  上の建物内の「私的謁見の間」です。
 中央に一本の柱があり、高さ4メートルのところで梁のように水平に四隅に広がっていて、歩いて対角線上に渡れるようになっており、アクバルがこの梁の交差する柱の上の部分に座り、訪問者を見下ろしながら謁見をしたと言われています。
王宮の壁面彫刻
 宮殿の壁面です。
 繊細な彫刻が施されていますが、描かれている動物の頭が削り取られています。
 頭の部分には宝石が埋め込めれいましたが、イギリスが撤退の際持ち去ってしまったとインド人のガイドから説明を受けました。


インドトップへ

ライン